野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max) 2026スーパーフォーミュラ第8戦SUGO 僅差の予選Q2で8番手と、Q3進出まであと少しに迫った野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)。今年、ルーキーとして全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦し、たびたび速さを見せている野村は、SFマシンで初走行となったスポーツランドSUGOでもそのポテンシャルを発揮した。
決勝日朝のフリープラクティス2でも序盤から1分07秒台を連発し、ロングランペースにおいても好調ぶりをアピール。ここまでの決勝最高位である7位を更新する予感も漂った。
「走り始めはタイムが出ていたのですが、タイヤの摩耗に関してはちょっと不安視していました。そこからさらに一段ステップアップするような形で、セットを変更していきました」と野村はFP2での決勝に向けた準備について振り返る。
■青旗提示も「プッシュしたら離れると思って」
決勝序盤は、同じくルーキーで、カート時代からのライバルでもある小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC)と競り合うことに。事前の取材では、コース上で遭遇したとしても「意識することはないと思います。後ろから見たら、(同チームの小林)可夢偉さんと見分けがつかないですし」と話していた野村だが、まさに背後から、その小林利徠斗に襲いかかる状況が生まれた。
約1周にわたってOTS(オーバーテイクシステム)を使って間合いを詰める野村。そして4周目の1コーナーへ向けアウトから仕掛けにいき、見事攻略に成功したかに見えたものの、マシンはスピン状態に陥りグラベルへ。最後尾まで順位を下げてしまった。
「早めに抜いておかないと、という意識があり、オーバースピードでスピンしてしまいました。ちょっとあれは……冷静さを欠いていたな、というのはありますね」と野村は意気消沈の表情で小林とのバトルを振り返った。
野村は「後から考えれば」もう少し待っても良かったかもしれないと語ったが、「でもあそこで行っておかないと前(先頭集団)から話されると思っていたので勝負を仕掛けに行った」と、あのタイミングでオーバーテイクを敢行した理由を説明している。
最後尾に落ちてからは数台を抜く場面もあり、ミニマムとなる13周でタイヤ交換を行うなどして上位復帰を目指したが、大幅な順位回復はかなわず。さらには、提示された青旗の無視により、競技結果に5秒加算というペナルティも受けてしまった。
青旗が出ていたときの状況について、野村は次のように説明した。
「(後ろから来ていたのは)おそらくトムスだったと思います。ブルーフラッグは見えていたのですが、僕がタイヤを変えた後だったので、プッシュしたら離れると思って、(実際に)ちょっとずつ離れていたので、ブルーフラッグは解除されるかと思っていたら、されず」
「(最終的には)ピット側から『譲って』という風に言われたので譲った形なのですが、最初は『タイヤ新しいから引き離してみて』という風に言われていたので、とりあえず行った形ではありました。結果的にはペナルティになってしまっているので、ちょっとそこは良くなかったですね」
予選を中心に速さを見せているルーキーシーズンも、残るは2イベント/4戦。すでに前半戦で経験している富士、鈴鹿での戦いとなることもあり「いいところを目指せるラウンドになるんじゃないかと思っている」と野村は前を向いた。
「上位勢、上位チームは結構手堅いところではありますし、常に速いので、その牙城を崩すのは大変ですけど、積極的に挑めるようなクルマ作りと、自分自身も成長できたらと思います」
学びの多い一戦となった様子の野村。この一戦をシーズン終盤戦に向けた糧として行きたいところだろう。
[オートスポーツweb 2026年08月11日]