
『週刊プレイボーイ』に登場する女性たちに「初グラビア」にまつわるエピソードや当時の想いを聞く連載、『初グラビア物語〜My First Gravure Story〜』。今回は現在、美容師のSNSに登場するサロンモデル(サロモ)のトップランナーとしてカリスマ的な人気を誇る緑川春菜(みどりかわ・はるな)さんによる前編。
緑川さんは、10歳の頃から読モ、アイドルなどの活動を行い、高校生から、サロモとして活動。たちまち人気を集め、多数の美容師や美容室のSNSに登場するように。高い注目を集めた。
2024年11月にデジタル写真集『潮風に髪は揺れて』で初グラビアを披露。週プレのECサイト「週プレグラジャパ!」のデイリーランキングで初登場1位を獲得し、マンスリーでも3位を獲得するなど大ヒット。以降、週プレ本誌やマンガ誌のグラビアに登場し、その度に話題を呼んでいる。日々、注目度の高まる彼女に、これまでのキャリアと初グラビアに関するエピソードを語ってもらった。
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デジタル写真集『潮風に髪は揺れて』(撮影/オノツトム)より
ーー週プレにゆかりのある方々に初グラビアの思い出を、デビューの経緯とあわせて伺っています。緑川さんが初めて人前に立つお仕事を始めたのは何歳からですか?
緑川 10歳からモデルをやっていました。当時、あるブランドの洋服を買うと、ファッション誌『ニコ☆プチ』のショーへ審査の上、出演できる企画があって。試しに応募したら、出られることになりました。以降、読モとして誌面やカタログに出演するようになりましたね。
ーー小学生で読モって華やかですよね。学校では人気者タイプですか?
緑川 いえ。すごく内気な子だったんですよ。当時は人の輪に入れなくて、学校に行っても教室には行かず、保健室に過ごして帰る、みたいな感じ。でもモデルの仕事は一人でできるから、いいかなと思って小学校6年生まで続けました。モデルをすることで、徐々にコミュ力がついたので、今にしてみれば良かったなと思っています。
ーー緑川さんの世代だと、アイドルが大いに盛り上がった時代に思春期が重なっていますよね。アイドルへの憧れは?
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緑川 じつは17歳の時にアイドルをやってたんです。高校1年生の時、『Popteen』のオーディションに友達とノリで一緒に応募したら、その子は書類で落ちて、私は最終審査まで行って。そこで芸能事務所にスカウトされ、グループに加入することになりました。とはいえ、アイドルは1年くらいで辞めてしまいましたけどね。
ーー実際にやってみてアイドルには向いていなかったとか?
緑川 いや、それなりに上手くやっていましたよ。音痴で、ダンスも苦手でしたけど(笑)、MCがうまかったので、グループの中心的なポジションになってライブにも出ていました。モデルの経験があったから、人前に立つ自信があったんだと思います。でも制約が多く、またほかのお仕事ができないのが辛くて。高校に入ってからサロモを始めていて、すでにやり甲斐を感じていたんですよね。
ーーなるほど。でもそこでサロモ一本に絞ったことで、やがてトップランナーの道へ繋がっていったんですね。ここで改めて伺いたいんですけど、そもそもサロモとはどんな職業なんですか?
緑川 「ホットペッパービューティー」の画像検索に載っているヘアスタイル写真や美容師さんのInstagramに載っているモデルをそう呼びます。よく「無料で髪を切ってもらえるんでしょう?」と聞かれますけど、それはアシスタントの練習台になる「カットモデル」。サロモは髪を巻いて、洋服を着替えて撮影に臨む。ヘアサロンや美容師さんの世界観を一緒に表現するというのが主な仕事です。
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ーーなるほど。それにしてもどういう経緯でサロモに?
緑川 高校1年生の時、原宿で声をかけられました。その声をかけてくれた美容師さんがイケメンで(笑)。高1の夢見る女子だから「えっ!」ってなるじゃないですか。しかも雑誌『ar』の撮影だというので「やります!」って即答しました。現場に行けばみんな優しいし、大人の華やかな世界に仲間入りできたのが嬉しくて。それから美容師さんから声をかけられる機会も増え、多い時は1日5本掛け持ち、日曜日以外はほぼ毎日仕事を入れていました。で、そのうち、サロモの写真を見た編集者の方に声をかけられて、雑誌の読モやスナップにも呼ばれるようになって。
ーーめちゃくちゃ忙しい! まさにトップランナーですね!
緑川 美容師さんって、皆さん個性的な方ばかりで、表現のひとつひとつに強いこだわりや思いが込められているんです。サロモをアルバイト感覚でやっている子が多い中、私はそれに応える高いプロ意識私とリスペクトの念を持って仕事していました。また「今日モデルにドタキャンされちゃって、今から来れる?」って言われたらすぐ駆けつける。仕事する上での信頼関係とフットワークの軽さが評価につながったんだと思います。
ーー以前のインタビューでサロモとして活躍する中、週プレのカメラテストを受けたとお話しされていましたよね。それはどういう経緯で?
緑川 20歳の時、週プレの編集さんからSNSにDMをいただきました。所属していた芸能事務所を辞めてフリーになるタイミングだったのと、グラビアにも興味があったので受けたんです。でも正直、撮影は戸惑いましたね。
ーーやはり水着になることに抵抗があったとか?
