勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2026年WRC第10戦ラリー・フィンランド 8月2日(日)、フィンランドで開催された2026年WRC世界ラリー選手権第10戦『ラリー・フィンランド』の競技最終日が行われ、TGR-WRT2のサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)がWRC初優勝を飾った。TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のオリバー・ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合2位、エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合3位に続き、トヨタが表彰台を独占した。
一方、日本の勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は最終ステージで木に激突するアクシデントに見舞われ、総合6位で大会を終えた。戦いを終えた各陣営より、ドライバーたちのコメントが届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●マルティン・セスクス(#22 フォード・プーマ・ラリー1)/総合42位
「全体的に見て、ラリーの序盤はかなり良いスタートを切れたと思うよ。とくに金曜日の午後は雨の中でクルマとのフィーリングが非常に良かったし、その流れは土曜日の午前にも続いて、本当にいいペースが出せていた」
「ちょっと楽観的になりすぎたのかもしれないけど、残念なミスを犯してクラッシュで終わってしまったんだ。でもチームがそこから素晴らしい仕事をしてくれて、日曜日に再出走させてくれた。本当に素晴らしいチームの頑張りで、今週末の大きなハイライトのひとつだったよ」
●ジョシュ・マッカーリーン(#55 フォード・プーマ・ラリー1)/総合7位
「ラリー・フィンランドを完走できたよ。途中でアクシデントが相次いだクレイジーな週末だったけど、うまく乗り切って総合7位でフィニッシュできた。本当にポジティブな結果だよ」
「金曜日は天候が難しくて苦労したけど、その後はいいペースを見つけて土曜日はずっとティエリー(ヌービル)と戦えた。日曜日はそのペースを維持するのが難しかったけど、全体的にはクリーンな週末で、持ち帰れるポジティブな要素がたくさんある。この勢いを南米にもつなげて、また良い結果を残せるといいね」
●ジョン・アームストロング(#95 フォード・プーマ・ラリー1)/総合46位
「10年ぶりのラリー・フィンランドで、できるだけ多くの走行距離を重ねてこのイベントについて学ぶことが目標だった。でも金曜日は狭いロードでスタックしてしまって、その日の余分な走行距離を稼げなかったのは残念だったよ」
「その後の土曜日と日曜日は、できる限りシートタイムを確保して、イベントとロードについてもっと学ぶことに集中した。ペースはかなり良い場面もあったけど、まだ改善の余地があるのも確かだね。全体的にはまあまあの週末だったと思う。南米の遠征でそれらのイベントについて学んでいくのが楽しみだし、来週末のグランピアン・ラリーも待ち遠しいよ」
■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合5位
「金曜日は今回のラリーで一番厳しい日だったよ。その後はパワーステージとスーパーサンデーのボーナスポイント獲得だけを目標にしていたんだ。最終的には4ボーナスポイントを獲得できたから、金曜日に起きたことを考えればまずまずの結果だね」
「少し運が悪かったな。ちょっとワイドになって石に当たっただけなのに、サスペンションにダメージを与えるには十分だったんだよ。さらに雨のタイミングでも運に恵まれなかった。その結果、ラリーの残りは非常に難しい展開になったけど、今日は楽しむことができたよ」
●アドリアン・フルモー(#16 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合4位
「ラリー・フィンランドを終えて複雑な気持ちだよ。ラリーをとても楽しんでいたし、自分のペースにも本当に満足しているから嬉しい。でも表彰台に届かなかったことは少し残念だね」
