ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)/2026MotoGP第7戦イタリアGP 5月29日、2026年MotoGP第7戦イタリアGPの初日セッションがムジェロ・サーキットで行われ、MotoGPクラスのプラクティスではファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)がトップタイムを記録した。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は11番手でセッションを終えている。
前戦の決勝で負傷したヨハン・ザルコとアレックス・マルケスが欠場となり、カル・クラッチロー(カストロール・ホンダLCR)、ミケーレ・ピロ(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が代役参戦する第7戦。第5戦フランスGPの決勝から世界選手権を欠場していたマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が復帰を果たし、今大会も22名のライダーが顔をそろえた。
45分間で行われるMotoGPクラスのフリー走行1回目は、気温22度、路面温度23度、曇り空の下で開始。路面状況は一部ウエットパッチが残るもほぼドライとなり、全車がフロントにソフト、リヤにミディアムのスリックタイヤを装着した。
序盤はファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)、エネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)、アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)、フェルミン・アルデゲル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)、マルク・マルケスを除く17台がコースインし、1分51秒695をマークしたホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)がまずは首位に浮上する。
翌周の計測ではフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、続いてマルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)がトップタイムを記録する。2台はその後も交互にトップタイムを更新し、1分46秒971をマークしたバニャイアが首位に立った。2番手にベッツェッキ、3番手にマルティンが続き、セッションは中盤に突入した。
各車がガレージに戻るなか、他のライダーよりも10分前後コース入りを遅らせた5台は周回を続け、自己ベストタイムを更新。バスティアニーニが5番手、アルデゲルが6番手、クアルタラロが7番手にそれぞれポジションを上げた。
残り23分を切ってライダー達が2本目の走行を開始するなか、アルデゲルが1分46秒916をマークして首位に躍り出る。その後トップ2台の順位は動くことなくセッション終盤を迎え、3番手のルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)のタイムを0.008秒上回ったフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)がひとつポジションを上げた。
各車は残り5分にアタックシミュレーションを開始し、ベストタイムを更新する。ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)がトップタイムをマークするが、ディ・ジャンアントニオが1分46秒242を記録。アコスタのタイムを0.552秒上回り、首位となった。
そんななか、ターン1で突如失速したバニャイアがグラベル上で停止し、セクター1では約2分間イエローフラッグが振られることに。この影響を受けて多くのライダーのタイムが抹消となるも、最後のアタックでは小椋を含む数台がタイムを更新する。しかしトップタイムを更新するライダーは現れず、ディ・ジャンアントニオがトップでセッションを終えた。2番手にマルティンが続き、1分46秒680をマークした小椋は3番手となった。
午後の空模様は快晴となり、予選Q2へ進出するライダーを決するプラクティスの気温は27度、路面温度は37度まで上昇する。各陣営のタイヤ選択はミディアム/ソフトが多いが、ポイントリーダーのベッツェッキや小椋を含む数台が前後ともにミディアムをチョイスし、60分間の走行がスタートした。
フリー走行最速のディ・ジャンアントニオがまずは首位となるが、1分45秒697をマークしたバニャイアがトップタイムを塗り替え、アレックス・リンスが2番手に割って入る。ライダー達はピットインを挟みつつ周回を重ねるも大きな順位変動は起こらず、セッションの2分の1が終了しようとしていた。そんななか、小椋が1分45秒667をマークしてトップに浮上。しかし全セクターでベストタイムを刻んだベッツェッキがこのタイムを0.643秒上回り、1分45秒024で首位の座に就いた。
プラクティスが後半に差し掛かるなか、クアルタラロがターン4でスリップダウンを喫してしまう。幸いライダーは無事だったが、コース上にはグラベルトラップの砂とマシンのパーツが散乱し、セッションは約6分半の赤旗中断に。清掃作業を経てリスタートを迎えると、ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)がターン1で転倒を喫し、セクター1ではイエローフラッグが提示される。この黄旗は即座に解除となったが、数名のライダーのタイムがキャンセルされた。
上位勢の顔ぶれは変わることなく終盤を迎えると、アルデゲルが2番手に浮上する。各車がセクターベストを更新してタイムアタックに臨むなか、メインストレートを走行するブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)がピットレーン出口付近にマシンを止めてしまう。残り時間約12分というタイミングで2度目の赤旗が振られ、3分間の中断を経て走行が再開された。
セッション終盤は全車がミディアム/ソフトを装着し、残り6分前後からアタックを開始。マルク・マルケスを筆頭にドゥカティ勢が続々とトップタイムを更新し、ディ・ジャンアントニオが再び首位に浮上した。しかし残り2分を切ったタイミングでバスティアニーニが3番手に浮上し、ドゥカティ勢に割って入る。他車のタイムアップによって予選Q2ダイレクト進出圏外となった小椋も10番手にポジションを上げた。
最終盤はアタック合戦が落ち着き、トップタイムは更新されることなくセッションは終了を迎える。母国戦をディ・ジャンアントニオが首位でプラクティスを終え、2番手はバニャイア、3番手はバスティアニーニとなった。以降はモルビデリ、アルデゲル、マルク・マルケス、ベッツェッキ、マルティン、リンス、新人のディオゴ・モレイラ(プロホンダLCR)が続き、この10名が予選Q2直接進出権を手にした。他車のタイム更新によって後退した小椋は予選Q2ダイレクト進出権の獲得に一歩届かず、11番手で初日の走行を終えている。
[オートスポーツweb 2026年05月29日]