【プロ野球】セ・リーグ後半戦、宮本慎也が語ったカギを握る選手たち 各チームの現状と展望は?

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2026年07月09日 07:00  webスポルティーバ

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元ヤクルトスワローズの主将として活躍し、現在は野球解説者の宮本慎也さん。スポルティーバのYouTubeチャンネルにて、お笑い芸人の岡田圭右さんとともに、交流戦を振り返りつつ、セ・リーグ後半戦の行方を語り合った。

【「貯金15」が優勝の目安】

岡田圭右(以下、岡田)交流戦が終わり、セ・リーグは上位3チームと下位3チームに分かれてきた印象があります。後半戦の優勝争い、どう見ていますか。

宮本慎也(以下、宮本)正直なところ、どこも飛び抜けて強いとは言えないんです。貯金が15ぐらいが優勝の目安になるんじゃないかと思っています。

 阪神が交流戦のダメージを受けずに抜け出した場合は、貯金が一気に20を超えると思います。逆に貯金10〜15のラインで優勝争いが三つ巴になった時は、巨人とヤクルトにも十分チャンスがあります。

岡田 阪神が抜け出すためのポイントはどこになりますか。

宮本 まず近本光司選手の調子がどれくらい戻ってくるか。そして立石正広選手がいつ復調して戻ってこられるか。彼が普通に打てれば、相当強力な打線になります。

 交流戦では序盤にインコースを徹底的に攻められましたが、それはいいバッターの誰もが経験する「通り道」のようなもので、私はそれほど心配していません。昨年もロッテの西川史礁選手が同じようにやられていて、そこを乗り越えて安定してきた。今回も同じ流れだと思っています。

 ブルペンも重要です。岩崎優投手も実績を積み重ねてきていますし、及川雅貴投手や桐敷拓馬投手がもう一段状態が上がってくれれば問題ない。工藤泰成投手ら若手が入ってくれば、さらに盤石になります。

【巨人のキープレーヤーは小笠原と外国人選手たち】

岡田 巨人はどう見ていますか。

宮本 今は非常にいい雰囲気で戦えていると思います。キーになるのはトレイ・キャベッジ選手とボビー・ダルベック選手、両外国人がどれだけ安定して打てるかです。このふたりの状態が巨人の浮沈を大きく左右します。

 もうひとつ、雰囲気が変わるとすれば小笠原慎之介投手の復帰ですね。田中将大投手や則本昂大投手はある程度年齢を重ねていますから、ローテーションに空きが生じる場面も出てくる。そこに小笠原投手が入ることができれば、先発陣はかなり厚みを増します。

 アメリカの3Aでは登板していたと聞いていますが、実際には見てみないと分からない部分もあります。それでも、もし戦力として計算できるようなら、巨人にとっては大きいと思います。

【ヤクルトへのエール】

岡田 宮本さんが現役時代に所属されたヤクルトスワローズはいかがでしょうか。

宮本 交流戦からセ・リーグに戻れば、戦えると思っています。ただ、抜け出す力があるかというと、正直なところ厳しい。今のチームで最も気になるのは、内山壮真選手と長岡秀樹選手の二遊間です。試合を見ていると、どこかうまくやろうとしているように映るんです。まだ20代中盤の選手たちですから、もっと泥臭くやっていいと思います。必死にボールに食らいつくような、そういうプレーが出てきてこそ、初めて二遊間としてチームの中心になれる。彼らの奮起を、めちゃくちゃ期待しています。

 池山隆寛監督は2軍で6年間やってきた方ですから、選手に対する信頼も厚いし、どの選手をどう使うべきかも分かっている。コーチ陣も一緒に上がってきていますから、遠慮なく意見を言い合える環境があると思います。その環境をうまく活かして、なんとかAクラスに滑り込んでほしいですね。

【下位チームの再浮上に必要なもの】

岡田 横浜DeNAベイスターズはどう見ていますか。

宮本 相川亮二監督とは仲がいいので、ぜひ上に行ってほしいという気持ちがあります(笑)。最近、外国人選手をふたり補強しましたので、ここが機能すれば上向きになると思います。

 僕は、山本祐大選手をソフトバンクホークスへのトレードに出すのは早かったと思っています。松尾汐恩選手を育てたいということは分かりますし、社長は「優勝するためのトレード」とおっしゃっていましたが、優勝するためには山本選手と松尾選手の両方がいるべきだと私は考えています。山本選手を出した時点で、今年の優勝よりも将来を見据えた決断だったということではないでしょうか。そのトレードで来た尾形崇斗投手、井上朋也選手の獲得は意味があると思いますし、新たに加わった外国人選手にも期待しています。

岡田 そして中日ドラゴンズ。シーズン前は宮本さん自身が3位予想をされていました。

宮本 2軍で育ててきた若い選手たちがいよいよ開花するだろう、という予想のもと3位に挙げていました。先発は、大野雄大投手、柳裕也投手も頑張っていますし、新人の中西聖輝投手や櫻井頼之介投手も戦力として計算できると見ていました。ただ7回、8回がいないのは気になっていました。

 松山晋也選手の開幕欠場に始まり、ケガ人が続いてスタートダッシュがうまくいかず、そのままズルズルとした流れが続いてしまっていると思います。逆転負けが多く、きつい負け方をしているのも気になります。こういう状況では、チームの雰囲気はなかなか変わらない。一番感じるのは、チームを引っ張るリーダー的な選手がいないということです。

岡田 広島はどうでしょうか。

宮本 新井貴浩監督の顔も渋くなっていますね。ピッチャーはある程度、失点が計算できるんですがバッターですよね。平川蓮選手はポテンシャルを感じますし、将来的にはよくなると思います。ただ、長打を打てる選手が少ないですよね。キャッチャーも坂倉将吾選手に依存していましたけど、盗塁阻止率ということを考えると全然ダメでした。頑張っていたけど、次のキャッチャーがいなかった。2枚目、3枚目がいないというのは、編成がよくなかったというしかない。頑張ってほしいと心から思っています。

【Profile】
宮本慎也(みやもと・しんや)/1970年11月5日、大阪府出身。1994年にドラフト2位でヤクルトスワローズに入団。2004年のアテネオリンピック、2008年の北京オリンピックではキャプテンを務め、2012年に2000本安打を達成。2013年に現役を引退。現在は野球解説者として活動している。

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