
今回のお仕事ハックは「タイパを意識しすぎて何も楽しめなくなった」とのお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。
タイパを意識しすぎて何も楽しめなくなった
最近、よくタイパという言葉を聞きますが、私自身も映画やドラマを倍速で見たり、休日の友達と遊ぶ時間もタイパやコスパを考えたりするようになりました。気づけば何をしていても「時間対効果」を考えてしまい、純粋に楽しめません。どうすればこの考え方から抜け出せますか。(メーカー/20代)

分かっちゃいるけど、やめられない……分かります。人って、頭で理解していても、腹落ちしないと自分の行動を変えられないですよね(私もそうです)。
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何をするにもタイパやコスパを考えてしまい純粋に楽しめない。にもかかわらず、そのスタイルを変えられないのは、「タイパやコスパを考えない時間、ありかも」と深く実感した経験がないからだと思います。
じゃあ実感するにはどうすればいいか。これはもう、それが可能になりそうなアクションを試してみるしかない。
でも、楽しそうと思えないものや面倒そうなものはやる気が起きないですよね……なので、ハードルが低めのものを3つ提案します!
■1.映画館に行く。
YouTubeやNetflixなどで倍速再生に慣れてしまうと、スマホやタブレットで通常の速さで観ようとしても「遅い……」とイライラしてしまうはず。で、結局倍速で観てしまうはず。
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その点、映画館なら速度を操作できません。そして目の前にはスクリーンしかなく、映画に集中せざるを得ない環境。そんな中で苦手なタイプの映画を観るのは苦行ですが、ハマる映画であれば最高の没入体験になります。
■2.ライブに行く
これも映画同様、速度も変えられなければ早送りも巻き戻しもできません。チケット購入時にはコスパやタイパを考えてしまうかもしれませんが、好きなアーティストであればライブ中は無心で楽しめるはず。
■3.銭湯や温泉、サウナに行く
タイパを常に考えてしまうのには、手元にスマホがあることも影響していると思います。スマホがあると絶え間なく何かしらの情報と向き合い続けてしまうため、何もしない時間への耐性がなくなるからです。
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銭湯や温泉、サウナは、そんな現代においてスマホから完全に離れ、デジタルデトックスやアテンションデトックスが可能になる貴重な空間。私もたまに銭湯サウナに行ってます。サウナ室や湯船でボーッとする時間、帰り道で風に吹かれながら味わう多幸感、ぜひ味わってほしいです!
他にも、ウォーキングやランニング、陶芸、キャンプ、編み物など、タイパを忘れて楽しめそうな過ごし方はたくさんあります。
これらに共通するのは、「今この瞬間に集中する=マインドフルネス」を実践できること。
タイパを気にして疲れてしまうのは、常に効率や損得、次はどうするかなど、「未来」を考えているからです。
え、未来を考えるって悪いの? と思いますよね。全く悪くないです。でも、常に考えていたら脳が1秒も休めない。これが心身の疲労に繋がります。
目の前のことだけに集中する時間、「無」になれる時間は必要。まずは、そんな過ごし方を体験してみましょ!。 というか、「ライブなら行ってる!」「映画ならたまに」など、実はタイパを気にせず楽しんでいる時間も既にあったりしませんか?
もしそうなら、それで充分ではないかと。
タイパやコスパを気にするのは、自分の生きる環境に適応しようとした結果でもあると思うんです。無理に直そうとしたら逆に周りとの摩擦が起き、逆にストレスが増える可能性もあります。
世の中には「また時間が溶けた」「お金が溶けた」と、タイパやコスパを考えられていない自分を嘆いている人たちもたくさんいます。適度にタイパやコスパを気にする姿勢があるのは、極端でなければ、むしろ良いこと。
心身ともに元気でいるために、タイパ思考から離れる時間も作れれば最強だと思いますよ!
Point.
・タイパやコスパを気にして疲弊するのは、損得や次にやること(未来)を常に考えているから ・手元にスマホがあり、絶え間なく情報と向き合い続けてしまうのも要因 ・スマホやタイパ思考から離れ、映画館やライブ、銭湯やサウナなど「今、この瞬間に集中する=マインドフルネス」を実践する時間を持とう ・適度にタイパやコスパを意識するのは良いことなので、完全にやめる必要はない
(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)
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