スタートからフィニッシュまで完璧な走りだった」とカンクネン代表代行。パヤリが悲願のWRC初優勝、ソルベルグがパワーSSとスーパーサンデーをダブル制覇/ラリー・エストニア 最終日

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2026年07月20日 18:50  AUTOSPORT web

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サミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2026年WRC第9戦ラリー・エストニア
 7月19日(日)、2026年WRC世界ラリー選手権第9戦『ラリー・エストニア』の最終日デイ3が行われた。TGR-WRT2のサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が首位を守り切り、悲願のWRC初優勝を達成した。

 TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のオリバー・ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー1)は19秒5差で総合2番手でフィニッシュ。また、セバスチャン・オジエが総合5番手、エルフィン・エバンスが総合6番手、日本の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が総合21番手でラリーを終えた(いずれもトヨタGRヤリス・ラリー1)。

 最終日のデイ3は、エストニア南部タルトゥのラーディに設けられたサービスパーク南側エリアで、今大会最長となる24.39kmのステージ『カーリク』を2本走行した。前夜の降雨の影響でSS17スタート時は路面の一部が湿ったダンプコンディションとなり、後半に向けて乾燥したダスティな路面へと変化するトリッキーな構成だった。

 まずSS17では、デイ2終了時点でパヤリと25秒差の総合2番手につけていたソルベルグがベストタイムを記録した。0秒4差の2番手タイムを刻んだパヤリとの総合差は24秒6と僅かに縮まったが、盤石のリードに変わりはなかった。

 最終のSS18は、トップ5タイムのドライバーとマニュファクチャラーにボーナスポイントが与えられる『パワーステージ』と、日曜日の合計タイムのみで順位を競う『スーパーサンデー』を兼ねた一発勝負のステージだ。ここでもソルベルグがベストタイムを叩き出し、パワーステージポイント5点とスーパーサンデーポイント5点を合わせた最大10点のボーナスを手にした。一方、パヤリは6番手タイムにとどまったが、盤石のリードを着実に守り切りWRC初優勝を確定させた。パヤリはスーパーサンデーでも3位入りし、総合優勝の25ポイントに3ポイントのボーナスを上乗せした28ポイントを今大会で積み上げた。

 エバンスはパワーステージ3番手、スーパーサンデー2位で合計7ポイントのボーナスを追加した。ドライバーズ選手権首位を堅守し、総合21番手でラリーを終えた勝田との差を25ポイントに広げた。なお、勝田はパワーステージで5番手タイムを記録し、貴重な1ポイントを獲得している。オジエはパワーステージ4番手、スーパーサンデー4位でボーナス4ポイントを手にしたが、ドライバーズ選手権は4位に後退した。

 パヤリは2024年にGR Yaris Rally2でWRC2のタイトルを獲得。同年のシーズン後半からトヨタGRヤリス・ラリー1でWRC最高峰クラスに参戦し、2025年はラリージャパンで初表彰台となる3位を手にした。今シーズンは開幕から5度の表彰台を積み重ね、ついに初勝利を飾った。第8戦終了時点で2位に1回、3位に4回と着実に表彰台を積み上げてきた彼が、ホームに近いエストニアでWRCキャリア最大の1勝をつかんだ。

 ラリー・エストニアでは2021年のカッレ・ロバンペラ、2025年のソルベルグに続き、パヤリが記念すべきWRC初優勝の地とした。今回の勝利により、今シーズンはTGR-WRTに在籍する5人全員が優勝を達成したことになる。

 マニュファクチャラー選手権では、パヤリ以外のドライバーたちも合計44ポイントを上乗せした。TGR-WRTのリードは156ポイントに広がり、選手権制覇に向けた態勢はいっそう盤石となった。

 チーム代表代行のユハ・カンクネンは今回の結果を振り返り、「この結果、そしてサミとマルコの初優勝を大変誇りに思います。金曜日の朝のシェイクダウンが終わった時点で既に、サミはクルマに満足しており、チームが手を加える必要はないと伝えてきました。私たちは常に改善に努め、ドライバーが快適、かつ競争力を持って走れるよう全力を尽くしていますが、今回はクルマに手を加えませんでした」と総括した。

 さらにカンクネンはパヤリの走りについて「彼はスタートからフィニッシュまで非常に落ち着いていましたし、完璧な走りを見せてくれました。実に印象的でした」と絶賛した。

 「今年に入り、我々の全ドライバーが1回か2回ずつラリーで優勝していますが、これは私たちの取り組みが正しい方向に向かっていることを示しています。彼ら全員がチャンピオンシップを戦っており、ラリー・フィンランドでも全員が勝てる力を持っています」と、カンクネンは次戦への意気込みを力強く語った。

[オートスポーツweb 2026年07月20日]

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