ミツビシ・トライトンが2分25秒差の激戦制しAXCR連覇。初優勝の田口勝彦「勝因は前に出られたこと」

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2026年08月16日 10:30  AUTOSPORT web

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AXCR史上初となる日本人ペアによる総合優勝を達成した田口勝彦/保井隆宏組(チーム三菱ラリーアート/106号車ミツビシ・トライトン) アジアクロスカントリーラリー2026
 2026年アジアクロスカントリーラリー(AXCR)は8月15日、競技最終日となるレグ6が行われ、チーム三菱ラリーアートの田口勝彦/保井隆宏組が日本人ペアとして大会史上初となる総合優勝を飾った。チームとしても目標に掲げていた大会2連勝を達成し、参戦した3台の『ミツビシ・トライトン』全車が完走を果たした。


■今秋登場の新型パジェロに華を添える連覇

 最終日はタイのピッサヌロークを舞台とした標高の高い山岳路や狭い森林地帯を走るコース設定であった。総合首位でスタートした田口/保井組は、前夜の降雨による悪路やライバルの猛追というプレッシャーのなか、冷静にマシンをコントロール。6日間、約2000kmにおよぶ全行程を終え、2位とわずか2分25秒差という接戦を制した。

 歴史的勝利を飾った田口は、「今回ハンドリングが良くなり、良いラインを選んで走ることができた」と参戦車両であるトライトンの進化を勝因に挙げている。

 チームの他2台も完走を果たし、小出一登/千葉栄二組が総合27位、前日にエンジントラブルに見舞われたチャヤポン・ヨーター/ピーラポン・ソムバットウォン組は同36位となっている。

 増岡浩総監督は、日本人ペアによる史上初の総合優勝を「同じ日本人として誇りに思う」と称賛。また、2026年秋に発売される新型『パジェロ』に華を添える連覇となったことに喜びを示し、「勝ち続けること」の重要性を強調した。同氏は早くも3連覇を見据え、次なる開発への意欲を見せている。


■チーム三菱ラリーアート 総監督&選手コメント

●チーム三菱ラリーアート総監督 増岡浩「この大会31回目にして、初めて日本人選手のペアが優勝ということで、同じ日本人として誇りに思うし、うれしいです。今年は最初から僅差の戦いで、誰が勝ってもおかしくないような、そんな大会でした」

「約2000kmを走って2分25秒差という、本当にギリギリの勝利でした。チームの皆がしっかりチームプレーに徹してくれたおかげでつかんだ勝利、3台完走という結果だと思っています」

「今年、私が大事にしてきたのは勝つことよりも、勝ち続けること。この連覇で、秋に発売される新型パジェロに華を添えてあげたいという気持ちがすごく強かったので、本当に良かったです。次は3連覇を目指して、また開発に取り組む日々が始まります。応援していただき、ありがとうございました」

●106号車 ドライバー 田口勝彦(総合優勝)「もちろんうれしいです。でも、SS中に抜かれるのはちょっと納得いかないですね(笑)。次回は抜かれないように、走りで勝ちたいです」

「クルマもトラブルなく、危ない場面も少なかったと思います。もちろんゆっくり走っているわけではないので、保井選手ともどもいっぱいいっぱいでしたが、勝因は前に出られたことです。追いかけるライバルはリスクを取って攻めなければならないので、そこでミスが出たのではと思います。そんな印象の大会でした」

「先が見えないコースを進むには、クルマの信頼性が必要ですし、トライトンは今回ハンドリングが良くなったので、良いラインを選んで走ることができました」

●106号車コドライバー 保井隆宏(総合優勝)「正直なところ、うれしさよりもホッとした気持ちの方が強いです。トップに立ってからは本当にもうずっと緊張とプレッシャーしかありませんでした」

「ミスコースひとつでドライバーが一生懸命稼いだタイムを失ってしまうので、細心の注意を払ってナビゲーションをしました。パンクもなく、クルマもノートラブルで走り切れたので、お互いにこのラリーに少しずつ慣れてきたのかなと思います」

「チームメイトのピーラポン(・ソムバットウォン/ヨーターのコドライバー)選手にもいろいろレクチャーしてもらったことがすごく役立ったと思います」

●118号車 小出一登(総合27位)「初日にミスをしてしまい、タイムアウトとなってしまいました。本当に落ち込んで自信を失っていたのですが、次の日から着実に走ることを繰り返していくうちに自信も少しずつ取り戻せて、SS5では8番手タイムを出せました」

「私のトライトンはAT仕様で、シフトプログラムなどの改良でとても乗りやすくなったと思います」

「普段は社内でインストラクターをやらせてもらっていますが、こういうラリーでは危険回避や判断が重要になってきますので、そういうものの考え方をテストドライバーの育成の時にフィードバックできるかな、と考えています」

●101号車 チャヤポン・ヨーター(総合36位)「序盤からパンクなど小さなトラブルが続き、5日目には順位を挽回しようと良いペースで走れていたが、本来狙っていたレースペースまで速度を上げられなくなってしまい、上位を狙うチャンスを逃してしまった」

「今年のトライトンは本当に素晴らしい出来栄えだった。前後重量バランスが再調整されたことでコントロール性が大幅に向上し、エンジンパワーも欲しい回転域でしっかり立ち上がってくれ、欠点が見当たらないほど完成度が高い。あらゆる状況下で意のままにマシンを操ることができる最高の相棒だよ」

「僕自身の結果は残念だったが、同じチーム三菱ラリーアートの田口選手がチャンピオンを守り抜いてくれたことは本当に素晴らしいと思うし、チームの誰が勝ってもうれしいんだ」

[オートスポーツweb 2026年08月16日]

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