この7月上旬より日本上陸を果たしたメルセデス・ベンツの新世代モデル、新型『CLA』に、電動版“with EQ Technology(ウィズ・イーキュー・テクノロジー)”が登場 この7月上旬より日本上陸を果たしたメルセデス・ベンツの新世代モデル、新型『CLA』と、そのワゴン版たる『CLAシューティングブレーク』に、同時開発されていた電動版“with EQ Technology(ウィズ・イーキュー・テクノロジー)”が登場。7月29日より予約注文の受付が開始され、その登場を記念した特別仕様車“Launch Edition(ラウンチ・エディション)”も9月以降の導入が予定されている。
新プラットフォームの“Mercedes-Benz Modular Architecture(MMA)”や最新の第4世代MBUXと新OS“Mercedes-Benz Operating System(MB.OS)”を採用した新型『CLA』は、電気自動車と高効率ハイブリッドシステムを搭載した内燃機関モデルの両方に対応する新世代モデルとして誕生。永久磁石同期モーターと新世代の高電圧リチウムイオンバッテリーを搭載し、交流普通充電と最大100kWの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応している。
高い効率性と静粛性を両立した最高出力200kWのモーターはリヤアクスルに搭載され、メルセデス・ベンツが開発した究極のEVコンセプトカー『VISION EQXX』で培われた高効率なドライブ技術を継承。後輪駆動による優れたトラクション性能と安定した走行特性を実現するとともに、長距離走行時にはバッテリーからホイールまでの伝達効率で93%(欧州参考値)を実現している。
その後輪車軸には2速EVトランスミッションを採用し、1速は発進時や市街地走行における扱いやすさと力強い加速に寄与、2速は高速走行時の効率性と快適性を高めている。これにより街中でのスムーズな走行と、長距離移動時の効率的な走行を両立し、用意される“CLA 250+”から“CLA200”のWLTPモード一充電走行距離は513〜771km(欧州参考値)を実現している。
前車には85.5kWh、後車には58kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、セルにはニッケル・マンガン・コバルト系の化学組成を採用。負極にはグラファイトとシリコンオキサイドを組み合わせ、従来型と比べて重量あたりのエネルギー密度を最大20%向上させるとともに、体積エネルギー密度も680Wh/リッターを実現する。これにより高効率な電動パワートレインを支える中核技術として、優れた航続距離性能と実用性に貢献している。
こうした電動パワートレインの高効率化を支えるメカニズムとして、メルセデス・ベンツとして初採用となるマルチソースヒートポンプも採用。従来の水回路を経由しないダイレクトな空気式(エアサイド)構造を採用し、電動パワートレインの排熱、バッテリーの熱、外気という3つのエネルギー源を同時に効率よく活用。一般的な補助ヒーターと比べて同等の暖房性能を得るために必要な電力を約3分の1に抑えることができ、寒冷時を含めた実用シーンにおいて高い効率性に貢献する。
さらに急速充電前には高電圧バッテリーを最適な温度域へ近づけることで充電性能の向上にも寄与し、標準搭載のNavigation with Electric Intelligence(ナビゲーション・ウィズ・エレクトリック・インテリジェンス)が作動している場合は、目的地や充電計画に応じて走行中からバッテリー温度の最適化を行い、充電スポット到着後のスムーズな充電をサポートする。
また、従来は別々に構成されていたブレーキブースター、マスターシリンダー、ESP制御などをコンパクトなモジュールに統合した新しいワンボックスブレーキシステムも採用し、回生ブレーキと摩擦ブレーキのより高度な制御が可能に。日常のほぼすべての減速プロセスを回生ブレーキのみで行い、最大200kWという強力な回生電力を実現。パドルを操作することで回生レベルの調整も可能とし、状況に合わせた最適な回生量を選択できることで運動エネルギーを効率的に回収し、航続距離の向上に貢献する。
この回生から摩擦への切り替わりをドライバーに意識させることなく、常に一貫して安定した自然なブレーキ操作感を提供すべくブレーキ・バイ・ワイヤの技術も採用され、万が一のシステム不具合の際にも、確実に油圧バックアップへと切り替わるメルセデスならではの高い安全性も備えている。
そしてボディ全体の滑らかな造形をはじめ、フロントまわりの最適化、シームレスドアハンドル、空力処理が施されたアンダーボディなどにより、0.21の優れたCd値(空気抵抗係数)を達成。一般的にCd値を0.01低減するだけでも、長距離走行時の航続距離が約2.5%向上するとされており、グリルやヘッドライト周辺の最適なジョイント設計や一部シール処理の採用、コントロールアームやタイロッドに至るまで、ほぼ全面を覆う非常に滑らかなアンダーボディや、バッテリー保護のためのインパクトマネジメントシステムにも空力最適化された部品を組み込むなど、細部にわたって空気抵抗の低減を図っている。
そのほかメルセデスにおける同セグメントで初めてセンターエアバッグを標準装備し、側面衝突時における前席乗員保護を強化。さらに現代のメルセデスとして初めてフロントトランクを備え、ブランドとしては1930年代の130(W 23)以来約90年ぶりのことに。その容量は101リッターとなっており、同じくメルセデス・ベンツが快適運転支援機能を統合して提供する、新しい安全運転支援システムの枠組みであるMB.DRIVEやMB.DRIVE ASSISTも標準装備とされ、価格は668万〜798万円(いずれも税込)となっている。
メルセデスコール:0120-190-610
メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト:http://www.mercedes-benz.co.jp
[オートスポーツweb 2026年07月31日]