ミケル・アズコナ(BRCレーシング/ヒョンデ・エラントラN EV TCR)が、今季2度目の予選ポールポジション獲得からレース1で“ライト・トゥ・フラッグ”のシーズン初優勝 フランス・ポールリカールの3.8kmレイアウトにて、7月3〜5日に争われた2026年のFIA TCRワールドツアー第3戦は、会期直前に発効したワールドツアー独自のBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)により強豪チームの明暗が分かれる展開に。
第2戦ヴァレンシアで“クリーンスイープ”の3連勝を飾ったサンティゴ・ウルティア(ジーリー・シアン・レーシング/ジーリー・プリフェイスTCR)が苦戦を強いられるなか、同じくBoP調整の入ったヒョンデ・エラントラN EV TCRを走らせるミケル・アズコナ(BRCレーシング)が、今季2度目の予選ポールポジション獲得からレース1で“ライト・トゥ・フラッグ”のシーズン初優勝を飾ってみせる。
この第3戦を前にTCRカテゴリー最新の技術規定(テクニカル・ブリテン)が発行され、今季よりTCRワールドツアーに投入された新型『ジーリー・プリフェイスTCR』と、現状は世界戦のみで使用されているアップデート版の『ヒョンデ・エラントラN EV TCR』に対し、出力と重量の数値が変更に。吉利汽車(ジーリー)製最新モデルは出力レベルが97.5%から95%に引き下げられ、最低重量は10kg増加して1295kgに。一方のヒョンデも最低重量が10kg増加して1295kgとなり、出力レベルは100%から97.5%に引き下げられた。
さらに戦績に応じて搭載される都合40kgのコンペンセーション・ウエイト(補償重量)を抱えた選手権首位ウルティアに続き、ランキング2位の同僚テッド・ビョーク(ジーリー・シアン・レーシング/ジーリー・プリフェイスTCR)は30kgとなり、前戦の3ヒート中で2回リタイアを喫した王者ヤン・エルラシェール(ジーリー・シアン・レーシング/ジーリー・プリフェイスTCR)は、補償重量の搭載が免除に。一方のヒョンデ陣営はアズコナの搭載量が10kg、そして僚友ノルベルト・ミケリス(BRCレーシング/ヒョンデ・エラントラN EV TCR)が20kgに留まり、オーレリアン・コンテ(SPコンペティション/クプラ・レオンVZ TCR)が30kgを搭載する条件となった。
しかしミケリスがやり返したFP2以降は、大径タービンを装着した“アップデート版”たるエラントラN EV TCRが、現状の世界戦専用車らしい速さを披露し、続く予選では僚友アズコナが「わずか10kg軽い」分のアドバンテージを活かし、母国戦エルラシェールをも0.099秒差で退け、今季2度目の予選最速を記録してみせた。