オジエが1秒差で全員を圧倒しSS1制覇。勝田はランキング首位エバンスを上回り2番手発進【デイ1レポート】

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2026年06月26日 04:40  AUTOSPORT web

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デイ1を終え総合首位にたったセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2026年WRC第8戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
 6月25日(木)、2026年WRC世界ラリー選手権の第8戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』が開幕した。競技初日のデイ1はシェイクダウンとSS1が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が1分38秒2の全体ベストを叩き出してSS1を制した。同チームの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)はオジエから1.0秒差の総合2番手につけ、好スタートを切っている。

 今大会は2026年後半戦の開幕を告げる第8戦だ。この大会からシーズン終了まで、ターマック(舗装路)戦は一切なくなり、すべてグラベル(未舗装路)での戦いとなる。選手権状況もトヨタ勢の独壇場で、マニュファクチャラーズ選手権ではヒョンデに127ポイントの大差をつけており、ドライバーズランキングではエルフィン・エバンス、勝田貴元、オリバー・ソルベルグ、サミ・パヤリ、オジエ(ともにトヨタGRヤリス・ラリー1)のトヨタ5名がトップ5を独占するという状況のなかで幕が上がった。

 デイ1に先立つシェイクダウン(ルートラキ、3.34km)は現地時間の午前8時01分にスタートした。薄曇りの空のもと、各車が複数回のアタックを重ねながらマシンのセッティングを確認した。最速タイムを刻んだのはティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)で、3本目のアタックで2分13秒4を記録してトップに立っている。オジエも2本目のランで2分13秒5を出しており、二強がほぼ互角の仕上がりで本番を迎えた。勝田はシェイクダウン5番手となる2分16秒2をマークし、翌日からのグラベルに向けてマシンの状態を確認している。

 SS1は市街地に設けられた1.86kmのコースで、照明に照らされたコンクリートバリアがコースを囲む。ただし、ここには通常のSSSとは大きく異なる条件があった。各車が翌日以降のグラベルを見据えてグラベル用サスペンションを装着したまま走るという、異例のセッションだったのだ。

 グラベル仕様のセッティングではブレーキング時にノーズが大きくダイブし、荷重移動も激しくなる。バリアへの接触はサスペンションやエアロパーツへの致命的なダメージに直結するだけに、翌日のグラベルに向けてマシンを守りながらどこまで攻めるか、各ドライバーに繊細な判断が求められるセッションとなった。

 出走順1番手のダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)は、ベテランらしく確実にまとめて1分40秒7を刻み、ラリー1勢の最初のベンチマークを打ち立てた。続いて登場した地元ギリシャのプライベーター、ジョルダン・セルデリディス(フォード・プーマ・ラリー1)はアグレッシブな走りでバリアすれすれを攻めて観衆を沸かせたが、接触寸前のミスが響いて大きくタイムをロスしている。

 続いてパヤリが序盤のハイライトを作った。2026年前半戦だけで5度の表彰台を重ねる若きフィンランド人は、グラベル仕様のサスペンションが激しく動く挙動のなかでも完璧に近いライン取りを披露。1分39秒4を刻んでトップに立った。ジャンプ後の着地でも瞬時に車体を安定させ、無駄のないドライビングが際立った。続くアドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)も鋭いスタートダッシュで挑んだが、パヤリのタイムには0.7秒届かなかった。

 今大会最大の注目が集まったのが、オジエとヌービルの一騎打ちだ。ランキング5位から巻き返しを狙うオジエは、グラベルセッティングのマシンで驚異的なトラクションを発揮し、全く無駄のないクリーンなラインで1分38秒2をマーク。それまでのトップタイムを1.2秒も上回る圧巻の走りでSS1を制した。「アテネで多くの人が観戦してくれているのは嬉しい。ここは歴史ある素晴らしいラリーだ。タフな戦いが待っているが、準備はできている」とオジエは語った。ヌービルも手堅く1分39秒3でフィニッシュしたが、オジエには1.1秒届かなかった。

 ここで注目を集めたのが、オジエとヌービルの一騎打ちだ。ランキング5位から巻き返しを狙うオジエは、グラベルセッティングのマシンで驚異的なトラクションを発揮し、全く無駄のないクリーンなラインで1分38秒2をマーク。それまでのトップタイムを1.2秒も上回る圧巻の走りでSS1を制した。ヌービルも手堅く1分39秒3でフィニッシュしたが、オジエには1.1秒届かなかった。

 最後に登場したのはドライバーズランキング首位と2位の直接対決、エバンスと勝田だ。翌日のデイ2で最初に走り出す『ロードオープナー』というハンデを背負うエバンスに対し、勝田が0.4秒速いタイムを刻んで1分39秒2を記録し、オジエからわずか1.0秒差の総合2番手で初日を締めくくった。エバンスは1分39秒6の総合6番手。デイ2での路面掃除役というハンディを覚悟のうえで週末に臨む形となった。

 競技2日目となるデイ2(6月26日)は、6本のグラベルステージが連続する本格的な初日となる。事前のタイヤ分析ではSS3(パルナッソス山、22.28km)でのパンク発生率が70%超と高く、SS4・SS6(スティリ、24.18km)は全区間の95%以上が荒れた路面で構成される最難関ステージだ。限られたタイヤ本数のなかで、いかにタイヤを守りながら上位争いに食い込むか。デイ2は戦略と度胸の両方が試される長い一日となる。

[オートスポーツweb 2026年06月26日]

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