【独占インタビュー】次に来るのは「ハン・ジウ」だ── 世界を魅了する演技派俳優、その素顔を“直筆履歴書”からひもとく【記者の目】

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2026年06月27日 18:00  ねとらぼ

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ねとらぼ

撮影:河内 彩 (photo’n inc.)/画像提供:ELエンターテインメント

 次に来るのは、ハン・ジウだ──。W主演を務めたWebドラマがシリーズ累計1060万回再生を突破。繊細な感情表現を得意とする高い演技力で視聴者を引き込み、YouTubeやInstagramでは飾らない素顔ものぞかせる韓国人俳優・ハン・ジウに、いま世界中から注目が集まっています。「ねとらぼ」は今回、ネクストブレイクが期待される彼女に独占インタビューを実施。直筆の履歴書とともに、その素顔や俳優としての思いを紐解きます。


【画像】ハン・ジウさんのショットとインタビュー動画を見る


ハン・ジウはどんな人──

 1995年生まれの韓国人俳優、ハン・ジウさんは、2020年配信のNAVER TV作品「ちょっと敏感でも大丈夫」で本格的に俳優デビュー。以降、着実にキャリアを重ね、2021年に主演を務めたSSIMPLE「あなたへズーム」シリーズでは、友達だった相手との曖昧な距離感に戸惑いながらも、少しずつ恋に向き合っていく主人公を繊細に演じました。


 その後も、tvN「月水金火木土」、JTBC「代理店」、iQIYI「Dr.ルシファー」などの話題作に出演し、確かな演技力で印象を残しています。さらに、主演を務めたWebドラマ「ONnOFF」はシリーズ累計1060万回再生を記録。多彩な役柄を自分のものにする表現力を武器に、いま世界から注目を集める俳優の一人です。


──本日はよろしくお願いいたします。さっそくですが、履歴書はお持ちいただけましたか。


ハン・ジウ:はい、持ってきました(笑)。こちらです。


──ありがとうございます。ではまず、もしご自身が俳優ハン・ジウさんのマネージャーだったとしたら、ハン・ジウさんをどのような人だと紹介しますか。


ハン・ジウ:継続する力が強みで、持久力のある俳優だと紹介したいです。人より少し遅いことはあるかもしれませんが、ゴール地点まで諦めず、最後まで進んでいく俳優だとお伝えしたいです。


── 趣味は「これまで見た映画やドラマをもう一度観ること」なんですね。詳しく教えてください。


ハン・ジウ:以前観た作品について、時間が経ってからもう一度見ると、新しく見えてくる部分があります。最初に作品を観た時にある1人の人物の感情を追っていたのだとしたら、次に観た時には別の人物の視点で観てみたり、そのような演出的な部分を探してみることはちょっと面白いと思います。


── 特技や資格についてもお聞きできますか。


ハン・ジウ:特技はアクション、ボクシング、長距離走です。


 もし「意外な資格」ということであれば、これは国家公認資格ではありませんが、小学生の時に「折り紙」に関する資格を取りました(笑)。


 今はもうできませんが、子どもの頃の私は折り紙が好きだったんだと思います。


── それは珍しい資格をお持ちですね。そんなジウさんですが、幼少期はどんなお子さんでしたか。


ハン・ジウ:姉たちにとっては憎たらしい妹で、両親にとっては愛嬌たっぷりの末娘だったと思います(笑)。


 これは母から聞いた話なのですが、2番目の姉が7〜8歳くらいだった頃のことです。姉が母の膝に座ろうとしたら、私が遠くから走ってきて姉を押しのけて、「私の席だよ!」と言って母の膝に座ったそうです。姉とは3歳差ですから、私が4〜5歳の頃のことですね(笑)。


 今では笑いながら話していますが、当時の姉にとって私は本当に憎たらしかったと思いますし、その姿を見ていた両親はただただかわいいと感じてくれていたようです。


──今では想像もつきませんが、意外とヤンチャだったんですね。ご自身に最も大きな影響を与えた人はどなたですか。


ハン・ジウ:やはり両親が最も大きな影響を与えてくれたと思います。


 私が俳優という職業を選ぶ時、両親はとても心配していました。また、私が演技を学ぼうとしていた当時、家庭の経済状況も決して余裕があるわけではなかったのですが、父が「何も心配しなくていい。やりたいならやってみなさい」と言ってくれたことが印象に残っています。


 そういったことがあったからこそ、より一生懸命頑張ることができたのだと思いますし、今の私があるのだと思います。頻繁に実家へ帰ることはできませんが、両親に会って帰るたびに、もっと頑張らなければと思います。


