映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(7月31日公開)場面写真(C)2026 CPII. All Rights Reserved. (C)& TM 2026 MARVEL 映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』のグローバル記者会見が17日、米ニューヨークの「Edge NYC」で行われ、主演のトム・ホランドをはじめ、ゼンデイヤ、セイディー・シンク、ジェイコブ・バタロン、ジョン・バーンサル、デスティン・ダニエル・クレットン監督、プロデューサーのケヴィン・ファイギ、エイミー・パスカルが出席した。
【動画】正体不明の敵は、心を操る!?その謎に迫る特別映像 世界的な大ヒットを記録した前作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年)のその後を描く本作。人々の記憶からピーター・パーカーの存在が消えた世界を舞台に、スパイダーマンとして活躍する一方、孤独な日々を送るピーターの姿が描かれる。
完成した作品について、プロデューサーのパスカルは「私は公平な立場では見られないけれど、ファンタスティックよ」と笑顔を見せ、「星5つ、いや6つね」と太鼓判を押した。
前作『ノー・ウェイ・ホーム』では、歴代のスパイダーマンが集結する壮大な物語が展開された。パスカルは、その続編を作るにあたり、あえて「もっと“小さな”映画」を選んだと明かす。
「前作の終わりで、私たちは自分たちをとても難しい状況に置きました。それまでの作品では、周囲の人々がスパイダーマンの正体を知ることで、ピーターの人生が通常のスパイダーマンとは違うものになっていた。だから、誰も彼が誰なのか知らない状態に戻したんです。それこそが、スパイダーマンが常に抱えているジレンマだからです」
3人のスパイダーマンが登場した作品の後だけに、さらに大きなスケールを目指す選択肢もあった。しかしパスカルは「誰かの個人的な人生についての物語にしようと決めました。ピーター自身の物語であり、すべてが彼から生まれる映画です」と説明した。
ホランドは「デスティンが見事にやってのけたというのは、みんな同意見だと思います」とクレットン監督を称賛。「彼がこのプロジェクトに参加したとき、映画は100通りの方向に進もうとしていた。でも、僕たちに必要だったのは、全員をひとつのアイデアに集中させてくれる人だった」と振り返った。
ホランドによると、クレットン監督が作品の核に据えたのは「ひとりぼっちの若者の人生はどんなものか」というテーマだったという。
「世界中の若者が向き合っている問題でもあります。そのテーマを描くために、アクションを犠牲にすることも、映画のスケールを縮めることもありませんでした」(ホランド)
ファイギも、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021年)を手がけたクレットン監督について「本当に素晴らしい仕事をしてくれました。そういう人材に出会ったら、私たちは手放したくない。一緒に仕事を続けたいと思うんです」と信頼を寄せる。
本作の企画が動き始めた際に「彼が最適かもしれない」と考え、ホランドとパスカルにクレットン監督との面会を提案したという。「そのミーティングは本当に、本当に、本当にうまくいきました」と笑顔で振り返った。
タイトルの「Brand New Day(新しい一日)」について、クレットン監督は「映画の冒頭では、ピーターがまだ学びきれていないもの」と説明。「彼が心の奥底でずっと望んでいる感情を表しています。物語の中で、ピーターだけでなく、ほかの多くのキャラクターたちも“新しい一日”、つまり新たなスタートを感じる瞬間に出会います」と語った。
物語の冒頭で、ピーターとスパイダーマンは対照的な状態にある。ホランドは「ピーター・パーカーの人生において、最も暗い章の始まりに直面します」と語る。
「僕がこの映画で最も気に入っているのは、コミュニティを持たず、友人もおらず、孤独に生きることの危うさを描いた“警告の物語”になっているところです」(ホランド)
前作で、アンドリュー・ガーフィールド演じるスパイダーマンから「時には助けを求めることこそ、一番勇気のいる行動だ」という教訓を得たピーター。しかし今作では、その助言を意図的に無視しているという。
「それが、彼の人間としての人生に深刻な影響を与えています。一方で、スパイダーマンとしての彼は絶好調なんです。この映画の冒頭では、ニューヨークにとっての“スパイダーマンの本来の姿”が、最も正直に描かれていると思います」(ホランド)
街ではヒーローとして活躍しながら、家に戻れば薄汚れたアパートで孤独に苦しむ。その二つの世界の落差も、本作の重要な要素となる。
さらに、ホランドは、かつての仲間たちの様子をSNSで眺める場面に触れ、「そのギャップがすごく効いている」と語った。
「これは若い人たちが毎日直面している現実そのものです。とても身近で、今の世界で起きていることと強く結びついていると感じました。このスケールの映画でありながら、若い人たちの心に確実に響く物語を語れることが、本当にうれしいです」(ホランド)
シリーズの新章は、壮大なヒーロー映画であると同時に、孤独やつながりを見つめ直す等身大のピーター・パーカーの物語になりそうだ。『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は7月31日公開。