千早茜の直木賞候補作『男ともだち』が実写映画化 著者初の映像化で「新しい二人に会えるのが楽しみ」

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2026年05月30日 06:00  リアルサウンド

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『男ともだち』千早茜(文藝春秋)

 直木賞作家・千早茜による文春文庫『男ともだち』が実写映画化されることが決定した。


【画像】千早茜による『男ともだち』が映画化


 本作は2014年に刊行され、直木賞候補にもなった小説。著者にとって初の映像化作品となる。映画の詳細は近日解禁の続報を待つこととなる。


 物語は、29歳のイラストレーター・神名葵を主人公に展開する。関係の冷めた恋人と同棲しながら、身勝手な愛人との逢瀬を重ねる神名は、本当に描きたかったものを見失いつつあった。そんな彼女のもとに、かつての“男ともだち”であるハセオから7年ぶりに電話がかかってくる。誰よりも理解し合いながら、決して愛し合わない関係だった二人の再会が、停滞していた神名の生活に変化をもたらしていく。


 著者の千早茜は1979年、北海道生まれ。2008年、第21回小説すばる新人賞を受賞した『魚神』でデビューし、同作で第37回泉鏡花文学賞を受賞。『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞、『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞、『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞している。


■コメント千早茜(著者)


 映画化の話をいただき、まっさきに考えたのは、この作品を大切に思ってくれている読者のみなさんのことでした。


 私自身、とても好きな小説が映像化すると知ったとき、複雑な気持ちになった経験があります。


 特に、今回は私の著作初の映画化なので、まずは私の言葉でお伝えしたいと思いました。


 この文章を書いている現在、私はまだ完成した映画を観てはいません。とはいえ、脚本は何度も確認させてもらい、撮影現場にも招いていただきました。映画の世界を作る現場の方々や監督のこだわりには感動しました。そして、まだお知らせはできませんが、私の敬愛する表現者の方もかかわってくれています。


 文字だけだった私の物語が、たくさんの人たちの手で知らなかったかたちになっていくことを、私自身はポジティブに捉えています。でも、読者のみなさん全員がそうであって欲しいとは言いません。自由に受け止めて欲しいと思います。


 ただ、ひとつだけお伝えしたいことがあります。


 映像化したからといって、あなたの中の神名やハセオが変わることはありません。あなたの中の神名やハセオは、あなただけのものです。私の中の彼らも変わりません。


 その上で、私は新しい神名とハセオに会えることを楽しみにしています。


(文=リアルサウンド ブック編集部)



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