KYOJOフォーミュラ初のスタンディングスタートが第2戦で採用。三浦愛と斎藤愛未の師弟コンビが優勝飾る

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2026年07月24日 16:00  AUTOSPORT web

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2026年KYOJO CUP第2戦 三浦愛(Team ReFa KC-MG01)と斎藤愛未(SCS TOM’S KYOJO KC-MG01)
 2026年KYOJO CUPの第2戦が7月18〜19日に富士スピードウェイで開催され、三浦愛(Team ReFa KC-MG01)がスプリントレース、斎藤愛未(SCS TOM'S KYOJO KC-MG01)がファイナルレース制し、それぞれ今季初優勝を飾った。

 全日本スーパーフォーミュラ選手権との併催大会となった第2戦。開幕戦を欠場した平川真子(NTT docomo Business ROOKIE KC-MG01)、ジャオ・ユン・チェン(ATEAM Buzz Racing KC-MG01)が参戦し、20名のレギュラードライバー全員がエントリーリストに名を連ねたほか、スプリントレースではKYOJOフォーミュラ史上初のスタンディングスタートが実施。サーキットに駆けつけた観客を大いに賑わせていた。


■二度のチャンピオン三浦がスプリントで通算4勝目、開幕戦ウイナー富下は接触で大幅後退

 18日(土)の9時25分から行われた公式予選では、早朝までの降雨の影響を受けて全車の使用タイヤがレインに指定された。序盤は開幕戦を制した富下李央菜(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)がトップタイムを連続で記録するが、中盤を迎えると斎藤が1分52秒477を記録。ドライアップが進む複雑な路面状況下でトップタイムを塗り替えた。さらに路面が改善した終盤は、タイトル獲得経験者が自身のベストタイムを次々と更新。翁長実希(nat KDDP KC-MG01)が0.021秒差の2番手、三浦が0.066秒差の3番手となるもトップタイムの更新には至らず、2024年シーズンを制した斎藤が4戦ぶりにポールポジションを獲得した。

 10周のスプリントレースは13時5分に開始。KYOJOフォーミュラ史上初のスタンディングスタートでは、全員がストールを喫することなく順調な走り出しを見せた。抜群の蹴り出しを決めたのは3番グリッドの三浦となり、ホールショットを奪って首位に浮上。斎藤、富下、翁長、佐藤こころ(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)が続いてTGRコーナーを通過した。

 三浦は一気にふたつ順位を上げるも序盤からレースペース不足に悩まされ、背後に斎藤が接近。4周目と5周目TGRコーナーでは、かつて自身のチームに在籍した愛弟子から猛攻を受けるが、なんとか首位の座を死守した。しかしペースの不足はレース後半も三浦を苦しめ、2番手に浮上した富下の接近を許すことに。

 練習走行では総合トップとなり、週末をとおして好調な様子を見せていた富下は、9周目のTGRコーナーでアウト側から三浦の攻略を目論む。しかしこの際にイン側のリヤタイヤが三浦と接触。スピンを喫して大きく後退してしまった。これによって再び2番手に浮上した斎藤は、ファイナルラップのTGRコーナーで三浦にバトルを仕掛ける。しかしここでもポジションを守ったのは三浦となり、首位の座を譲ることなくレースをフィニッシュ。二度のチャンピオン獲得経験を有する三浦が今季初優勝を飾った。

 一時は3番手に後退するも翁長とのバトルを制し、三浦にプレッシャーを与え続けた斎藤は、2位でチェッカーフラッグを受ける。開幕戦のファイナルレースに続き、2戦連続で表彰台に登壇した。3位に続いたのは、フォーミュラ初年度の女王である下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)や翁長とバトルを展開した佐藤となった。集団でのバトルでは先行車両になかなか並ぶことができず、焦りによるシフトミスなどもあったがベテランを抑えてレースを終え、今季2度目の表彰台を獲得した。

 通算4度目の勝利を挙げた三浦は、「優勝することができて嬉しいですし、ほっとしています」とコメント。レースを振り返った。

「スタートが決まったことがすべてで、その後は厳しいレースになりました。斎藤選手は後輩のような存在なので、性格やバトルでの動き方はなんとなく理解しているつもりです。なので、どちらかというと富下選手とのバトルで怖さを感じました。明日はさらに厳しい展開になると思いますが、ポールから優勝を決めたいです」


■師弟対決を制した齋藤がファイナル初優勝、3台が絡む接触発生でSCチェッカー

 翌19日(日)も不安定な天候は続いたが、13時25分からのファイナルレースはわずかに晴れ間がのぞくドライコンディションで開始。TGRコーナーを首位で通過したのは、ポールスタートの三浦となった。しかしこの日も思うようにレースペースが上がらず、8周目に斎藤の先行を許してしまう。その後は翁長と2番手を争うが、バトル中の押し出し行為によって5秒のタイムペナルティが科されることとなった。

 一方、8周目のTGRコーナーでアウト側から三浦の攻略に成功した斎藤は、後続が2番手を争う間に間合いを広げていく。10周目にはファステストラップも記録し、約2.8秒ものタイムギャップを築いた状態で11周目を迎えた。しかし、TGRコーナーでは5番手を争うジョアンヌ・チコンテ(FLEET KDDP KC-MG01)と下野が接触。さらに2台の背後を走行していた佐々木藍咲(nat KDDP KC-MG01)がスピンを喫した下野と接触し、チコンテを除く2台がアウト側のコースサイドで停止。これによってセーフティカー(SC)が導入される事態となった。

 齋藤はギャップを失うかたちとなるもレースはSC先導で終了を迎え、ファイナルレース初優勝を挙げるとともに今季初優勝を飾った。2番手でチェッカーを受けたのは三浦となったが、ペナルティによって13位まで後退。2位を獲得したのは翁長となり、待望の今季初表彰台を獲得した。

 3位に続いたのは4番手チェッカーの佐藤となったが、レース後の記者会見では自身のスキル不足で優勝を逃したことに悔し涙を見せる。レースでは斎藤をおさえて一時2番手に浮上も、5周目、6周目のTGRコーナーで斎藤と翁長にイン側からパスされており「ベテランの方々と比べて、足りない部分がかなりあることを実感しました」と涙ながらにコメントしていた。

 恩師との一騎打ちを制し、ランキングトップに浮上して第2戦を終えた斎藤は「これまででいちばん嬉しい優勝でした」と笑顔を見せ、三浦とのバトルを振り返った。

「昨日は1コーナーで抜けずに悔しい思いをしたので、いろいろな方に提案していただいた攻略方法を全部試しました。ペースがあることはわかっていましたし、後半は有利になると思っていましたが、三浦選手を抜いたときはほっとしました。終盤にSCが出たときはシンプルに『最悪!』と思いましたが、チームからも自信を持つように無線で言われていたので、懸念はあまりなかったです。(次戦に向けて)やることは変わりませんが、周りも速くなると思います。なので私はそれ以上に速く走る努力をし、チャンピオン獲得に向けて頑張ります」

 次戦となる2026年KYOJO CUP第3戦は、9月5〜6日にインタープロトシリーズとの併催で開催される予定だ。

[オートスポーツweb 2026年07月24日]

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