(左から)2番手の太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、ポールポジションの野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)、3番手のイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING) 8月8日、スポーツランドSUGOで全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦の予選が行われ、野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)が通算25回目のポールポジションを獲得。2番手には太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、3番手にはイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が続いた。この3名がセッション後の会見に出席し、予選の振り返りと決勝への展望を語った。
■野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)第8戦ポールポジション タイム:1分04秒864
⎯⎯見事ポールポジションを獲得し、自身25回目という記録も更新ということになりました。結果を含めて、どんな走りができましたか。
「やはりこのQ3スーパーポールは、前回のオートポリスも経験させてもらいましたが、すごい気持ちがいいですね。失敗しても5位なのでむちゃくちゃ攻められますから、こういうシステムは素晴らしくていいなと思っています」
「自分の走りについても、かなり攻め込まないとポールには届かないと思っていたので、かなり限界のところで攻め切ることができましたし、クルマもタイヤもしっかりついてきてくれていたので、非常にいいアタックだったかなと思います」
⎯⎯田中洋克監督が両手を上げて喜んでいらっしゃったのが印象的でしたが、チームとしていろいろ苦労してきたものが形になったということでしょうか?
「そうですね、チームとして苦労してきたところはかなりあるかなと思います。とくに僕のほうはシーズン初めから低調な滑り出しだったので、なんとかここまでチームのみんなでやってこられたというのはありましたし、だからそれだけ大きな喜びにはなっているのだろうなと思います」
「監督は”100万円”のことがよぎって、別な思いがあったかもしれませんけど(笑)。でも、本当に監督も僕のわがままに付き合ってくれて、チーム内をつねにまとめようとしてくれて、チームの皆が現場まで高いモチベーションを持って来ることができているので、すごい感謝しています」
⎯⎯明日の決勝に向けて意気込みをお願いします。
「他のサーキットに比べると、SUGOは予選が大事なのかなと思うのですが、太田(格之進)選手もイゴール(オオムラ・フラガ)選手もレースがものすごい強いので、いつものような僕のレースペースだと、あっという間に飲まれてしまうかもしれません。(逃げ切れるように)どうにかペースを改善したいなと思っています」
「しっかりとレース距離を走り切って、スーパーフォーミュラのライバルたちに勝つこと。それを今の最大の目標としてやっているので、なんとか達成したいなと思っています」
■太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)第8戦予選2番手 タイム:1分04秒896
⎯⎯2番手という悪くない位置だと思いますが、ポジティブな部分と悔しい部分について教えてください。
「心情がミックスしているというか、そもそもこのSUGOでフロントロウに並んだことは一度もなかったし、初めてフロントロウを獲れたのは良かったなという感じです。ポールを獲れなかったのは少し悔しいですけど、勝つためのスターティンググリッドというふうに考えると、2番手というのは充分なポジションだと思います」
「Q1、Q2がすごくうまくいって、その分Q3に対してはアグレッシブにいけないというか、少しコンサバ(保守的)な選択をしないといけなくなってしまった部分は少し難しかったですね」
「また、気温が下がって、僕たちは1ウォームで行ったんですけど、タイヤのウォームアップが少し難しかったというところもあります。いろいろ要素はありますが、しっかりポールを獲り切った無限と野尻さんはさすがだなと思います」
⎯⎯前回Q3フォーマットだったオートポリスの時はラストアタックでしたが、今回は1番最初、先頭でアタックにいきました。
「私たちのウォームアップが1周で行かなければならないという(戦略の)なかで、後ろに飲まれてしまうと自分が必要とするウォームアップのペースを作れなくなってしまいます」
「ウォームアップ2周で行くクルマよりも、早いスピードでウォームアップをしなければならないのは分かっていたので、もしも後ろの野尻さんやイゴール選手の間に入ってしまうと、なかなか自分のウォームアップのペースを作れないと思いました。そのため、そこは迷いなく先頭で行こうと決めました」
⎯⎯チームのエンジニアさんからフロントロウをお願いされていたとか。
「今年からエンジニアをやってくれている方がいるのですけど、(第8戦決勝レース前の国歌独唱を担当する)富田鈴花さんの大ファンらしくて。『何が何でも明日はフロントロウについてくれ』と本当にお願いされていました」
「まずはフロントロウを取れて、『近くで見られるね』ということで、それが良かったです」
■イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)第8戦予選3番手 タイム:1分05秒137
⎯⎯今週決勝レースの強さも見せてきたなかで、予選3番手という結果でした。今日の走りの内容はいかがでしたか。
「走り出しのフリープラクティスからとくに好調だったわけではないのですが、なんとかアジャストすることができ、後半のほうでタイムが出せたというところです。パフォーマンスとしては悪くないのですが、低速コーナーと高速コーナーのバランスが結構変わったりというところで、なかなかそのピンポイントを探るのが難しかったです」
「上位ふたりには少しペースは及ばなかったですけど、そのなかでもちゃんとアジャストはしきれて、Q3に残って3番手スタートというのは決して悪くないですし、明日も楽しみなんじゃないかなと思っています」
⎯⎯Q3に臨むセットアップや気持ちは、Q2までとどう違いましたか?
「気持ちとしては正直大差はなくて、Q2に入るまでも自分は多分5番手くらいで通過しているので、結構ギリギリでなんとかQ3に残れたというところでした」
「本当に自分のベストを出し切ることだけに集中していましたし、とりあえず5番手までしか落ち幅がないので、セットアップを微調整してみたのですが、クルマのキャラクターは多少変わったものの、パフォーマンス自体はそこまで大きく変わりませんでした」
「タイムも(Q2と)ほぼほぼ同じタイムで来ていたので、全力はとりあえず出し切れたかなというところです」
⎯⎯スーパーGTでのクラッシュがありましたが、フィジカル面やメンタル面を含めてフィーリングはいかがでしたか?
「自分がどちらかというと心配していたのはフィジカルの部分で、とりあえずそこに無事だったのが本当に良かったというところと、クラッシュが終わった後でも『早くクルマに乗りたいな』と思っていました」
「なので自分が作ってきたクルマに乗って、気持ちよくアタックできるのはもう最高です」
⎯⎯明日の決勝レースで前の2人を抜いて優勝するために必要なことを教えてください。
「スタートは結構自分の得意とする部分でもあると思うので、そこら辺をしっかり決めてどうなるか。でもペース的にはあるのかな?と正直、不安に思うところもありますね」
「ただ、今日この後ガレージに帰って、明日に向けて少しでもパフォーマンスを引き出せないかというところを分析しながら、いろいろ考えます」
[オートスポーツweb 2026年08月08日]