西日本に多く生息、尿に菌を含み「レプトスピラ症」を引き起こす“ヌートリア”に会うとどうなる?<危険生物vs人類>

0

2026年05月24日 07:00  マイナビニュース

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
川や用水路で見かけることもあり、おとなしく見える一方で、農作物への被害やインフラ破壊、さらには“水を介した感染症”のリスクも。知らないうちに身近へ広がったある外来生物の実態とは――。



自然の中には、人間の命を脅かす“危険生物”が数多く存在しています。しかし、人類は太古の昔から、そうした脅威と向き合いながら生き延びてきました。鋭い牙や爪、猛毒など、それぞれ異なる武器を持つ生き物たちに対し、人はどう対処してきたのでしょうか。本記事では、書籍『危険生物VS人類 サバイバル図鑑』(宝島社)より、人と危険生物の攻防の歴史や、思わずゾッとする生態について紹介します。



今回のテーマは「ヌートリア」です。

○おしっこに菌!? 水には気軽に触れない!?



ヌートリアは、大型のリスやネズミの仲間で、水と陸の両方で生きる動物です。泳ぐのが得意ですが、寝る場所や子育ては陸で行うことが多いです。食べ物はほぼ草食で、強い前歯で水草や木をかじって食べます。

日本には、1950年代から本格的に輸入、飼育されたものが逃げたり、捨てられたりして野生化しました。その後、どんどん広がって特に西日本に多くいます。



ヌートリアの困ったところは、用水路や堤防などの近くに巣穴を掘るので、設備を壊してしまうこと。また、畑に入って稲やレンコンなどの農作物を食べてしまうことです。



でも一番危険なのは、レプトスピラ症という病気の菌を持っている場合があることなのです。ヌートリアのからだの中にある菌が、おしっことして外に出て、川、用水路、田んぼの水に混ざり、農作業や裸足で水遊びした時に、皮ふの小さな傷、目や口から菌がうつると、熱が出たり、頭が痛くなったりします。人間に会ってもヌートリアの方が逃げて、襲うことはほとんどありませんが、大きく鋭い歯で咬みつかれたら、大ケガになります。


○ポイント



実はヌートリアが日本に輸入された理由は、毛皮に使うためでした。水をはじく長い上の毛と、柔らかくて密度のある下の毛が高級毛皮に加工されました。それに比べて同じ外来種のハクビシンは毛皮の価値はあまりありませんでした。



※本記事は『危険生物VS人類 サバイバル図鑑 』の一部を再編集したものです


○『危険生物VS人類 サバイバル図鑑 (TJMOOK)』(宝島社)



¥1,650(2026/5/10時点) 監修:今泉 忠明



■詳しく見る(マイナビニュース編集部)

    前日のランキングへ

    ニュース設定