──最近のマイブームやハマっていること、最も多くの時間を使っていることについて教えてください。


ハン・ジウ:現在は7月1日から始まる舞台「世界でいちばん美しいオードリー」でアイドル役を務めるため、稽古に励んでいます。公演の準備をしているため、いちばん多くの時間を使っているのは台本です。 今日練習したことでも、翌日、稽古に行って実際に動いてみると自分の考えと違う時もあるので、台本をひんぱんによく見て、一番たくさん考えています。


──だから履歴書に「どうすればダンスや歌がアイドルのように見えるのか?」と書いてあったのですね。最近最も幸せだった瞬間と、最も悩んでいることは何ですか。


ハン・ジウ:7月はファンの皆さんとお会いできる機会が多いので、最も心配でもあり、幸せでもあります。ひとりで考えている時には、「これもして、あれもして。こんな言葉も、あんな言葉も伝えよう」と思うのですが、実際にお会いすると感謝の気持ちと恥ずかしい気持ちが大きくなって。思ったよりうまく話せなくなってしまうのではないかという心配があります。


 でも、ファンの皆さんにお会いできるというトキメキを胸に、毎日を過ごしています。


俳優ハン・ジウはどんな人──

──アイドル、モデル、タレントなど、ほかの道もあったように思います。演技の道を選んだ理由を教えてください。


ハン・ジウ:俳優という職業は、さまざまな役を演じることができるという点が、私にとって最も魅力的に感じられたのだと思います。


 そして私は、アイドルの皆さんのようにダンスが得意なわけでも、歌が上手いわけでもなかったので、俳優以外の道についてはあまり深く考えたことがなかったように思います。


──俳優という道を選んでから、自分自身が最も変わったと感じる部分はありますか。


ハン・ジウ:正直、私の人生で大きく変わった部分はあまりないと思います。おそらく、専攻として(演技を)少し学んできたからかもしれません。それでも、俳優という職業のために少し気をつけるようになった部分があるとすれば、ただ「問題を起こさないようにしよう──」ということだと思います。


 作品を最優先に考えているので、人間関係や他の問題で悪い方向に行きかねない状況でも、できるだけ柔らかく解決しようと努力するほうだと思います。


──「この役をやりたい」という決め手になる部分があれば教えてください。


ハン・ジウ:まずは、自分が感じる上で脚本が面白くなければならないと思います。そして、台本を読みながらその人物に感情移入したり、すでにその人物になったかのように台本を読んでいると、「本当にやりたい」と思うようになります。


 そうなると、その役を掴むために、自分にできる限りの最善の努力を尽くします。


──これは少し意地悪な質問で申し訳ないのですが、「やりたい」と思っていても、どうしてもうまくいかない時があると思います。そんな時は、どのようにご自身の気持ちを立て直しますか。


ハン・ジウ:「仕方がない」と思うようにします。最善を尽くしたからこそ後悔はない、と。


 もちろん少しは心残りがあると思うのですが、「やることはやったんだし、仕方がない」、こう考えることが一番良いと思います。


──すてきな考え方です。作品のキャラクターを準備する際、自分なりのルーティンはありますか? また、セリフを覚える時に最も集中できる場所はどこですか?


ハン・ジウ:私は、台本の中に答えがあると思っているので、台本を最も多く読むようにしています。


 そして、自分が疑問に思った部分については監督とお話をしたり、共演俳優の方々とお話をしたりします。また、マインドマップを描いてみることもありますね。そんな風に自分にできる限りの努力を通じて、キャラクターを作り上げていくのだと思います。


 セリフを覚える時は、主に家で録音した台本を聞きながら家事をします。家事をしながら台本を覚えるのが、一番よく覚えられるんですよね。


──共演する俳優さんやスタッフの皆さんと距離を縮めるために、心がけていることはありますか。


ハン・ジウ:親しくなるために、特別に気を遣っていることはありません。


 むしろ、そういったことが相手にとって負担や不快に感じられてしまうのではないかと思うからです。私自身も、そういったことが少しぎこちなく感じられることがあります。


 ただ、自分らしい姿のまま一生懸命取り組み、真心を尽くしていれば、作品が終わる頃にはすでに親しい間柄になっているように思います。


──一緒にお仕事をしてみたい監督や俳優さんはいますか。


ハン・ジウ:一緒に仕事をしてみたい監督は本当にたくさんいるのですが……何人か思い浮かぶ方を挙げると、パク・チャヌク監督とお仕事をしてみたいです。実は、私の携帯電話の待ち受け画面も、パク・チャヌク監督が直接撮影された写真なんです。自分にとってのお守りのようなものです。


