
アメリカとイランが停戦で合意してから、きょうで1か月です。その日、もう一つの戦線・レバノンではイスラエル軍による大規模な空爆で、10分で300人以上が死亡するという悲劇が起きていました。その現場を取材しました。
アメリカとイランが停戦合意した4月8日、レバノンで大規模な空爆が起きました。
イスラエル軍は、親イランの「ヒズボラ」の拠点を標的にしたと主張。レバノン全土への攻撃で、わずか10分のうちに少なくとも360人が死亡、1000人以上の負傷者がでました。レバノンでは、「暗黒の水曜日」と呼ばれています。
JNNは攻撃を受けた首都ベイルート南部の郊外を訪れました。
増尾聡 記者
「この家、見てください。壁が完全に吹っ飛ばされていますけど、お茶を飲んで生活を続けようとしている人たちがいるんです」
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真っ二つに切り裂かれたかのような建物。外壁は吹き飛ばされ、部屋の中がむき出しになっています。
住民
「子どもたちも一緒でした。理不尽な攻撃です。 この建物には、攻撃されるような人は誰もいませんでした」
女性は家族とともに自宅内にいたところ、突然爆発に襲われました。奇跡的に一家は無事でしたが、この建物では、子どもを含む20人が死亡したということです。
住民
「たとえタイル一枚しか残らなくても、私たちは住み続けます。彼ら(イスラエル)が何をしようと、離れるつもりはありません。屈すると思わないでほしいです」
この日の攻撃は、これまで比較的安全と考えられてきた中心部にも及びました。
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増尾聡 記者
「ベイルートから5分、10分ほどのところです。ここはイスラエルが標的としているヒズボラとは別の宗派の人たちが暮らす、関係ない地域ですけれども、この規模の破壊です」
現場近くに住む少年はこう振り返ります。
市民
「黒煙と炎が立ち込め、車が燃え上がり亡くなった人もいました。本当に恐ろしくて怖くてたまらなかったです」
イスラエルとレバノンの戦闘をめぐっては、先月17日に停戦が発効。しかし…
市民
「人で溢れかえった建物が攻撃され、たくさんの人が死にました。でも戦闘は終わっていません。停戦なんて嘘です。全部、嘘です」
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今もイスラエル軍は攻撃を続け、ヒズボラ側も応戦するなど戦闘終結の見通しは立っていません。
