開催時期が異なる鈴鹿8耐の勝敗はいかに? Honda HRC5連覇を目指す高橋巧「何も不安要素はない」

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2026年07月02日 06:40  AUTOSPORT web

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優勝したHonda HRCがレース後に乾杯している様子/2025年鈴鹿8耐
 7月3〜5日に開催が予定されている『2026 FIM世界耐久選手権"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会』が間近に迫ってきた。真夏の祭典とも言われる鈴鹿8耐は、昨年よりも5チーム減少となったものの、すでに50チームがエントリーしており、今年も大接戦となることが予想される。さらに例年よりも1か月早い開催となることもあり、気候の変化などレースを左右しそうな要素もあると言えそうだ。そんな2026年の鈴鹿8耐見どころをお届けする。

 FIM世界耐久選手権(EWC)の1戦として開催されている鈴鹿8耐は、ホンダやヤマハをはじめ多くの参戦チームやメーカーが競い合い、ピット作業やピットワークなどチームの総合力が試されるレースといえ、8時間と長丁場で争われるため毎年多くのドラマが生まれる。ファクトリーからプライベーターまで多くのチームが参戦しているが、ここ数年強さを発揮しているのがHonda HRCだ。通算7勝を挙げ、大会の単独最多勝利記録を持つ高橋巧を筆頭に、毎年MotoGPやWorldSBKといった強力な助っ人を引っ提げてしのぎを削っている。


■Honda HRCは盤石のラインアップで参戦

 今年もヨハン・ザルコが参戦予定だったが、MotoGP第6戦カタルーニャGPでの転倒で負傷したことを受け、World SBKに参戦するソムキャット・チャントラを招聘。さらに、2022年以来の本大会参戦となるが、過去ホンダとカワサキで2度の優勝を経験を持つジョナサン・レイが加わり、新たなメンバーで5連覇を目指す。5月のテストですでに走行を行なっており、高橋はレイの走りとCBR1000RR-R SPの仕上がりにも満足している様子だった。

「鈴鹿8耐で優勝経験もありますし、やっぱり世界チャンピオンなだけあって、何も不安要素はないですね。ホンダ、カワサキ、ヤマハといろんなバイクに乗っていますが、とても器用で、テストの時もすぐにタイムも上がって、その後もそのペースをキープできるライダーです。やっぱりスピードもそうですが、技術もすごく持ち合わせているライダーだと思います。僕は鈴鹿を多分一番走っていると思っていますが、負けないように頑張って、できることを全力でやって戦います」と高橋。


■連覇を阻む強力なライバルたち

 5連覇を狙うHonda HRCに一矢報おうとする強豪ライバルが、今年も名を連ねている。昨年は2015年から2018年まで鈴鹿8耐を4連覇していたものの、2019年以降活動を休止させていたYAMAHA FACTORY RACING TEAMが待望の復活。中須賀克行に加え、ジャック・ミラーにアンドレア・ロカテッリと昨年と同様の磐石の体制を敷き、優勝を目指す。

 さらに昨年は一時トップを走る姿も見せたSDG Team HARC-PRO. Hondaは國井勇輝、名越哲平、阿部恵斗がエントリーしており、今年も上位に食い込んできそうなチームのひとつだ。他にもAstemo Pro Honda SI Racingや、Kawasaki Plaza Racing Teamなど国内からも多くの強豪チームが参戦する。参戦3年目で挑戦を続けるTeam SUZUKI CN CHALLENGEもクラスこそ違うものの、2年連続でトップに見劣りしないペースを披露し、今年も注目が集まる。

 EWCフル参戦チームにも目を向けると、昨年のチャンピオンであるYART Yamaha Official EWC Teamが第2戦スパ8時間耐久レースでランキング首位に立っており、ランキングを争う上でもシーズン折り返しとなる鈴鹿8耐は彼らにとっても大事な一戦となる。Yoshimura SERT MotulとBMW Motorrad World Endurance Teamはわずか1ポイント差で僅差となっており、Kawasaki Webike Trickstarも牙を剥いてきそうだ。ここ数年は鈴鹿8耐で転倒やリタイアを強いられているF.C.C. TSR Honda Franceも、地元鈴鹿で完走を果たしたいところ。

 加えて浦本修充を筆頭に今年からフル参戦をしているAutoRace Ube Racing Teamや、参戦3年目で悲願のSSTクラスチャンピオンを狙うTeam Étoileといったチームも年に一度の母国大会ということもあり、闘志を燃やしているだろう。


■真夏から梅雨の開催に

 強豪が集う鈴鹿8耐は毎年酷暑との戦いとなっており、時には路面温度60度を超えることもあり、年々ライダーたちは過酷なタイヤマネジメントを強いられている。ただ、今年は例年よりも1カ月早い開催ということもあり、さらに梅雨時期の開催も相まって、難しいコンディションとなることが予想される。あくまで予報だが、ウイーク中は雨と雲り予報で晴れ間があまりなさそうだ。そのため、路面温度の変化に伴うセッティングやタイヤ選択など、レースを大きく左右することも予想される。

 ライダーをはじめチームは、6月30日〜7月1日に開催される鈴鹿サーキット主催テストおよび大会中の走行でセッティングをさらに詰める必要がある。例年と異なる気候の変化がどのようにレースを左右するのか……見どころのひとつと言えるだろう。

 また、鈴鹿8耐は真夏の祭典ということもあり、レースだけでなく毎年恒例の豪華アーティストのライブやライダーのトークショーなどを楽しむことができる『8FES』や、夜に開催されるいつもと違った雰囲気を味わうことができる『ナイトピットウォーク』などイベントも盛りだくさん。『8FES』には『nobodyknows+』や『モナキ』、『MONKEY MAJIK』や『yama』といったアーティストが大集結。

 さらにウイーク中は『Honda × Sanrio コラボ展示・体験 & キャラクターグリーティング』もあり『クロミ』、『ハローキティ』、『ポムポムプリン』といった可愛らしいサンリオキャラクターも鈴鹿サーキットに駆けつけ、グリーティングが行われるという。ファン必見のイベントとなっているため、お見逃しなく。

 見どころ満載、イベントも盛りだくさんの2026年鈴鹿8耐。今年はどのチームが8時間のレースを制するのだろうか……? 7月5日に決勝日を迎える鈴鹿8耐、その熱いバトルに注目だ。

[オートスポーツweb 2026年07月02日]

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