セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2026年のWRC世界ラリー選手権の第6戦『ラリー・ポルトガル』が、5月7日(木)から10日(日)にかけて、ポルトガル北部のマトジニョスを拠点に開催される。
今季初となる本格的なヨーロッパのグラベル(未舗装路)ラリーとなる今大会は、路面の砂利を掃き飛ばすことによる「クリーニングエフェクト」が大きく作用する一戦だ。1回目の走行と、硬い岩盤や深い轍が露出する2回目の走行でコンディションが劇的に変化するため、マシンやタイヤへの厳しいマネジメントが求められる。
グラベル連戦の幕開けとなる第6戦に向けて、Mスポーツ・フォード、ヒョンデ、トヨタの各陣営からドライバーたちの事前コメントが届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●マルティン・セスクス(#22 フォード・プーマ・ラリー1)
「昨年のポルトガルは長くてトリッキーなラリーで、かなり厳しい試練だった。うまくいかないことも多かったから、今年どうなるか興味深いね」
「これは僕がかなり好きなラリーのひとつだから、物事を正しく進めることがとても重要なんだ」
「だから、またかなり長い1週間になるだろうね。僕にとって今シーズンでもっとも長い1週間のひとつだ。面白い経験になるはずだよ」
●ジョシュ・マッカーリーン(#55 フォード・プーマ・ラリー1)
「ポルトガルでグラベルに戻れることに興奮しているよ。いつも楽しんでいるし、良い思い出があるイベントだからね」
「ステージはタフで非常に荒れることもあるから、スマートに走り、すぐに快適なフィーリングを掴んで、週末を通してスピードを見せることが重要になる」
「走り出すのが待ちきれないよ!」
●ジョン・アームストロング(#95 フォード・プーマ・ラリー1)
「今年最初の本格的なグラベルラリーを楽しみにしている。過去に何度かこのラリーに出場したことがあるけれど、つねに大きなチャレンジになるんだ」
「荒れたセクションや、非常に柔らかい砂地のセクションもある。でも、これまでの準備を経た今なら、プーマで本当に楽しめるラリーになると確信しているよ」
「良い出走順を活かして、堅実な走りができればと願っている」
■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ダニ・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)
「僕の目標は明確だ。チームに良い結果を持ち帰り、最低でも表彰台争いをすることだよ」
「ターマックからグラベルへの切り替えは難しい。とくに、ポルトガル選手権やカナリアス、ラ・リャナなど、僕の最近のラリーはすべてターマックだったからね」
「ラリー・ポルトガルの前に1日だけグラベルテストを行ったけれど、フィーリングはまったく違うものだった。最初は難しかったけれど、徐々に慣れてきているよ」
「グラベル用の素晴らしいクルマがあると確信しているし、カナリアスのときよりもはるかに競争力を発揮できるはずだ。ポルトガルのファンの前で良い走りをしたいね」
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)
「2010年にジュニアWRCで初めて出場したイベントのひとつでもあるし、何度かの表彰台や優勝も含めて、ラリー・ポルトガルには素晴らしい思い出がたくさんある」
「タフなイベントだよ。もっとも難しいのは、3日間から4日間にわたるステージのプロファイルの違いを管理することだ。摩耗が激しくて荒れたステージもあれば、スムースで砂地のステージもある」
「今年は、それが毎日完全にミックスされていて、アイテナリー(大会行程)としては新しい試みになっているんだ」
「目標は高く設定している。僕たちのクルマはグラベルでもより高い競争力を発揮できるはずだから、楽しみにしているよ」
●アドリアン・フルモー(#16 ヒョンデi20 Nラリー1)
「これまでの路面とはまったく違うから、ここポルトガルから本当にシーズンが始まると言えるね」
「テストは順調で、グラベルでのペースにははるかに快適さと自信を感じている。ラリー・ポルトガルは好きだし、ここではつねに競争力を発揮してきたんだ」
「過去にはパンクやマシントラブルで不運なこともあったけれど、プッシュして最高の結果を出すというモチベーションを持ってポルトガルに向かっている」
「ラリー・ポルトガルのファンは世界最高レベルだから、彼らに会えるのが楽しみだよ」
■TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ラリー・イスラス・カナリアスの終盤に多くのポイントを獲得できたことは、それによって今年もポルトガルでの出走順がトップにはなってしまったけれど、チャンピオンシップにとってはポジティブなことだった」
「通常、ポルトガルでは出走順が重要な要素になるが、ここ数年、僕は何度も出走順トップで戦ってきたので、とくに不慣れな状況ではないし、準備もできているよ」
「今週のプレイベントテストでもそうだったように、ポルトガルは天候が変わりやすいことも理解している」
「どのようなコンディションであれ、僕たちはただベストを尽くすことに集中し、引き続き多くのポイントを獲得できるように努力するつもりだ」
●セバスチャン・オジエ(#1 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「カナリアスでは優勝することができて素晴らしい気分だった。このような結果は次のラリーに向けて、つねにさらなる自信をもたらしてくれる」
「ポルトガルは自分のキャリアにおいて特別な場所だし、いつだって楽しめるラリーだ。ファンの皆さんが素晴らしい雰囲気を作り出してくれるので、ふたたびポルトガルに戻れることを嬉しく思うよ」
「この大会では素晴らしい成績を残してきたから、目標はもちろん自分たちの優勝記録を更新することだ」
「僕たちの出走順は有利に働くかもしれないが、このラリーはコンディションが予測不可能だし、過去には激しい雨に見舞われたこともあるからね」
●オリバー・ソルベルグ(#99 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「前戦は望んだような結果にはならなかったけれど、ポジティブな要素をポルトガルに繋げていきたいと思っている」
「ポルトガルは素晴らしいイベントで雰囲気も最高だし、多くの熱狂的なファンもいるから、いつも出場を楽しみにしているんだ」
「昨年はラリー2車両で良い成績を収めたけれど、ラリー1カーでこのような荒れたヨーロッパのグラベルラリーに挑むのは今回が初めてだ」
「学ぶべきことはまだたくさんあるけれど、今シーズンのここまでの素晴らしいフィーリングとスピードを維持して、良い結果でフィニッシュしたいね」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ポルトガルは本当に好きなラリーです。雰囲気はつねに最高で、ステージも自分に合っていると思いますし、過去にも良い結果を残してきました」
「今年に関しては非常に厳しい戦いになると思います。今回は出走順がトップではありませんが、2番手スタートであってもなかなか厄介です」
「木曜日と金曜日に本格的なグラベルステージを走行する今年のルートは、その点ではかなり厳しいものになるでしょう」
「天候次第ではありますが、楽なラリーにはならないと思うので、良い結果を残せるよう、いつも通り全力を尽くします」
■TGR-WRT2
●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ポルトガルでふたたびグラベルを走れることを楽しみにしている。ケニアやサウジアラビアのような、より過酷で特殊なラリーを除けば、このようなクラシックなグラベルラリーは久しぶりな感じがするよ」
「今回初めてグラベルで早い出走順を経験することになるけれど、戦いに参加できることを嬉しく思う。苦しむのは自分たちだけではないから、あまり文句は言えないね」
「セブ(オジエ)のような強力なドライバーたちが後方からスタートするので、彼らを打ち負かすのは難しいかもしれない。それでも、現在の良い調子を維持できればと思っているよ」
[オートスポーツweb 2026年05月06日]