2026年F1第9戦イギリスGP カルロス・サインツ(ウイリアムズ) アトラシアン・ウイリアムズF1チームは、シルバーストン・サーキットで開催されたF1第9戦イギリスGPを無得点で終えた。ウイリアムズがホームレースでポイントを逃したのは、2022年以来のことだった。
14番手スタートのカルロス・サインツは好スタートを決め、オープニングラップ終了時点で10番手まで浮上した。一方、16番手スタートのアルボンは19番手まで後退し、ブルックランズでロックアップを喫してオリバー・ベアマン(ハース)に接触した。これによりアルボンのタイヤはパンクし、またフロントウイングの交換を強いられた。この接触はアルボンの責任とされ、10秒のタイムペナルティが科された。
サインツは序盤こそポイント圏内を走行したものの、ガブリエル・ボルトレート(アウディ)、アルピーヌ勢に相次いで先行を許し、徐々に順位を落とした。20周目にはミディアムタイヤからハードタイヤへ交換。一方のアルボンは、1周目の接触とピットインで大きく後退、その後はラップダウンとなり厳しい走行を強いられた。14周目にミディアムタイヤへの交換とペナルティの消化を済ませ、以降は新型フロントウイングに関するデータ収集を目的とした走行へと切り替えたが、45周目にリタイアした。
中盤、サインツはオリバー・ベアマン(ハース)を攻略して14番手を奪い返すなど奮闘したが、ペース不足によりそれ以上の上位進出は難しい状況が続いた。47周目、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のクラッシュによってSC(セーフティカー)が導入された時点でサインツは12番手を走行中で、チームはソフトタイヤへ交換するギャンブルを選択し、タイヤを交換したサインツは13番手でコースへ復帰した。しかし、一時はリスタートが告知されたものの取り消され、イギリスGPは史上初めてセーフティカー先導のまま終了した。サインツは12位でフィニッシュしたが、レース後にセーフティカー規則の違反により1ペナルティラップが科され、最終結果は17位となった。 チーム代表のジェームス・ボウルズは、チームの母国グランプリでの厳しい戦いを振り返り、「マシンが単純に十分速くなかった」とコメント。今週末に投入したアップグレードについても、小さな前進はあったものの、ライバル勢の進歩の方が大きかったと分析した。また、「期待していたパフォーマンスを本当に引き出せているのかを改めて検証する必要がある」と課題を挙げ、「最終的には、踏ん張り、リセットし、再び攻めていかなければならない」と巻き返しを誓った。
■アレクサンダー・アルボン(アトラシアン・ウイリアムズF1チーム)決勝=DNF(43周/52周)16番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム→ソフト→ソフト→ソフト
「残念ながらスタートが悪く、1周目にミスをしてフロントウイングにダメージを負った。そのため早めにピットへ入らざるを得なかった」
「その後は青旗の連鎖に巻き込まれ、集団に追いつくことができなかった。だから方針を切り替え、レースの残りをテストセッションとして使い、今週末に投入したフロントウイングアップグレードのデータを集めることにした」
「今季ここまでを振り返ると、テストセッションのようなレースが多いように感じる。ただ、今は可能な限り多くのデータと理解を得ることに集中している。シーズン後半にアップグレードを投入する時、より良い位置にいられるようにするためだ。フラストレーションはあるけれど、しっかり振り返って、2週間後のスパに目を向けたい」
■カルロス・サインツ(アトラシアン・ウイリアムズF1チーム)決勝=17位(51周/52周)14番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ソフト
「この週末は、予想していたよりも、そして期待していたよりもずっと厳しかった。何がマシンに起きているのかに集中する必要があるし、アップグレードが期待どおりに機能しなかった理由も分析しなければならない。チームにとって今回の結果は警鐘だ」
「レースでは今日も素晴らしいスタートを決め、ポイント圏内に入るために抜くべきマシンはすべて抜いた。10番手を守るために全力を尽くしたけれど、ライバルを抑え切るだけのペースが単純になかった」
「自分自身は高いレベルで走れていると感じているし、チームもふたつのフロントウイングを間に合わせるために全力を尽くしてくれた。それは心強いし、良いことだ」
「ただ、今はマシンに何が起きているのかをより深く分析する必要がある。あまりにもパフォーマンスが不足している。数日かけてリセットし、スパでまた戦いたい」
[オートスポーツweb 2026年07月07日]