2026年F1第10戦ベルギーGP カルロス・サインツ(ウイリアムズ) 2026年F1第13戦ベルギーGP決勝で、アトラシアン・ウイリアムズF1チームはアレクサンダー・アルボンが15位、カルロス・サインツが16位でレースを終えた。
アルボンはミディアムタイヤで15番グリッドから好スタートを決め、1周目終了時には12番手まで浮上。一方、10グリッド降格ペナルティを受けて19番グリッドからソフトタイヤでスタートしたサインツも、バルテリ・ボッタス(キャデラックF1チーム)らをかわして16番手まで順位を上げたが、ターン1でエステバン・オコン(TGRハースF1チーム)のリヤに軽く接触しフロントウイングにダメージを負ってグリップを失った。
ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)のクラッシュによるセーフティカー明け、サインツはニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ・レボリュートF1チーム)と13番手を争ったものの攻略には至らなかった。アルボンもガブリエル・ボルトレート(アウディ・レボリュートF1チーム)とバトルを繰り広げたものの徐々に離され、両ドライバーは後続勢の攻撃を受ける展開となった。
サインツとアルボンは最後尾から追い上げてきたアイザック・ハジャー(オラクル・レッドブル・レーシング)に交わされると、次いでヒュルケンベルグにもオーバーテイクを許した。その後はハース勢との争いとなり、サインツはオリバー・ベアマン(TGRハースF1チーム)と激しい攻防を展開したが、タイヤの性能低下とフロントウイングのダメージもあって先行されてしまい、ピットストップを行った。
レース中盤にはコース上のデブリにより2度のVSC(バーチャル・セーフティカー)が導入されたが、サインツはすでにピットインを終えており、アルボンもVSC解除のタイミングでピットへ向かったため、大きな恩恵は得られなかった。ピットストップ後はアルボンが14番手、サインツが17番手となり、その後サインツはオコンをかわした一方、アルボンはベアマンに先行を許した。最終的にアルボン15位、サインツ16位でレースを終えた。
ジェームス・ボウルズ代表は、「今日はマシンの力を最大限に引き出せた」とレースを総括。サインツについては、1周目の接触でパフォーマンスを大きく損なったものの、フロントウイング交換の判断が奏功し、レース後半には再び戦える状態まで巻き返したと評価した。また、アルボンについても「週末を通して堅実な走りを見せ、一度もミスを犯さなかった」と称賛した。その一方で、「ライバル勢に対して後れを取っていることは認識している」と現状を認め、「シーズンはまだ長い。この冬に犯したミスを確実に修正し、継続的にマシンのパフォーマンスを向上させていかなければならない」と今後を見据えた。
■アレクサンダー・アルボン(アトラシアン・ウイリアムズF1チーム)決勝=15位(44周/44周)15番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「今日はフラストレーションの残る1日だった。スタートは良くて、一時は中団グループについていけると思ったけれど、その後はペースが落ちてしまった。 予選まではとてもクリーンな週末で、速さも十分にあった。ただ、予選で加えた変更が今日のレースペースに影響し、かなり遅いマシンになってしまった」
「他チームが僕たちよりはるかに速いペースで進歩していることは分かっている。バクーで投入予定のアップグレードだけでは、その差を埋め切れないだろう。それでも、できる限りパフォーマンスを引き出せるよう努力していく」
■カルロス・サインツ(アトラシアン・ウイリアムズF1チーム)決勝=16位(44周/44周)19番グリッド/タイヤ:ソフト→ハード
「今日は前半と後半でまったく違うレースになった。ESME交換によるグリッド降格で19番手スタートとなり、さらに1周目は全車がターン1へ飛び込むなかでフロントウイングを損傷してしまった。フロントウイング交換によってさらにタイムを失ったけれど、新しいウイングに交換してからはマシンの状態が大きく改善し、レース終盤まで良いペースで走ることができた。何台かをオーバーテイクし、前を走るマシンとの差も縮めることができた」
「最終的には、このマシンから引き出せるものはすべて引き出せたと思う。中団との差が広がっていることも、今回投入するアップグレードだけでは完全にその差を埋められないことも分かっている。それでも今後へつながる多くの収穫があった。次はハンガリーだ」
[オートスポーツweb 2026年07月21日]