「金曜日の雨のステージでサミ(パヤリ)に1分25秒も遅れてしまって、今日のラリー終了時点でも1分35秒差というのは、あの雨のステージさえなければどれだけ差が縮まっていたかを物語っているよ。後悔はないし、日曜日は良いポイントを獲れた。でもそれ以上のものを獲得できるはずだったという気持ちはあるよ」
■TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合3位
「表彰台に立つことができたのは嬉しいけど、これは昨日のミスで壊してしまったクルマをサービスで直してくれたチームのおかげだよ。スーパーサンデーは非常に高速なステージで、いつものようにハイペースな展開だった。1回目の走行では少し勇気が足りなかったかもしれなかったから、2回目の走行ではさらに攻めてみたよ」
「グリップはかなり高かったけど、それを十分に活かせなかったかもしれないね。それでも、獲得したポイントには満足しているよ」
「サミ、マルコ、おめでとう。ホームラリーで優勝する喜びがどれほど特別なものか、僕にもよく分かるよ。彼らと僕たち、そして早期の回復を願っているセブとジュリアンとの間には、それほど大きな差はなかった。最後まで動じることなく走り切った彼らは、この勝利にふさわしいと思うよ」
●セバスチャン・オジエ(#1 トヨタGRヤリス・ラリー1)/リタイア
「このような形でラリーウィークが終わることは望んでいなかったよ。とくに、それまでは全てが非常に順調だっただけになおさらね。でも何よりも重要なのは、僕たちがふたりとも無事だったということだよ」
「このような強靭なクルマを作ってくれたチームに心から感謝している。また、大きな衝撃を受けた直後に僕の身体を気づかい、家族に無事であることを知らせてくれたジュリアンにも感謝しなければならないよ。これから少し休養を取り、早く万全の状態で復帰できるように頑張る」
「たくさんのメッセージもありがとう。またしても優勝したサミとマルコ、そしてホームイベントで今回もまた表彰台を独占したチームにおめでとうと言いたいね」
●オリバー・ソルベルグ(#99 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合2位
「クレイジーな週末、そしてクレイジーな1日だったよ。フィニッシュにたどり着いて、再び表彰台に立てて、スーパーサンデーで優勝できたことを本当に嬉しく思っているよ」
「パワーステージではほんのわずかな差でベストタイムを逃してしまったけど、他の多くの場所では慎重に走っていたから、最終ステージを可能な限り速く走れただけでも満足だよ。多くの貴重なポイントを獲得できたし、チームにとってまたしても素晴らしい結果になったね」
●勝田 貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合6位
「本当に厳しい週末でした。今日はボーナスポイントの獲得を目指しましたが、結局うまくいきませんでした」
「最終ステージでイン側に突き出た岩が見えたので避けようとしたのですが、ラインから外れた場所に大量のルースグラベルが拡がっていました。そのためコーナリングラインがワイドになってしまい、次の右コーナーを曲がりきれず木にぶつかってしまいました」
「最終ステージでイン側に突き出た岩が見えたので避けようとしたのですが、ラインから外れた場所に大量のルースグラベルが拡がっていました。そのためコーナリングラインがワイドになってしまい、次の右コーナーを曲がりきれず木にぶつかってしまいました」
■TGR-WRT2
●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合優勝
「ラリー・フィンランドで勝てたことは、ただただ素晴らしいとしか言いようがないよ。またひとつ自分たちの夢が叶ったね。エストニアでの初優勝も大きな出来事だったけど、地元での優勝はやはり特別なものだよ」
「フィンランド人ドライバーにとって、地元での優勝は必ずしも容易なことではなかったけど、このクレイジーなラリーを戦い抜いて、何とかそれを成し遂げることができたんだ」
「今回のラリーはエストニア戦よりも過酷で、より激しい戦いだったよ。セブとエルフィンとは本当に接戦で、ラリーの大部分でほぼ同じくらいのタイムだった。自分が『1000湖ラリー』の勝者になれたのは信じられないことだね」
「マルコと僕は、伝説的なドライバーたちがこのラリーで優勝する姿を見て育ったんだ。そして今、自分たちも表彰台の頂点に立つことができたなんて、本当に信じられないよ。チームとファンのみんなの応援に心から感謝しているよ」
[オートスポーツweb 2026年08月03日]