映画『私はあなたを知らない、』(8月28日公開)クランクアップ時の早瀬憩(C)2026「私はあなたを知らない」製作委員会 俳優の坂口健太郎が主演を務める映画『私はあなたを知らない、』(8月28日公開)から、映画初ヒロインを務める早瀬憩の場面写真とメイキングカットが公開された。共演する滝藤賢一と原田美枝子からは、早瀬の演技や撮影に臨む姿勢を絶賛するコメントも寄せられた。
映画『私はあなたを知らない、』早瀬憩のメイキング&場面写真 本作は、『湯を沸かすほどの熱い愛』以来、10年ぶりに中野量太監督が完全オリジナル脚本を手がけた日仏共同製作のヒューマンサスペンス。中野監督と初タッグを組む坂口が、“家族”という幸せの形を狂おしいまでに追い求め、愛する人を殺めてしまった孤独な青年・西山夕平を演じる。
早瀬が演じるのは、13年前に母親を殺された少女・朝子。唯一の肉親だった祖母を亡くし天涯孤独となった朝子は、祖母のもとへ毎年届いていた一通の手紙を手がかりに、事件の真相を知るため夕平に会いに行く。憎しみや戸惑いを抱えながら、封印された記憶と向き合う難役となる。
早瀬は映画『違国日記』『あのコはだぁれ?』などで注目を集め、「第67回ブルーリボン賞」新人賞、「第16回TAMA映画賞」最優秀新進女優賞を受賞。高校卒業後は進学せず俳優業に専念することを決め、本作ではオーディションでヒロイン役を射止めた。
プロデューサーの深瀬和美氏によると、早瀬は自身の撮影がない日にも現場へ足を運び、5歳の朝子を演じた倉田瑛茉の芝居を見守っていたという。幼少期の朝子の感覚をつかみながら役を作り上げ、物語の展開に沿って撮影する「順撮り」の中で、朝子の感情を少しずつ積み重ねていった。
終盤に撮影された坂口との面会室の場面では、役に入り込み、思わず感極まる一幕もあったという。中野監督とともに朝子の感情を丁寧に確認しながら、物語の重要なシーンを演じ切った。
オールアップを迎えた際は、張り詰めていた思いが、涙とともにあふれ出た。中野監督から「よくがんばりました」と花束を贈られると、「朝子として生きられた時間は、とても幸せでした」と振り返った。
さらに、「自分の力量では足りないことが多くて悩んだけど、温かい現場の皆さん、坂口さんや共演者の方々とお芝居ができて、すごく密な時間を過ごせました。本当に忘れないと思います」と、周囲への感謝を語ったという。
事件当時に夕平を担当した弁護士を演じる滝藤は、NHK連続テレビ小説『虎に翼』で早瀬の演技を見て以来、「あの子と早く仕事したい」と願っていたという。
朝子役が早瀬に決まったと聞いた際には「中野さん、天才!」と思ったと明かし、「彼女は現場から離れないというか、静かにそこにいて、役や作品のことをずっと考えているように見えた。この子とならやれるという信頼感があった」と撮影を回想。「どうやって役をつくるのか、聞きたかったくらい良い俳優でした」と称賛した。
また、朝子の祖母を演じた原田も「憩ちゃんはかわいい。新鮮な果物みたいな。素直な良い子に育っていますよね。おばあちゃんとしても誇りです」と、劇中の祖母さながらの温かな言葉を寄せている。
公開された写真には、朝子のさまざまな表情を捉えた場面のほか、母・紗月役の堀田真由らの撮影風景、早瀬の膝の上に倉田が乗った微笑ましいショットを収録。早瀬が涙を流したクランクアップ時の姿も見ることができる。
朝子がたどり着く13年前の真実と、その先に下す決断とは。“家族”をテーマに作品を撮り続けてきた中野監督が、愛や憎しみ、人を赦すことの意味を描く『私はあなたを知らない、』は8月28日より全国公開。