今季でFE引退のディ・グラッシが勝利。ローラ・ヤマハの初勝利を飾る。第12戦はヴェアラインが制す/フォーミュラE上海

0

2026年07月06日 18:00  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

2025/26年フォーミュラE第12戦上海E-Prix ルーカス・ディ・グラッシ(ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム)
 7月4日(土)〜5日(日)、2025/2026年ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン12の第12&13戦上海E-Prixが、上海インターナショナル・サーキットにて開催され、第12戦ではパスカル・ヴェアライン(ポルシェ・フォーミュラEチーム)が、第13戦ではルーカス・ディ・グラッシ(ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム)が優勝を飾った。

 三亜から始まった中国3連戦は2戦目以降、F1などが開催される上海インターナショナル・サーキットで行われる。まず4日に行われた第12戦では、ヴェアラインがポールポジションを獲得。迎えた決勝は分厚い雲に覆われた天候のなか、29周のレースがスタートした。

 スタートは先頭のヴェアラインがホールショット。一方2番手のミッチ・エバンス(ジャガーTCSレーシング)は3番手でスタートしたジェイク・デニス(アンドレッティ・フォーミュラE)に交わされ、早速順位が入れ替わる。

 4周目以降は、ヴェアライン、デニスそしてアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガーTCSレーシング)の激しい先頭争いがしばらく続く展開に。

 戦況が動いたのは16周目。首位ヴェアラインと3番手ダ・コスタが同タイミングでピットブーストに向かうと、2番手デニスは1ラップ後に入ってカバーに向かったが、ダ・コスタに2番手を奪われた。

 全車がピット作業を終えた時点でのトップ2台は変わらず、一方で3番手争いはデニス、エドアルド・モルタラ(マヒンドラ・レーシング)、ジャン-エリック・ベルニュ(シトロエン・レーシング)らが繰り広げていった。

 しかし、ここで突然の雨が増りはじめ、20周目にセーフティカー(SC)が導入された。レースは22周目から再開となり、コースは一部ウエットコンディションに変わった。

 23周目、トップのヴェアラインがアタックモードを使用。それを皮切りにダ・コスタを始め多くのドライバーがアタックモードに入ってラストスパートの戦いへ突入。

 27周目にはアディショナルラップ+1周が宣言され、レースは30周の戦いになったが、それでもトップのヴェアラインは後方の追従を許さず、ピットストップ後も抜かれる事なく、ポール・トゥ・ウインでチェッカーを受けた。2位にはダ・コスタ、3位はデニスという表彰台となった。

 翌日に行われた第13戦はフェリペ・ドルゴビッチ(アンドレッティ・フォーミュラE)が初のポーポジションを獲得。フロントロウにはテイラー・バーナード(DSペンスキー)がついた。

 迎えた決勝レースは路面が雨こそ降っていないものの、ウエットコンディションのなかSC先導でスタート。SCが戻り、レースが本格的に始まったのは4周目からスタンディングスタートで始まった。

 レースが始まって早々、1回目のアタックモードを使用したバーナードがトップに浮上。同様に開始早々にアタックモードを使用したマシン達も上位に上がってくる。

 1回目のアタックモードの時間が終わった頃には、トップ4がヴェアライン、ニコ・ミューラー(ポルシェ・フォーミュラEチーム)、ドルゴビッチ、デニスという顔ぶれに変わり、ポルシェマシンが優勢の展開となる。

 以降、20周目まではヴェアラインが首位をキープしていったが、そこにダ・コスタや、セバスチャン・ブエミ(エンビジョン・レーシング)、ジョエル・エリクソン(エンビジョン・レーシング)らがアタックモードを使って上位に割り込んでいくことに。21周目にはエリクソンがオーバーテイクを決めてトップに立った。

 すかさずヴェアラインもアタックモードを使って首位を追い、さらには後方でエネルギーマネジメントに徹していたジャン-エリック・ベルニュ(シトロエン・レーシング)やディ・グラッシもアタックモードを使用し、一気に追い上げてトップ争いに加わっていった。

 23周目、ホームストレートでゼイン・マローニ(ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム)にサスペンションにダメージを負ったことでストップ。フルコースイエロー(FCY)が導入されることに。首位エリクソン、2番手ベルニュ、3番手ディ・グラッシ、4番手ヴェアラインの位置関係のまま、FCY下でアタックモードが消費されていった。