 日本の監督では、映画『いま、会いにゆきます』『涙そうそう』を演出された土井裕泰監督とお仕事をしてみたいです。


 一緒に仕事をしてみたい俳優の皆さんも本当にたくさんいらっしゃるので、数人だけを挙げるのは本当に難しいです。


──俳優として忘れたくない初心はありますか。


ハン・ジウ:作品に向き合う姿勢を忘れたくありません。


 役を準備するために費やす時間と努力、そして俳優を始めたばかりでお仕事が本当になかった時、たった一つでも作品に出演したいと思っていた、あの切実な気持ちを忘れたくありません。いつも初心を持って作品に向き合おうと努力しています。


──演技を通じて、誰かの心に残したいものはありますか。


ハン・ジウ:この灰色の都市の中で、私はさまざまな人物たちの物語を伝え、皆さんはその中で面白さや新しさに出会うのだと思います。


 そして、そうした経験が作品の中だけで終わるのではなく、皆さんの人生の中でも新しい楽しさや意味を見つけられる、そんなきっかけになればいいなと思います。それが、私が演技を通じて届けたい気持ちなのだと思います。


──演技をしていて、「この仕事を続けてきてよかった」と感じる瞬間はありますか。


ハン・ジウ:ファンの皆さんが書いてくださったお手紙を見ると、私の演技がよかった、幸せだった、つらい時間を乗り越えることができた、というお話をたくさんしてくださいます。


 何かを望んで始めた演技ではなかったので、そういう言葉を聞くと、私自身もとてもありがたく感じますし、演技をすることで誰かの力になれることもあるのだと思えて、この仕事をしていて本当によかったと思います。


──俳優ハン・ジウとしての野心はありますか。今後、目標としている大きな夢があれば教えてください。


ハン・ジウ:俳優ハン・ジウとして、そして演出家ハン・ジウとして活動していきたいです。


 誰かの人生を語り、伝えるこの仕事を、ずっと続けていきたいです。


日本について──

──世界各国のファンからお手紙やプレゼントが届いているようです。国ごとに感じられる特徴はありますか?


ハン・ジウ:まず、海外のファンの皆さんは、プレゼントや直接作られたものを送ってくださる時、一つ一つ翻訳まで添えて送ってくださっています。私はそこに、まず優しさを感じます。


 日本のファンの皆さんの特徴としては、「迷惑をかけたくない」という気持ちが大きいように思います。そのため、「もしご希望でなかったり、お使いになられないようでしたら、捨てていただいても大丈夫です」という文章を時々目にします。そして、便せんがとても可愛らしいなと思います。


──日本に関心を持つようになったきっかけは何ですか。


ハン・ジウ:私にとって初めての海外旅行先は日本でした。


 深く考えずに友人について行くことになったのですが、その旅行中に出会った人たちもとても素敵でしたし、旅行中ずっと気分の良い出来事が多かったんです。


 道に迷った時に一緒に道を探してくださった方々、ホテルが見つからなかった時に助けてくださった方々、ご飯屋さんの社長さん、大阪城で出会ったフクロウのおじいさんまで、すべてが良い思い出として残っています。


──最近覚えた日本語や、好きな日本語はありますか。


ハン・ジウ:「元気ですか?」。


 「元気ですか?」は、安否を尋ねる言葉ですよね。「元気にしていますか?」「健康ですか?」「最近どうですか?」というような質問が、日本人の方は自然に使う言葉なのかもしれませんが、とても優しく感じられるんです。だから、好きな言葉です。


──これまで日本で行ったことのある場所や、好きな観光地があれば教えてください。


ハン・ジウ:松山が印象に残っています。


 小都市ならではの静かで落ち着いた雰囲気があり、その街の人々の温かさをたくさん感じたように思います。


 今も日本語を読めるわけではありませんが、当時、松山の趣ある古書店で、日本語の本を購入したこともあります。


──どんな本を手に入れたのか、伺っても良いですか。


ハン・ジウ:夏目漱石の『こゝろ』です。夏目漱石が好きで。韓国語に翻訳されたものは持っているのですが、いつか日本語が上達したら原書で読んでみたい一冊です。


──ジウさんをきっかけにパスポートを取得したり、初めて韓国へ訪れる方も多くいらっしゃいます。ジウさんが考える理想のソウル1日観光コースがあれば教えてください。


ハン・ジウ:観光が好きで体力のある方なら、弘大(ホンデ)、カロスキル、狎鴎亭(アックジョン)ロデオなど人が多い場所や人気スポットへ行き、その後、漢江(ハンガン)に行ってみるのもおすすめです。今は少し暑いかもしれませんが、9月頃になれば気候が涼しくなって、屋外活動をするのに良いと思います。


