【F1ベルギーGP決勝の要点】ハジャーが最後列から6位入賞。王者の猛追をしのぎ切る

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2026年07月20日 01:50  AUTOSPORT web

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2026年F1第10戦ベルギーGP アイザック・ハジャー(レッドブル)
 2026年F1第10戦ベルギーGPの決勝でアイザック・ハジャー(レッドブル)が、21番グリッドから6位入賞を果たした。最後列から次々に先行車を抜いていき、チームメイトのマックス・フェルスタッペンより終始速いペースを披露。終盤はタイヤ戦略の異なるランド・ノリス(マクラーレン)の猛追をしのぎ切った。昨年F1デビューしたばかりのハジャーだが、キャリア最高のレース内容だったのではないか。

 今週末のハジャーは5基目のICE(エンジン)、TC(ターボチャージャー)、EXH(エキゾーストセット)を投入。それぞれのコンポーネントにつき10グリッド降格ペナルティが科されるため、合計30グリッド降格が決まっていた。フリー走行ではレースに向けたマシン作りに専念したが、それでも予選はQ3まで進み、フェルスタッペンにトウ(スリップストリーム)を使わせて2番グリッド獲得に貢献した。

 決勝は少数派のハードタイヤをスターとタイヤに選択し、21番グリッドからスタートしたハジャー。ジョージ・ラッセル(メルセデス)のリタイアによる序盤のセーフティカー(SC)導入中、2回ピットインを行った。1回目はタイヤをハードタイヤからミディアムタイヤに交換。さらに翌周も再びピットインして、ミディアムタイヤからハードタイヤに交換した。残り42周をこのタイヤで走り切ることも視野に入れた作戦だったのだろう。

 これでSC中には最下位に落ちるが、SC明けの5周目にハジャーは5台をごぼう抜き。その後もほぼ1周1台のペースでオーバーテイクを繰り返し、17周目には7番手まで順位を上げた。そして20周目のバーチャル・セーフティカー(VSC)中にピットインすることが叶い、ユーズドのハードタイヤに履き替えると、7番手のままコース復帰に成功した。

 一方、スタートからハードタイヤで引っ張り続け、3番手に留まっていたノリスが後半31周目にピットイン。これでハジャーは6番手に上がった。ただ新品ミディアムタイヤを履いてコースに戻ったノリスが、1周0.7〜0.9秒速いペースで猛追してきた。当初は11秒以上あった2台のギャップは、40周目には2.9秒まで縮まっていた。計算上は、あと2周。チェッカーが振られる44周目までにハジャーはノリスに追いつかれるはずだった。

 ところがハジャーは41周目以降、すでに20周以上走っているユーズドのハードタイヤで自己ベストを更新し続けた。ノリスもファイナルラップに1分48秒890のファステストタイムを叩き出したが、0.707秒差でハジャー逃げ切りに成功した。

 ハジャーはチームメイトのフェルスタッペンに対しても、後半22周中17周でラップタイムを上回っている。とはいえ、フェルスタッペンが前後のシャルル・ルクレール(フェラーリ)、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)と5〜9秒の間隔が空き、無理にプッシュする必要がなかったことは考慮すべきだろう。さらにいえば、ハジャーのエンジンやターボチャージャーが新品だったことも、スパ・フランコルシャンでは効果的だったことは確かである。

 それにしても、この週末のハジャーはフェルスタッペンと互角か、それ以上の走りを見せてくれた。ハジャーは前戦イギリスGPでは、予選でフェルスタッペンに完勝する仕事ぶりを披露していた。フェルスタッペンの歴代チームメイトのなかでも、確かな存在感を放つドライバーになりつつあるようだ。

(取材・文 柴田久仁夫)

[オートスポーツweb 2026年07月20日]

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