
「夜道を歩いているときに、サビのフレーズのメロディだけがふっと浮かんだんです。そこから約1週間かけて曲を完成させました」
THE JAYWALK(当時はJ-WALK)の18枚目のシングル曲『何も言えなくて…夏』の誕生から35年。作曲を手がけたボーカル・ギターの中村耕一さん(75)から、時代を超えて支持される楽曲への思いをうかがった。
「最初はメロディから生まれたんです。仲間たちとのミーティングにデモを出して、ギターの(知久)光康くんが珍しく自分から『これは、俺が詞を書いてみるわ』って申し出てくれたんです」
そうしてできあがった楽曲は、アルバム『DOWN TOWN STORIES』に収められた。
「切ない詞を見事にメロディに乗せてくれて『なかなかいい曲ができた』という手応えはありましたが、ここまで歌い継がれるとは。
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シングルカットの話が出たとき、レコード会社も僕もほかのメンバーも最初は消極的で。『絶対ヒットする!』と確信していたのはプロデューサーだけだったんです」
実は、当初の歌詞は、「クリスマス」や「雪」「サンタクロース」が出てくる冬ソングだったという。
夏に差し掛かるタイミングでシングル化の話が浮上したため、このままでは難しいということに。
「そこで光康くんが、数カ所の言葉を変えて夏バージョンに書き直してくれたんです。季節が変わったことで開放感が出て、聴く人の情景が広がる曲になりました。
ただ、自分たちは売れている実感はずっとなくて。ギタリストと『真綿で首を絞められる感じ?』って話していて(笑)。その後、紅白歌合戦や歌番組の出演が増えて、ようやく『じわじわ広がっているんだ』と。確実に心に残る曲になってくれたのは幸せですね」
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これからも歌い継がれるはず。
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