一世代前のNCロードスターが現行GR86と優勝争い。トラブルで悔しい2位も「戦闘力はかなり近づいた」とNOPRO野上代表

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2026年07月04日 22:00  AUTOSPORT web

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2026スーパー耐久第4戦SUGO ST-4クラスで争うDXLパワーミネラルEVO☆NOPRO☆NCロードスター(ジョニー小倉/尾崎俊介/大谷飛雄/野上達也)
 7月4日、宮城県のスポーツランドSUGOでENEOSスーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONE第4戦『SUGOスーパー耐久4時間レース』のグループ2決勝が開催された。ST-4クラスではTEAM NOPROが走らせる37号車DXLパワーミネラルEVO☆NOPRO☆NCロードスターが3号車ENDLESS GR86とトップを争い、一時は首位を走行する場面もあったがピットでのタイムロスにより悔しいクラス2位となった。

 TEAM NOPROは、神奈川県葉山町でマツダ・ロードスター専門のチューニングショップ『ノガミプロジェクト』を営む野上敏彦代表が率いるチーム。長年にわたりマツダ車でスーパー耐久に挑み続けており、2024年にはMAZDA2で悲願のST-5クラスチャンピオンに輝いた実績を持つ。2026年もST-5Fに17号車DXLアラゴスタNOPRO☆DEMIOを投入する一方、トヨタGR86が主戦場とするST-4には2シーズン目となるNC型ロードスターをベースとしたDXLパワーミネラルEVO☆NOPRO☆NCロードスターを走らせる2台体制で挑戦を続けている。

 DXLパワーミネラルEVO☆NOPRO☆NCロードスターはこれまで表彰台獲得こそあったが、まだクラス優勝を達成していない。しかし、迎えた2026年第4戦SUGOでは予選でBドライバーの尾崎俊介がGR86勢を上回るクラストップタイムを記録。最終的なスターティンググリッドは5番手となったが、決勝ではコースとの相性やアクシデント続出のレース展開も活かして上位に。レース中盤には2024年王者のENDLESS GR86とトップ争いを繰り広げ、悲願の優勝に手が届きそうだった。

 そんななか迎えた残り35分、DXLパワーミネラルEVO☆NOPRO☆NCロードスターは順位を争うENDLESS GR86よりも先に最終ピットインを行う。ドライバー交代、燃料補給、タイヤ交換、すべてが順調に完了したかに思えたが、ジャッキダウン後にエンジンが再始動しないトラブルに見舞われてしまった。

「おそらく電気系トラブルだと思います。現代のクルマにはイモビライザーといったキー関係のものが付いていますが、それらは市販車の状態で残しています。今回はそういった部分が“へそを曲げてしまった”のかなと」と言うのは野上代表だ。

 エンジン再始動ができないときにはメカニックがマシンのボンネットを開け、原因と思われるパーツを叩いて修復を行っていたが、野上代表は「接触不良だろうなということで、おまじないみたいなものです。それこそ“叩いて直す”という昭和の感覚ですよね。あれが本当に良かったのかどうかは分かりませんけどね」と苦笑いを交えつつ振り返る。

 これで大幅なタイムロスを喫したDXLパワーミネラルEVO☆NOPRO☆NCロードスターは周回遅れの2番手に後退。そのギャップはフィニッシュまでに縮めることはできず、優勝が見えていながらも悔しい2位表彰台でレースを終えた。中盤から最終スティントにかけてクラストップ争いを繰り広げていながら、マシントラブルによる後退は悔しいかと思いきや、御年70歳でかつてはマツダスピードのメカニックとして名を馳せ、今もレーシングドライバーとして活躍する野上代表は、その歴戦の経験を交えて前を向く。

「運が良ければそのままゴールできましたけどダメでしたね。でも、そういったことはいっぱい経験しているんでね。本当にあとちょっとコンマ何秒のトップ争いや、それこそラスト数周でトップに立って勝ったりなど、いろいろなことを経験しているからこそ、今回は『トップを走行した時間もあったな』というところですね」

 長年モータースポーツで勝負を重ねてきたからこそ、勝利の喜びも敗北の悔しさも冷静に受け止められる野上代表らしいコメントだ。そして、2年目を迎えたDXLパワーミネラルEVO☆NOPRO☆NCロードスターの戦闘力について「もう少し勉強が必要かな」と言いながらも「しばらくはトップを走行していたわけですし、レース内容も悪いものではありませんでした」と前向きな姿勢を崩さない。

「サクセスウエイトが積まれていることもありますし、特にスポーツランドSUGOは勾配の差が大きいコースなので一概には言えないですけど、戦闘力としてはかなりGR86に近づいたかなという気がしています。ただ、やはり一世代前のクルマなので、電気関係は信頼できる状況でもないのが現実です。そのなかでも配線を引き直したり、対策はしたいと思います」

 現行モデルとなるGR86勢を相手に、一世代前のNC型ロードスターで挑み続けるTEAM NOPRO。わずか1周差の悔しい2位に終わった2026年第4戦SUGOだが、レース中盤にトップを走った事実は悲願のクラス初優勝が遠くないことを示している。シーズン後半戦の活躍が楽しみなマシンのひとつだろう。

[オートスポーツweb 2026年07月04日]

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