
【写真】山崎玲奈のラストフライングは必見! ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』ゲネプロの様子
ラストフライングを前に、山崎は「ずっとあこがれだった作品なので、ラストと言われてしまうとすごく寂しくて。終わっちゃうんだ、と思っていたんですけど、キャストのみなさんを含め、皆さんの熱量で寂しいだなんて言っていられないくらいの楽しさで、あっという間に毎年恒例のピーター・パンの空気に染まりました」と、寂しさを感じつつもそれを上回る熱量で稽古してきたと自負。「11代目として、悔いなく出し切れるように頑張りたい。最後なので、とにかくこれまでで一番カッコいいピーター・パンをお見せしたいです」と、力強く語った。
今年初参加となる内海啓貴は「最速のフック船長を目指して稽古に取り組んできました。見どころは(ピーター・パンとの)一騎打ち。剣先が見えなくなるくらいの速さです。僕らが稽古の中で培ってきた殺陣を観ていただきたいです」と、スピード感あふれるフックを見せたいと意気込んだ。
昨年に引き続きウェンディを演じる山口乃々華は「ミュージカルを始めてからずっとウェンディを演じたいと願っていました。今年もやらせていただけるのは、私の人生の中で奇跡。それくらい嬉しいです。昨年はピーターに必死についていく感じでしたが、今年は少しお姉さんの部分を足して、いろんなチャレンジをして、より豊かに成長できたら」と、挑戦とともに新たな姿を見せたいと話した。
舞台上でまず目に飛び込んでくるのは、大きな丸窓。窓の前には大きなベッドがおかれ、水色を基調とした家具や暖炉、犬小屋が見える。丸窓からピーターが飛び込んでくるシーンでは、客席までやってくるのではないかと思うほどの迫力だ。
劇中、何度もフライングのシーンはあるが、山崎は浮き上がる瞬間にも力みがなく、フワッと軽やかな浮遊感で縦横無尽に飛び回る。無邪気でかわいらしい一面もありながら、仲間やウェンディを思う力強さも感じられる。また、歌声もやんちゃな声から伸びやかな美声まで、多彩だ。どのシーンでも目が離せなくなるような、まさに山崎が理想としたであろう“カッコいいピーター”が体現されていた。
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山口演じるウェンディは、母親を求められながらも抑えられないピーターへの切ない恋心がいじらしく、かわいらしい。ロスト・ボーイズの母親がわりとして、優しく包み込むような包容力には、観ているこちらの頬もゆるんでしまう。また、皆本麻帆演じるダーリング夫人の母性に満ちたしなやかな歌声や、七瀬恋彩が演じるタイガー・リリーのアクロバティックなダンスなど、見どころ聴きどころは盛りだくさんに用意されている。骨組みのような独特の見た目をしたネバーランドの生き物たちのパペットも、生き生きとした愛らしい動きで舞台にワクワク感を添えていた。
長谷川演出の集大成となる本作は、ダイナミックな演出とキャスト陣の深い熱量が重なり合い、世代を超えて楽しめるエンターテインメントに仕上がっている。ステージのみならず、客席までを目いっぱいに使ったパフォーマンスは、この夏の最高の思い出を約束してくれるだろう。(取材・文:宮崎新之)
青山メインランド ファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』は、8月7日(金)まで、東京国際フォーラム ホールCにて上演。その後、8月16日大阪・梅田芸術劇場メインホール、8月22日・23日:愛知・御園座、8月29日・30日:山梨・YCC県民文化ホール(山梨県立県民文化ホール)にて上演。

