



行動の裏には、何か理由があるはず。ハルカに続いて俺まで叱りつけたら、きっとシュウトは心を閉ざしてしまう……。そう思い、俺はできるだけ穏やかな態度で接することにしました。するとシュウトが事情を語りはじめたのです。


焦ったシュウトは近くのスーパーにウォーターサーバーがあることを思い出し、とっさにタクミくんの水筒を持って冷たい水を汲みに行ったと言います。ルールを破った行動の裏には、やはりシュウトなりの理由があったようです。



シュウトから事情を聞いてみたら、ハルカが把握していた内容だけでは見えていなかったものがあることに気づきました。ルールを破ったことはたしかに良くありません。けれどシュウトは、友だちを助けたい一心で動いていたのでしょう。行動は良くなかったけれど、その裏にある思いまで否定するのはよくない……俺はそう感じました。
間違いを叱ることだけでなく、どうしたら間違わずに済んだかを教えることも大事です。俺が理解を示して「母さんにもきちんと伝えよう」と声をかけると、シュウトもホッとした顔を見せていたのでした。
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