2025年F1オーストラリアGP メルセデスのドライバー育成プログラム責任者のグウェン・ラグリュとアンドレア・キミ・アントネッリ レッドブルが、ドライバー育成プログラムの責任者として、メルセデスのドライバー育成アドバイザーを務めるグウェン・ラグリュを迎える予定であることが分かった。ラグリュの主導において、現在のメルセデスペア、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリはメルセデスの育成メンバーに加えられた。
元カートドライバーであるラグリュは、モータースポーツ界でも屈指の才能発掘者として高い評価を受けている。ルノーのドライバー育成プログラムの設立に携わった後、2016年初めにメルセデスへ加入。メルセデスで複数のスカウトを束ねるネットワークを率いながら、主要なカート大会には今なお頻繁に足を運び、次世代のスター候補を探し続けている。
ラグリュのメルセデスへの貢献は、現在シルバーアローで戦う2人のドライバーが、ともにラグリュによって最初に見いだされたことからも明らかだ。
■メルセデス代表は明言を避けるも、移籍は確定的か
ベルギーGPの週末、メルセデスのトト・ウォルフ代表はラグリュ離脱の報道について、明言を避けたが、ラグリュがレッドブルのドライバー育成プログラムを率いるポジションに就くことは内定しているとみられる。
メルセデスにとって大きな損失となることは間違いない。一方、レッドブルは、ヘルムート・マルコが昨年末にレッドブルから離脱した後、彼が担っていたドライバー育成プログラムの責任を任せる人材をようやく確保したことになる。
ラグリュがいつレッドブルへ加わるかは現時点では不明だ。関係者によれば、彼はまだメルセデスへ正式な辞表を提出しておらず、辞職決定後も一定期間のガーデニング休暇を経て初めて新天地へ移ることができる。
スパ・フランコルシャンの週末、ウォルフとラグリュは話し合いを行い、メルセデスの利益を守りつつも、ラグリュの移籍に過度な障害を設けない形で合意に達するための交渉を行った。
■ラグリュはロケリンと連携して若手発掘に携わる見込み
レッドブルでのラグリュの最初の仕事は、育成プログラムに加える新たな有望カートドライバーを発掘・選抜することになるだろう。同時に、すでに育成プログラムに所属している若手ドライバーたちの去就についても判断を下す役割を担う。
現在レッドブルではギヨーム・ロケリンが若手ドライバープログラムを主導する役割を担っている。ロケリンはセバスチャン・ベッテルが4年連続で世界王者に輝いた時代にレースエンジニアを務め、“ロッキー”の愛称で知られた人物だ。
ラグリュはロケリンと緊密に連携して業務を進めることになる。ロケリンは今後も、ジュニアカテゴリーで戦うレッドブル育成ドライバーたちをサーキットで直接サポートする役割に専念し、ラグリュへ報告を行う立場となるだろう。
この体制は、フェラーリの若手ドライバー育成プログラム、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)の体制と似ている。ルイス・ハミルトンの元レースエンジニア、リカルド・アダミがFIA F2やF3でラファエル・カマラ、ディーノ・ベガノビッチ、トゥッカ・タポネンらと密接に仕事をし、マルク・ジェネが顧問を務め、チーム副代表ジェローム・ダンブロシオが全体の責任者として、フレデリック・バスール代表と緊密に協力しながら新たな育成ドライバーを選抜している。
[オートスポーツweb 2026年07月22日]