朝ドラヒロイン、ジブリ舞台主演、結婚から離婚…「元AKBのおバカキャラ」から“オファー殺到の実力派”へ。総選挙16位からの逆転劇とは

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2026年06月22日 09:20  女子SPA!

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川栄李奈さんInstagramより
 4月10日に俳優・廣瀬智紀さんとの離婚を発表した川栄李奈さん。2019年5月に結婚を発表し、同年11月に第一子、2023年6月に第二子を授かっていましたが、約7年間の結婚生活にピリオドを打ちました。

 そんな川栄さんですが、近年は『となりのナースエイド』(2024年/日本テレビ系)、『ダメマネ! -ダメなタレント、マネジメントします-』(2025年/日本テレビ系)、『フェイクマミー』(2025年/TBS系/波瑠さんとダブル主演)と、立て続けにドラマ主演を務めています。

 映像作品にとどまらず、2024年にはオーディションを勝ち抜き、舞台『千と千尋の神隠しSpirited Away』の千尋役に抜擢。橋本環奈さん、上白石萌音さん、福地桃子さんとのクワトロキャストで大役を務め上げました。

 また、10月公開予定の映画『RYUJI 竜二』にも出演。かつての名作をリメイクし柳楽優弥さんが主演を務める同作で、川栄さんは裏社会の人間である主人公を愛する、芯の強い妻を演じるそうです。この作品で、彼女の役者としてのステージがまたひとつ上がるかもしれません。

◆『めちゃイケ』の学力テストでおバカ認定

 数々の連ドラ主演や話題作の映画出演によって、すっかり「実力派俳優」というイメージが浸透している川栄さん。私生活でも結婚・出産・離婚という人生の大きな岐路を経験してきましたが、そもそも彼女が“世間に見つかった”のは「おバカアイドル」としてでした。

 1995年生まれで現在31歳の川栄さん。2010年のオーディションでAKB48入りし、2012年発売のシングル「真夏のSounds good!」にて初めて選抜メンバー入りを果たします。

 そして転機となったのが、2013年に放送された『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)での学力テスト企画。同企画で最下位となったことで、「おバカアイドル」として知名度が急上昇したのです。

 ちなみに、川栄さんの「AKB48選抜総選挙」での最高位は16位。トップ10入りは果たしていませんでした。総選挙1位経験者の前田敦子さんや大島優子さんも俳優として活躍していますが、近年主演をばんばんこなす川栄さんは、AKB出身俳優のなかでも頭ひとつ抜けている存在と言えるでしょう。

◆12年前の日曜劇場で実力派の片鱗が見えた

 AKB48として活動をしている頃は「おバカアイドル」というパブリックイメージが浸透していましたが、実は役者として頭角を現したのはグループ在籍中でした。

 川栄さんがAKB48を卒業したのは2015年ですが、その前年の2014年、すでにクドカンドラマ出演で強烈なインパクトを残していたのです。

 宮藤官九郎さんが脚本、錦戸亮さんが主演を務めた日曜劇場『ごめんね青春!』(TBS系)。川栄さんはカトリック系女子高に通う生徒役。バイプレイヤーとしての起用でしたが、第1話終盤に大きな見せ場が訪れます。

 清楚可憐な女子高生かと思いきや、「つーか、おめぇ、なにチラチラ見てんだよ!」と、ヤンキー口調でブチ切れるセリフがあり、その圧倒的演技力で多くの視聴者を驚愕させました。当時は「おバカアイドル」のイメージでお茶の間に知られていたため、“演技ではなくて素でヤンキーなのではないか”と冗談半分の疑惑が持ち上がるほど。それぐらい演技にリアリティがあったのです。

◆「おバカ」を払拭し、満を持して朝ドラへ!

 2015年にAKB48を卒業し、俳優業を本格化。

 2016年の朝ドラ『とと姉ちゃん』(NHK)への出演で演技力の高さを示すと、同年には映画『デスノート Light up the NEW world』にも出演。デスノート所有者の1人となり、不敵な笑みを浮かべながら大量無差別殺人を行うサイコキラーを怪演しました。“役者・川栄李奈”の存在感を見せつけつつ、着実に「おバカアイドル」のイメージを払拭していったのです。

 そして満を持して朝ドラヒロインへ。

 2021年から2022年にかけて放送された朝ドラ『カムカムエヴリバディ』(NHK)で、トリプル主演の一角を担うことになります。

 同作は、1人のヒロインの人生を描くスタンダードな構成とは異なり、100年に渡る物語を三世代のヒロインで紡いだ異色作。1代目ヒロインを上白石萌音さん、2代目ヒロインを深津絵里さん、そして3代目ヒロインを川栄さんが演じ、壮大な物語の最終章を託されたのです。

◆川栄本人とヒロインの親和性が高かった

『ごめんね青春!』では清楚な見た目のヤンキー口調キャラ、『デスノート』ではサイコパスな殺人鬼キャラと、従来の川栄さんのイメージとは異なる役を憑依させて役者としての評価を高めていきましたが、『カムカムエヴリバディ』は良い意味で“イメージどおり”でした。

 川栄さんが演じた3代目ヒロイン・ひなたは、京都の下町商店街で育った時代劇が大好きな天真爛漫な少女。侍に憧れる正義感の強さを持つ一方、少々だらしなくドジな一面もあり、おバカっぽい言動もちらほら見受けられました。

 約3000人が受けたというオーディションでこの役を勝ち取ったそうですが、川栄さんのイメージに合わせて“当て書き”した脚本なのではないかと思えるほどのハマり役。実際、川栄さんご本人も当時のインタビューで次のように語っています。

《ひなたは普通の子ですが、私も『普通だね』と言われることが多くて(笑)。なので、今回は本当にやりやすかったんですよね》
《ひなたは周りをすごく気にしてしまうというところが私と似ている気がします。ほかにも、夏休みに宿題が終わらないというのも、私と同じなんです(笑)》

 川栄さん自身も、ヒロインとの親和性の高さを実感していたようです。

◆すべてが“役者・川栄李奈”の演技の糧に

 こうして「おバカアイドル」から「朝ドラヒロイン」、そして「実力派俳優」へと、芸能人生のステージを華麗に変えてきた川栄李奈さん。

 私生活では結婚・出産といったライフイベントを経て、離婚という人生における大きな出来事も経験しました。しかし、そのすべての経験が、これからの“役者・川栄李奈”の演技の糧になっていくのではないでしょうか。

<文/堺屋大地>

【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は @SakaiyaDaichi

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