JMIAが開発する次世代フォーミュラ『JNFP-1』がSF富士大会開催中のサーキットに登場。大きな注目集める

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2026年07月17日 19:50  AUTOSPORT web

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日本自動車レース工業会(JMIA)が開発を進めている次世代フォーミュラカーのプロトタイプ『JNFP-1』と現行のスーパーフォーミュラSF23
 7月17日(金)から静岡県の富士スピードウェイで開幕した全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦/第6戦/第7戦『第3回瑶子女王杯』は、週末にさまざまなイベントが行われるが、初日となる17日には、富士スピードウェイのクリスタルルームで『第3回 技術セッション&おしごとセッション』が行われた。このセッションには、日本自動車レース工業会(JMIA)が開発を進めている次世代フォーミュラカーのプロトタイプ『JNFP-1』も展示され、大きな注目を集めた。

 この『技術セッション&おしごとセッション』は、スーパーフォーミュラを運営する日本レースプロモーション(JRP)がモータースポーツを通じて、技術革新と社会課題の解決をつなぐ”架け橋”を目指し開催しているもの。今回が第3回目で、先端技術をもつ企業や団体による技術展示会、専門家の基調講演などを実施している。


●SF23との展示に大きな注目

 7月17日はスーパーフォーミュラ第3戦/第6戦/第7戦のフリー走行が行われたが、これと並行して行われたセッションには、スーパーフォーミュラ関係者はもちろんのこと、他カテゴリーに参戦するチームやメーカーの関係者、自動車メーカー関係者や『おしごとセッション』に参加する学生たちが訪れるなど盛況となったが、そんなセッションの中央に、SF23テストカーとともに並べられたのが、5月27日にパシフィコ横浜で行われたモータースポーツフォーラムで実車が初公開された、JMIAが開発してきた『NEXT-FORMULA-PROJECT(NFP)』のプロトタイプ、『JNFP-1』だ。

 2024年からJMIAが進めてきたNFPは、日本のモータースポーツ産業および次世代フォーミュラ技術の発展を目的として推進。日本のモータースポーツ関連企業が持つ高度な技術力や開発力を結集し、次世代フォーミュラカーの新たな可能性を追求しており、JMIAが掲げる『世界に誇れる日本のレーシングカー産業を築く』というビジョンのもと、日本のものづくり技術やモータースポーツ文化を次世代へ繋げることを目的としている。

 このセッションへの展示は横浜での発表以来2回目の公開だが、多くの注目を集めるとともに、15時15分から行われた基調講演『国産フォーミュラの挑戦と現在地』にはJMIAの奥明栄会長、西村諭明副会長、NFPの天澤天二郎プロジェクトリーダー、そしてJRPの上野禎久社長が出席し、講演を行った。

「我々JMIAは、世界に誇れるレーシングカー産業を築くことを目標としています。レーシングカー産業を通じ、日本のモビリティ発展に貢献するべく活動しています。ただ日本はモータースポーツが非常に盛んな国ではありますが、実際にそこで使われているレーシングカーがどの程度国産化されているかというと、世界に占める自動車のシェア、日本のモータースポーツの位置づけからすると、はるかに小さいものになっています」とJMIAの奥会長は語った。

 JMIAはこれまでさまざまな車両を手がけており、日本ではGT300マザーシャシーやフォーミュラ・リージョナル用童夢F111/3やFIA-F4用のMCS4-24などが作り上げられてきたが、JMIAを構成する企業の活躍もあり、「今回、機は熟したと考え、今こそひとつ上のカテゴリーに上がるべき(奥会長)」とNFPをスタートさせた。


●『これは日本のモータースポーツの宝物』と上野社長

 奥会長の講演に続き、天澤プロジェクトリーダーがプロトタイプ『JNFP-1』のコンセプトを説明した。横浜でも説明されてきたコンセプトだが、すでにJNFP-1はそのデータを使ったシミュレーターテストもスタート。大嶋和也がドライブするなどその開発が進められている。

 このコンセプトの説明を経て、奥会長は「上野さん、いかがでしょうか?」とJRPの上野社長に話を振った。スーパーフォーミュラの次期車両にもなり得るJNFP-1だが、「私もJMIAさんの会合に呼んでいただき、これまでもコンセプトを聞いてきましたが、生意気ながら正直、その頃は僕の中でも半信半疑でした」と上野社長は答えた。

「その半信半疑の状態から僕はスタートしているのですが、組み付けの場に呼んでいただき、本当に僕は感動しました。すごく丁寧に設計、思想が作られていて、本当に素晴らしい取り組みをされたと思っています。その時もしましたが、『これは日本のモータースポーツの宝物だ』という話をしました」

 今回の技術セッションへの展示は、そんな上野社長の“感動”から「ぜひこの場に展示して紹介して欲しい」というリクエストにより実現したものだという。ほぼ同じスケールのフォーミュラカーが戦うサーキットでの展示は、格好のプレゼンテーションの場と言えるだろう。

 もちろん気になるのは、次代のスーパーフォーミュラに採用されるかだが、「スーパーフォーミュラに採用するとか、しないとかいうのは、僕の中ではちょっと矮小な議論だと思っています」と語った。

「このクルマの価値をしっかりと世の中にアピールして、みんなが『このクルマでレースをしたい』と思ってもらえる社会や業界のムードを盛り上げてもらえるきっかけになればと思っています」

「結論からすると(スーパーフォーミュラに採用するかしないかの)答えはありません。でも、本当に僕は可能性を感じていますし、その気持ちをぜひお伝えしたいと思って今日登壇させていただきました」

 すでにシミュレーターの開発もスタートしているJNFP-1だが、今後8〜9月にシェイクダウンを行っていく予定だ。「この先の進化の過程をしっかりウォッチして、ぜひ業界全体で盛り上がっていければ」と上野社長も注目するJNFP-1。サーキットで実際の走行シーンが観られる日が待ち遠しいところだ。

[オートスポーツweb 2026年07月17日]

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