2026年F1第8戦オーストリアGP ランス・ストロール&フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのチーム代表とマネージングテクニカルパートナーを務めるエイドリアン・ニューウェイは、チームの公式サイトに掲載された長編インタビューのなかで、2026年型マシン『AMR26』の抱える現在のスピード不足について言及し、またサマーブレイク前に大型アップデートを行う際にどの部分で大きな変更が見られることになるのかについて説明した。
アストンマーティンが第11戦ハンガリーGPで行う予定のアップデートは極めて大規模なものになるため、新たにクラッシュテストを通過する必要があるという。というのも、特にチームが徹底的なマシンの軽量化に取り組んできたからだ。一方で、アストンマーティンが自ら設計、製造している問題の多いギヤボックスについては、内部的な改良にとどめられるということだ。そのためリヤ構造に関するクラッシュテストを実施する必要はない。
ニューウェイは、「シャシー面でもパワーユニット面でも、我々は当初から後手に回っていた」と率直に認めた。
「今振り返れば、おそらう我々は自分たちに期待しすぎていたのかもしれない。もちろん、グリッド上のライバルたちの実力が極めて高いということも、決して忘れてはならない」
また、ニューウェイは「2025年3月の半ばまで、我々は2026年型マシンの本格的な作業を行うことができず、風洞に(マシンの)モデルを持ち込んだのも4月中旬だった」と改めて述べた。この発言は、ニューウェイが加入するまで、チームがそのマシンのコンセプト開発に全速力で取り組んでいなかったことを示唆している。
「(こうした状況によって)ライバルに対して数カ月の遅れをとることになった。非常に大きなギャップだ」
今後サーキットで披露されるマシンのアップデートについて、ニューウェイは詳細を明かすことは避けつつも、「主要な構造要素は同じだ」と述べた。
「シャシーやギヤボックスの構造も根本的には変更されていない。両者の軽量化を図ったことで、フロントシャシーについてはホモロゲーションとクラッシュテストが再度必要になった」
「フロントサスペンションに変更はない。リヤサスペンションには若干の改良を加えた。また、ノーズを新しく設計し、空力面も大幅に見直している」
「中核となる構造は似ているが、大幅な軽量化と大規模な空力パッケージが組み合わさっている。目標は、重量制限に極めて近いところまで軽くすることだ」
しかしその一方で、目標とするラップタイムの改善について問われると、ニューウェイは数字を挙げることを避け、その理由としてチームのツールがまだ十分に成熟していないことを挙げた。
「我々は大きな進歩を見込んでいる。あまり具体的な数字を言いたくない。なぜなら、シミュレーションツールが、必要とされるほど洗練されておらず、相関性もまだ十分ではないからだ」
[オートスポーツweb 2026年07月01日]