 そして必ずしもソウルでなくてもよければ、慶州(キョンジュ)にもぜひ行ってみてほしいです。


──慶州がおすすめな理由を聞いてみたいです。


ハン・ジウ:私が思うに、最も韓国らしい雰囲気が感じられるように思います。


 全州(チョンジュ)も悪くないのですが、観光があまりに発展してしまって、人がとても多いですよね。慶州はその中でも比較的広く、まだ韓国らしい雰囲気がよく残っていると思います。私は慶州が本当に好きです。


──日本のファンと一緒にやってみたいイベントはありますか。


ハン・ジウ:このようにインタビューを受けることひとつとっても、ファンの皆さんと交流できる大きなイベントだと思っています。


 韓国のファンカフェではさまざまな活動をしてくださっていて、私も参加したいのですが、スケジュールの都合で一緒にできなかったことが多く、残念に思っていました。機会があれば、そのような活動を日本のファンの皆さんともご一緒してみたいです。


──日本の作品や俳優から影響を受けたことはありますか。


ハン・ジウ:まず、日本のアニメーションが本当に好きです。


 ジブリも好きですし、今、影響を受けた作品として思い浮かぶものを挙げるなら『ドライブ・マイ・カー』『涙そうそう』『かもめ食堂』が思い浮かびます。俳優として影響を受けたこともありますが、一人の観客としても多くの影響を受けた作品なのだと思います。心の慰めを受けたい時や時間がかなり経った後にも観たくなる、そんな作品です。


──今後の日本での活動について、展望を聞かせてください。


ハン・ジウ:早く日本語を学んで、日本のドラマや映画にも出演してみたいです。日本特有の穏やかな感性が込められた作品に、ぜひ挑戦してみたいです。『涙そうそう』『いま、会いにゆきます』の雰囲気が本当に好きです。


ファンとハン・ジウの未来の話──

──ファンの皆さんにジウさんが今、一番質問をしたいことはなんですか。


ハン・ジウ:「お元気ですか?」。


 「元気にしていますか?」 「最近はどうですか?」 と、近況を尋ねたいです。


──ファンがジウさんに会える機会やお芝居を見られる機会はありますか。告知できることがあれば教えてください。


ハン・ジウ:まず韓国では、7月1日から7月19日までDream Theater Small Theaterで舞台「世界でいちばん美しいオードリー」に出演します。また私個人のファンミーティングも予定されています。


 日本においては、7月11日にWebドラマのファンミーティングに出演します。今お話しできるスケジュールは以上となりますが、これ以外にも日本へはたびたび来ることになりそうです。


──俳優ハン・ジウは、どのような人として記憶されたいですか。


ハン・ジウ:長い時間が過ぎた後にも、私が演じた作品や人物たちが、ファンの皆さんにとって香りのように残っていてほしいです。


 私自身も、人生に疲れたり慰めが必要になった時、好きだった作品を改めて見ることがあります。その時に、当時の感情や思い出がよみがえり、大きな慰めになるんです。


 だからこそ、誰かの人生において特別な作品に出演していた俳優、香りのような人として記憶されたいです。


──最後に、ファンの皆さんへ、伝えたいメッセージをお願いします。


ハン・ジウ:こんにちは、私のみなさん。


 いつも受け取ってばかりのようで申し訳なく、そして感謝しています。私もいつも皆さんの力になりたいのですが、私にできることは、一生懸命活動して、頻繁(ひんぱん)に顔をお見せすることだけのように思います。


 だからもっと頻繁(ひんぱん)にお会いできるように、ファンミーティングやさまざまな活動を続けて作っていこうと努力しています。


 いつも待っていてくださり、応援してくださってありがとうございます。長く一緒にいられたら嬉しいです。ありがとうございます。


取材後記──

 取材前、「言葉を大切にしている」と語ってくれたハン・ジウさん。その言葉どおり、どの質問にも一つ一つ丁寧に向き合い、柔らかな口調の奥には、俳優として歩み続ける確かな芯が感じられました。繊細な表現力はもちろん、その誠実で飾らない人柄こそが、国境を越えて多くの人に愛される理由なのかもしれません。


 俳優としては、7月1日からスタートする舞台「世界で一番美しいオードリー」への出演を控えるほか、年末には主演ドラマ「契約結婚、猟犬になります」(ショーボックス)の放送も予定されています。さまざまな作品を通じて新たな表情を見せてくれそうな2026年は、ハン・ジウさんにとって大きな飛躍の年となりそうです。


 日本での活動にも意欲を見せる彼女。これから日本のファンの前でどのような姿を見せてくれるのか、その歩みに期待が高まります。


撮影:河内 彩 (photo’n inc.)/画像提供:ELエンターテインメント


(Kikka)



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