 FCYは25周目に解除。このなかで唯一アタックモードを温存していたディ・グラッシは、26周目に2度目の起動をかけてラストスパートに突入した。

 リスタート直後にベルニュがトップに立ったものの、ラスト2ラップとなった27周目にディ・グラッシはエリクソンをオーバーテイク。ファイナルラップに入ったディ・グラッシは、その勢いのままホームストレートでベルニュも抜き去り、トップでチェッカーを受けた。今季限りでの引退をすでに表明しているディ・グラッシは、エースとしてローラ・ヤマハABTフォーミュラEチームに記念すべき初優勝をもたらした。

 今回の上海E-Proxを経てポイントランキングは変動。第12戦を制したヴェアラインがトップに立ち、2番手に落ちたエバンスとは9ポイントの差がついた。2026年フォーミュラEの次戦は、いよいよ7月25〜26日に東京・有明で行われる『東京E-Prix』だ。


■2025/26年フォーミュラE第12戦上海E-Prix 順位結果



Pos./No./Driver/Team/Time/Gap
1/94/P.ヴェアライン/ポルシェ・フォーミュラEチーム/40’30.411
2/13/A.F.ダ・コスタ/ジャガーTCSレーシング/+1.633
3/27/J.デニス/アンドレッティ・フォーミュラE/+4.709
4/28/F.ドルゴビッチ/アンドレッティ・フォーミュラE/+5.425
5/21/N.デ・フリース/マヒンドラ・レーシング/+8.407
6/25/J-E.ベルニュ/シトロエン・レーシング/+12.497
7/14/J.エリクソン/エンビジョン・レーシング/+12.714
8/9/M.エバンス/ジャガーTCSレーシング/+14.120
9/7/M.ギュンター/DSペンスキー/+14.674
10/51/N.ミューラー/ポルシェ・フォーミュラEチーム/+15.749
11/22/Z.マローニ/ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム/+16.375
12/33/D.ティクトゥム/クプラ・キロ/+17.927
13/1/O.ローランド/ニッサン・フォーミュラEチーム/+18.858
14/3/J.M.マルティ/クプラ・キロ/+20.103
15/48/E.モルタラ/マヒンドラ・レーシング/+20.167
16/77/T.バーナード/DSペンスキー/+20.684
17/16/S.ブエミ/エンビジョン・レーシング/+21.068
18/11/L.ディ・グラッシ/ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム/+21.145
19/37/N.キャシディ/シトロエン・レーシング/+37.715
20/23/N.ナト/ニッサン・フォーミュラEチーム/1Lap



■2025/26年フォーミュラE第13戦上海E-Prix 順位結果



Pos./No./Driver/Team/Time/Gap
1/11/L.ディ・グラッシ/ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム/40’43.390
2/25/J-E.ベルニュ/シトロエン・レーシング/+0.565
3/14/J.エリクソン/エンビジョン・レーシング/+2.903
4/94/P.ヴェアライン/ポルシェ・フォーミュラEチーム/+11.093
5/16/S.ブエミ/エンビジョン・レーシング/+17.373
6/28/F.ドルゴビッチ/アンドレッティ・フォーミュラE/+19.651
7/51/N.ミューラー/ポルシェ・フォーミュラEチーム/+22.456
8/1/O.ローランド/ニッサン・フォーミュラEチーム/+22.539
9/77/T.バーナード/DSペンスキー/+22.690
10/7/M.ギュンター/DSペンスキー/+24.248
11/33/D.ティクトゥム/クプラ・キロ/+23.685
12/3/J.M.マルティ/クプラ・キロ/+24.362
13/27/J.デニス/アンドレッティ・フォーミュラE/+26.722
14/13/A.F.ダ・コスタ/ジャガーTCSレーシング/+26.934
15/37/N.キャシディ/シトロエン・レーシング/+27.138
16/48/E.モルタラ/マヒンドラ・レーシング/+29.960
17/23/N.ナト/ニッサン・フォーミュラEチーム/+31.309
18/21/N.デ・フリース/マヒンドラ・レーシング/+52.032
19/22/Z.マローニ/ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム/DNF
20/9/M.エバンス/ジャガーTCSレーシング/DNF

[オートスポーツweb 2026年07月06日]

    ニュース設定