「顔が腫れ上がり大変に…」熊切あさ美が明かしたクインケ浮腫の恐怖…46歳の更年期に専門医が授ける“心身の処方箋”

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2026年07月11日 11:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

熊切あさ美(左)と中山愛先生(「新宿皮膚と心の診療所」院長) 撮影/佐藤靖彦

 更年期を迎え、終えたとしても、人生はまだまだ長いもの。著書『元祖崖っぷちアイドルの熊切あさ美が、全肯定BODYを手に入れた理由』(主婦と生活社)を刊行したタレント・熊切あさ美と同い年の皮膚科医・心療内科医・精神科医である中山愛先生が、女性の心と身体の変化について、医学的な知見を交えながら語り合ってもらった。

更年期は“心と身体のゆらぎ期”

熊切 46歳になり、更年期の症状が出ています。私は独身で子どももいませんが、出産経験のある人とない人では更年期の症状の重さは違うのでしょうか。

中山 更年期は、いわば“心と身体のゆらぎ期”です。閉経の前後5年ほど、だいたい45〜55歳くらいに感じる方が多い時期ですね。ただ、症状の重さは「出産したかどうか」だけで決まるものではありません。

 女性ホルモンの変化に、睡眠、ストレス、人間関係、仕事、生活環境、体質などが重なって、症状の出方にはかなり個人差があります。

熊切 まさに私と同じライフステージの女性たちが向き合っていることですね。

中山 身体を動かす習慣のある方では、更年期症状が軽く感じられるケースも少なくありません。ウォーキングのような有酸素運動に、軽い筋トレを少し足すだけでも違います。食事ではタンパク質、カルシウム、ビタミンC、ビタミンDなどを意識したいですね。

 ビタミンCは肌づくりを支える栄養素、ビタミンDは骨の健康の味方です。認知機能との関係も研究されていますが、「飲めば認知症予防になる」とまでは言い切れません。サプリはあくまで、足りないところを補う“脇役”として考えましょう。

熊切 私はどちらも飲んでいます! なんとなくよさそうなので飲み始めたのですが、ちゃんと理由があったんですね。

中山 いいと思います。ただ、サプリは量を守ることも大切です。ビタミンCは水溶性ですが、高用量を続けるとお腹がゆるくなったり、体質によっては注意が必要なこともあります。粉末タイプを水に溶かして一日中ちびちび飲む場合は、強い酸性で歯の表面(エナメル質)を溶かす原因になることもあるので、飲み方も少し意識したいですね。

大人の肌は“守る美容”が大事

熊切 プロテインもとっていますが、こちらも続けるほうがいいですよね?

中山 タンパク質は筋肉を保つために大切です。肉、魚、卵、大豆製品など食事からとるのが基本ですが、足りない分をプロテインで補うのは問題ありません。ただし、腎臓の病気などでタンパク質制限を受けている方は、自己判断で増やさないようにしてください。

熊切 肌が弱いこともあって、日頃からシンプルなスキンケアを心がけているのですが、年齢肌にはたくさんのアイテムを使用したほうがいいのでしょうか。

中山 大人の肌は、“足す美容”より“守る美容”が大事なことも多いです。化粧水、美容液、乳液、クリーム……と重ねていくと、成分同士が合わなかったり、肌への負担になることもあります。自分の肌に合うものを見つけて、洗浄、保湿、紫外線対策をシンプルに続けるほうが、肌の状態が安定する方もいます。

熊切 グラビアの撮影で外にいるとき、スタッフの方に「1日でこんなに黒くなる人は初めて見た」と言われるくらい焼けやすい体質なんです。そのため最近は肌に塗るだけでなく、飲む日焼け止めも取り入れています。

中山 “飲む日焼け止め”と呼ばれるサプリメントは、体内から紫外線による酸化ストレスを軽減することが期待されている心強い味方ですね。ただ、これ単体で紫外線を100%防げるわけではないので、やはり塗る日焼け止め、帽子、日傘など「外からのディフェンス」が主役になります。

 両方を組み合わせることで、より高い効果が期待できますよ。屋外ではSPF30以上・PA+++以上(UV-A・UV-Bの両方を防ぐタイプ)を選び、汗をかいたり時間がたったら塗り直すことが大切です。

熊切 いいといわれることはなんでもやっていますが、ときどきクインケ浮腫(血管浮腫)で顔が腫れ上がり、大変なんです。突然まぶたがふさがるほど腫れて、その都度ステロイドの点滴や注射を打ってきたのですが、ずっとじんましんだと思っていました。

 でも大学病院に行くと「クインケ浮腫」と診断され、薬と治療で少しずつ回復することがわかってホッとしたんです。

中山 実は、診察で同じ症状の患者さんに熊切さんのお写真を紹介したネットの記事をお見せして、症状の説明をすることがあったんですよ。診断がついてよかったですね。ただ、万が一にも喉の違和感や息苦しさ、飲み込みにくさを感じたときは、速やかに医療機関を受診する(※夜間や休日の場合は救急外来も検討する)ことが大切です。

 繰り返す場合は、皮膚科やアレルギー科などで原因を調べ、いざというときのお薬の使い方をあらかじめ主治医の先生と確認しておくと安心ですね。熊切さんのような有名人が発信してくださることで、「ただのむくみじゃないかも」と適切な受診につながる方もいると思います。

心の健康を保つために

熊切 今の自分を受け入れられるようになった私ですが、それでも落ち込むときもありますね。

中山 気分が落ち込みやすいときの考え方の一つに、「本当はAがよかったのに、Bになってしまった」と、選べなかった過去をずっと悔やんでしまうパターンがあります。進学、仕事、結婚、出産のように、自分の意思だけでは選べないことも人生にはありますよね。

熊切 苦しくならないためにはどうすればいいのですか?

中山 今いるBの場所で「私は幸せだ」と思えるかどうかです。もしBに満たされないなら、Aそのものではなくても、Aに近い“Aダッシュ”を目指してみる。「あのとき選べなかった」と過去を責めるより、「じゃあ今からどうしよう」と切り替えられると、心はずいぶんラクになります。

熊切 わかりました! 中山先生は皮膚と心のどちらも診られるので相談がしやすいです。またお伺いしますね!

くまきり・あさみ 1980年6月9日生まれ、千葉県出身。A型。1998年、アイドルグループ「チェキッ娘」のオーディションに合格し、デビュー。翌年、同グループ解散。以降、多数のバラエティー番組などで活躍。2021年より『じっくり聞いタロウ〜スター近況(秘)報告〜』(テレビ東京系)のレギュラーMC、2026年3月から始動したYouTubeチャンネル「熊切マッコイの不毛な時間」が大好評配信中。俳優として映画や舞台でも活動。『

Bare Self

』をはじめ、これまでに写真集・カレンダーを多数出版。

中山愛先生 皮膚科医・心療内科医・精神科医。関西医科大学医学部卒業。大学病院や都内皮膚科クリニックを経て、2021年に「新宿皮膚と心の診療所」を開院。西洋薬や漢方、美容医療を融合させた独自の治療を実施。新宿というエネルギーの強い街で心身の深い相関に寄り添っている。プライベートでは2児の母で、患者からは「新宿の母」と呼ばれることも。

https://shk-cl.com/

取材・文/紀和 静

週刊女性2026年7月21日号

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