緑川 それは大丈夫でした。でもサロモの撮影とはテンションがあまりに違いすぎて(苦笑)。私はどちらかというと、淡々と撮ってくれる人の方が好きなんですけど、「いいね!」ってテンションをあげてくれるグラビア撮影のノリに当時、ついていけなかったんです。結局、本番の撮影にも繋がらなかったので「私はグラビアには向いてなかったんだな」とガッカリしました。
ーーそんなことが......。しかし2025年11月、週プレグラジャパ!から初のデジタル写真集『潮風に髪は揺れて』を発売します。これが緑川さんの初グラビアですよね。
緑川 はい。2021年に週プレさんで「サロモ特集」があったんです(「インスタでキャッチした美人サロモコレクション」2021年12号/3月8日発売)。特集には、Instagramでの写真を掲載していただいたんですけど、その時、担当された編集さんからオファーをいただきました。随分と悩みましたけど知人から「女性は27、28歳が一番輝く年齢だよ」と言われていたので、思い切ってお受けすることに。それに一般の人はまだ「サロモ」という仕事をよく理解していないので、私がグラビアに出ることで「サロモって素敵な仕事なんだよ」というのを知ってもらい、業界の力になりたいという気持ちもありました。
『週刊プレイボーイ』2021年12号「インスタでキャッチした美人サロモコレクション」より
ーーそうでしたか。そんな決意を秘めて挑んだ撮影のロケ地・鎌倉はご自身でリクエストしたとか。
緑川 はい。子供の頃、学校を休んだ時に親がよく連れて行ってくれたのが鎌倉や江の島で、幼い頃から馴染みのある場所だったのでお願いしました。ロケ当日も、お父さんが車でスタジオまで送ってくれたんですけど、そんなことも含めて、すごく思い入れのある撮影になりましたね。
ーー撮影にはダイエットなど体つくりに励みましたか?
緑川 死ぬほど追い込みましたね。パーソナルジムに週3回通って、毎日2時間犬の散歩をして、さらに食事も炭水化物を減らして。その結果1ヶ月で体脂肪率を約4%落としました。カメラテストのこともあったし、初グラビアだから、絶対にいいところを見せてやるぞ!見てろ!という強い気持ちで挑みました。
ーーおーっ、4%はすごい! かなり根性があるというか、じつは体育会系ですか(笑)?
緑川 うふふふ。そうかも。見た目からは決してそんな風には見られませんけど、自分ってメンタルが男みたいだなと思います。美容師さんも職人肌の体育会系の方が多いので、サロモを長く続けられているのかもしれないです(笑)。
ーー実際の撮影現場は、どうでしたか?
緑川 自分からお願いした鎌倉だったし、「緊張してる場合じゃないぞ!」って、朝から気合を十分に。一番最初にスタジオに入って、一人で筋トレして待ちました(笑)。心拍数を上げることで、ドキドキ(緊張)をごまかそうとしたんですよね。撮影自体は、すごくいい雰囲気で行うことができました。スタッフさんとの相性もよかったし、昼休憩も忘れるほど延々と撮り続けました。特に海のシーンは盛り上がりすぎて、ずっと水の中。へとへとになっちゃいましたよ。
デジタル写真集『潮風に髪は揺れて』(撮影/オノツトム)より
ーー一体、どのあたりがそんなに楽しかったんですか?
緑川 自分を開放できた感覚があったんです。普段のサロモの撮影って笑顔のカットをほとんど撮らないんです。でもこの時はむしろ笑顔がすごく多くて。新しい自分を発見できた喜びさえありました。あまりに楽しすぎて、「え、これ大丈夫なの?」って表情のカットもデジタル写真集には収められています(笑)。
ーー崩れた笑顔を見せることに不安はなかったんですか?
緑川 なかったですね。だって崩れた顔が掲載されたとしても、プロの編集の方が選んでくれたわけじゃないですか。であれば、それが正解なんだと思うので。
ーー美容師さん同様、一緒に物作りをするスタッフへのリスペクトが常にあるんですね。写真を見た時の心境は?
緑川 大満足でした。一連のポーズの流れで、ふっと力が抜けた瞬間のカットとかあるんですけど、すごくエモいし、あと狙っていない自然な表情なんだけど、艶っぽいカットとかも素晴らしくて。それらを見て思わず「私、めっちゃ可愛いじゃん、イケてるじゃん!」って思っちゃいました(笑)。本当に頑張った甲斐がありましたよ。
ーー発売されてからの反響はいかがでしたか?
緑川 エグかったです! 友達からたくさん連絡が来たし、SNSのフォロワーの方々からも「待ってました!」ってコメントを相当いただきました。それまで水着になるような気配を一切見せず、急に「じゃーん!グラビア出ます!」ってサプライズ発表したので、みんな「まさか」ってびっくりしたみたいです(笑)。
ーーグラジャパ!のデイリーランキングでも、初登場後ずっと1位をキープしていましたよね。一方でサロン関係者の方々からの反応は?
緑川 皆さん喜んで買ってくれましたよ。買ってない人に会ったときは「今すぐここで買って、ダウンロードして! 買ってくれないなら今日のギャラ、いつもよりたくさんもらうよ!」って脅して買わせていました(笑)。
●緑川春菜(みどりかわ・はるな)
1998年4月29日生まれ
神奈川県出身 身長159cm
◯16歳のころよりサンロンモデルとしての活動を開始。現在も人気サロモとして活躍を続けている。
公式Instagram【@ harusanta0528】
公式YouTube【@harusanta】
『潮風に髪は揺れて』 緑川春菜 撮影/オノツトム 価格/1,980円(税込) 数々のカリスマ美容師のSNSに登場し、サロンモデルとして絶大な支持を集める緑川春菜が「夏の鎌倉」を舞台に爽やかな初水着グラビアを披露。ぽかぽか天気の日にまったり街を歩き、海でふたりだけの思い出をつくる。魅惑のうるつやボディがついにそのベールを脱ぐ。
取材・文/大野智己 撮影/荻原大志

