2025年鈴鹿1000km 決勝スタート
6月26日、GTワールドチャレンジ(GTWC)やインターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)を運営するSROモータースポーツ・グループは、クラウドストライク・スパ24時間が開催されているスパ・フランコルシャンで恒例のプレスカンファレンスを行った。この中で、伝統の鈴鹿1000kmが2027年も9月4〜5日にIGTCの一戦として開催されるとともに、スーパーGTとコラボレーションを行うと発表した。
鈴鹿1000kmは、1966年に鈴鹿サーキットで初めて開催された夏の風物詩とも言える耐久レース。JSPC全日本スポーツプロトタイプカー選手権やSWCスポーツカー世界選手権といったグループCレース、BPR GT/FIA GTといったGTカーレース、さらにスーパーGTの一戦といったさまざまな時代を経て、2018年からはIGTCの一戦として『鈴鹿10時間』として開催されていた。
コロナ禍でしばらく開催がなかったが、2025年にIGTCのカレンダーに復活。レース距離をふたたび変更し、GT3カーによる鈴鹿1000kmとして開催された。ひさびさのイベントとなった2025年は、GTワールドチャレンジ・アジアをはじめ海外からも多くのチームが参戦。日本チームと覇を競っていた。
そんな鈴鹿1000kmが2027年、さらに楽しみな要素を加えることになりそうだ。プレスカンファレンスの中で、SROモータースポーツ・グループのCEO兼ファウンダーのステファン・ラテルは、2027年に向けた他シリーズとの協調を語ったが、この中でスーパーGTがACO、ADAC、IMSAといった国際的なシリーズとともにSROのエッセンシャル・パートナーとして紹介された。
この中でラテルは「昨年ホンダモビリティランドと提携し、鈴鹿1000kmを再開することができた。パンデミックで5年間開催されていなかったが、33台ものGT3カーが集まった。入念で大規模な取り組みを行い、これは成功はしたものの、我々は観客動員には少しガッカリしていたんだ。我々が期待したものではなかった」と語った。
「日本のファンは、何よりスーパーGTに関心を示している。スーパーGTは非常に大きなシリーズで、アジアの最高峰であるスーパーGTと、ヨーロッパの最高峰が合流すれば、さらに関心がもたれるはずだ」
「そこでスーパーGT、そしてバンドウさん(GTアソシエイション坂東正明代表)とのパートナーシップを発表できることをうれしく思う。イベントをともに開催し、スーパーGTのマシンとGTワールドチャレンジ・アジアやGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのマシンがともに戦うことになる」
GTアソシエイションの坂東正明代表は、2025年のスーパーGT開催時の記者会見でも、GT300クラスが鈴鹿1000kmで戦う構想を示していたが、課題となっていたのはタイヤだった。多くの台数にIGTCやGTワールドチャレンジ・アジアのタイヤを供給するピレリのキャパシティもあり、坂東代表はこの課題を口にしていたが、2027年からはGT300もコントロールタイヤとなる。
「我々は技術面でこの課題に取り組んできたが、我々はピレリと契約がある一方、スーパーGTは長年のマルチメイクを経て、単一のサプライヤーに移行する。それはカスタマータイヤであり、開発用タイヤではない。そこで、他すべてのエントラントはピレリを履くが、スーパーGTのフルシーズンエントラントだけが例外で、彼らのカスタマータイヤを履くことになる」とラテルはこの解決策を示した。IGTC/GTWCのエントラントはピレリ、スーパーGTチームはそのままのタイヤを履いて戦うという、今までにない取り組みだ。
ピレリと2027年のスーパーGT用タイヤについてはパフォーマンス差もあるが、ラテルは「我々は一連のBoPテストを行う」とした。2027年は6月12〜13日にGTワールドチャレンジ・アジアの単独イベントが鈴鹿で行われるが、このレース、そしてまだカレンダーは未定であるものの、鈴鹿でのスーパーGT開催を経て、「彼らのクルマと我々のクルマのパフォーマンスを確実に測定できる」とした。
2027年の鈴鹿1000kmは、IGTCの最終戦として開催される。詳細は今後発表されることになりそうだが、スーパーGT、そしてアジア、ヨーロッパの強豪たちが争う壮大な一戦が実現するかもしれない。
2027年インターコンチネンタルGTチャレンジ カレンダー
Round/Date/Event/Nationality
1/2/13〜14/バサースト12時間/オーストラリア
2/5/8〜9/テキサス8時間/アメリカ
3/5/29〜30/ニュルブルクリンク24時間/ドイツ
4/6/24〜27/スパ24時間/ベルギー
5/9/4〜5/鈴鹿1000km/日本
[オートスポーツweb 2026年06月26日]