発端は『GT富士の翌日の電話』太田格之進がル・マン24時間参戦の経緯を明かす

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2026年05月22日 22:30  AUTOSPORT web

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太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) 2026スーパーフォーミュラ第4戦/第5戦鈴鹿
 全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦・第5戦鈴鹿を前に、ル・マン24時間レースへの参戦が電撃発表された太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が、参戦に至った経緯とル・マンに対する想いを語った。

 これまでの鈴鹿大会と比べても気温・路面温度が高い1日となったが、FP2の組分け専有走行でトップタイムを記録した太田。

「特に気温が全然違ったので、どれくらいのバランスになるのかは全然予想ができなかったんですけど、そこはうまく合わせ込めたなと思います。今日はけっこう風がトリッキーでしたけど、走っていて『トップくらいかな』となんとなく思っていた中で、しっかりトップで終えられたので調子としては良いのかなと思います」と、いつもとは違うコンディションにも対応できている様子だった。

 太田といえば、先日seven × seven Racingの一員として6月に開催されるル・マン24時間レースのLMP2クラスへの参戦が発表され、大きな反響を呼んだ。改めて、ル・マン初参戦実現にいたるまでの経緯を聞くと、チームからのオファーも含めて、ここ数週間での出来事だったという。

「GT(第2戦)が終わった後すぐにこの話をもらいました。seven × sevenとは、もともとS耐でもライバルチームとしてやっていて、面識があったなかで、(チームオーナーの)BANKCYさんから『出れる?』というふうに声をかけてもらいました」

「(BANKCYさんとは)話すことはありましたけど、そこまで踏み込んだ話はしたことがなかったし、もちろんル・マンの話も一切出てこなかったです。それが、5月のGT富士が終わった次の日くらいに電話でその話をしました」

 もちろんホンダをはじめ、自身のパーソナルスポンサーにも了解を得て正式に参戦決定となったのだが、その過程の中でテストデーと日程重複している富士24時間レースは欠場となる。

「すごくありがたい話だし、あの場に出られるというのは僕としてはワクワクすることですけど、同時にル・マンに出ることで、S耐の富士24時には出られなくなるので、クラフト・バンブー・レーシングには特に迷惑をかける部分もあります」と太田。

「彼らからしたら急きょ出られなくなるのは仕事が増えるというか、代役のドライバーも探さないといけないし、僕がチームを引っ張る立場なので、そこで24時間レースにいないというのは迷惑をかけちゃいます」

「その中でチームは理解があって『頑張ってこい』と言ってくれたのは感謝です。やっていることは同じエンデュランスなので、この経験を彼らにも還元できればなと思っています」

「結局、ホンダもCBR(クラフトバンブーレーシング)も『頑張ってきてね!』と背中を押してくれて、本当に急ピッチだったんですけど(ル・マン参戦が実現したという感じです」

 太田といえば、ここ数年はIMSAウェザーテック・スポーツー選手権などアメリカのレースへの挑戦志向が強い印象で、先週もインディ500の予選を見学しに渡米していた。ただ、ドライバーとして世界三大レースのひとつであるル・マン24時間レースに対する想いは少なからずあったようだ。

「やっぱり世界三大レースは、ドライバーであれば誰しもが夢見るというか出たいなと思うレースだし、インディ500を現地で観ていて、僕的にはインディに出るのが将来的な一番の目標でもあります」

「ただ、ル・マンという場は、また別の特別なポジション。僕として、インディ500とル・マンという(世界三大レースの)3つのうちの2つは、まだ可能性があると思っているので……やっぱり行きたいですよね」

「自分のレース人生においては、QOLを大事にしたい。その中で“楽しくレースをする”というのはめちゃくちゃ大事だし、何でもそうだと思うんですけど、楽しいからこそ、それに対して熱を入れられると思います。やっぱり楽しいレースに出たいから、今こうして結果が出ていて、いろんなチームから声をかけてもらっているので、そういう時は順序とか選択を慎重にしながらも、チャンスを掴んでいくべきだと思っています」

「先日のニュル24時間とかを観ていても、『出たいな』という気持ちはもちろんあります。日本のコースだけではなくて世界中のコースを走って、それぞれのコースで学んで、いい意味で衝撃を受けていくというのが、最終的に自分の引き出しの多さにつながるのは絶対に間違いないです。僕はこれからも色んなレースに挑戦したいなと思っています」

 そんな太田の想いも周囲の関係者に伝わって実現したル・マン24時間への挑戦。「今回はいろいろと……ホンダもそうですし、声をかけてくれたseven×sevenのBANKCYさん、あとCBRも自分たちの利害関係だけではなくて『応援してやろう!』という気持ちで成り立った参戦だと思うので、そこに対してはすごく感謝しています」と、終始感謝の気持ちを強調して伝えていた。

[オートスポーツweb 2026年05月22日]

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