ゆでたまご嶋田隆司先生が柔術大会「キン肉マン杯2026」に出場、青帯で初勝利を飾る!

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2026年08月16日 19:10  週プレNEWS

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アマチュア柔術大会「キン肉マン杯(カップ)2026」でゆでたまご嶋田先生が青帯初勝利


アマチュア柔術大会「キン肉マン杯(カップ)2026」が8月15・16日の二日間にわたり行なわれ、ゆでたまご嶋田先生が出場

人気漫画『キン肉マン』の名を冠し、ASJJF(アジアスポーツ柔術連盟)が主催するアマチュア柔術大会「キン肉マン杯(カップ)2026」が8月15・16日の二日間にわたり東京都墨田区のひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)にて開催された。 

4月のエントリー開始直後から計1600名を超える参加希望者が殺到し、募集が大幅に早期締め切りとなったことで開催前から注目度抜群だったこの大会には、『キン肉マン』作者であるゆでたまごの原作シナリオ担当・嶋田隆司先生も選手のひとりとして出場。

エントリーしたマスター61(61歳以上)/男性/青帯/フェザー(〜70.0kg)の部は大会初日の8月15日(土)、計7名の選手によるトーナメント形式で取り行なわれた。 

これが膝の手術後初の公式復帰戦になるという嶋田先生。開始前には緊張の面持ちも見える中、そのトーナメント1回戦第1試合からさっそく登場。

だが、試合が始まってからは冷静に相手との距離感をはかりつつ、開始1分16秒、組んだ相手の側面から背後に回り制圧してからのテイクダウンで2ポイントを先取。さらに背後からのバックチョークで4ポイントをもぎ取り、後半にも順調に2ポイントを追加。

結果、ポイントで8−0の見事な判定勝利!

嶋田先生にとってはまさにこの闘いが、白帯からワンランク上の青帯クラスでの、記念すべき公式戦初勝利となった。

 

続いてゆっくり休む暇もなく、約20分後に開始となった嶋田先生のこの日の第2試合は早くもトーナメント準決勝戦。

ここで勝てたら念願の決勝進出!......という大事な場面ではあったが、この試合は青帯としての経歴で勝る相手に終始劣勢の展開を強いられる。

序盤にテイクダウンを奪われてからのノースサウス(上四方固め)で押さえ込まれ、着々とポイントを積み重ねられていく。それでもなんとか意地を見せ一本負けだけは阻止すべく粘り続け、試合時間である5分間を闘い抜いたもののポイントは0−13の判定負け。

悔しい敗戦となってしまったが、握手とハグで相手の健闘を称える試合後の嶋田先生の表情は、とても充実感に満ちたもののように見えた。

結果、初戦の勝利により3位銅メダルを獲得し、表彰式にも登壇!

余韻と興奮も冷めやらぬタイミングでロッカールームに戻られた嶋田先生に直撃インタビューを敢行し、この日に闘った試合を自ら振り返ってもらいつつ、今大会『キン肉マン』のタイトル名を冠した初の柔術大会についての印象を改めて語っていただいた。 

――大変お疲れ様でした。まずは勝利した初戦の手応えをお聞かせください。

嶋田 中盤のバックチョークでそのまま一本勝ちまでいけたら、という思いはあったんですが外れてしまって、そこからまたマウントに移行できたので、さらに攻める展開を作るチャンスを狙いたいと思いつつ、結果的に後半は少し守りに入ってしまって......。そういう反省点もありましたけど、それでもまずは何より、勝てたことがよかったです。

――守りに入られたのが反省点というのは?

嶋田 青帯でまだ勝ったことない、というのが頭をよぎったんです。だけどいくら途中でポイント差が広がっても、油断したらすぐにひっくり返されるというのは常にありますので、本来なら最後まで攻めきるのが僕の身上なんです。でもそこを徹底できなかった、というところですね。でもなんとか勝ちきれて正直ホッとしました。

――結果、青帯での見事な初勝利。ここを目標に掲げながら、普段の練習にも励まれていたと思うのですが、実際に達成できた今の気分はいかがですか?

嶋田 本当にものすごく嬉しいです! 勝てた瞬間はあえて喜び過ぎないように、決勝まで行くつもりで気を張ってたんですけど、師匠である井賀先生に「やったな!」ってしみじみおっしゃっていただけて......。じわじわとその重みを実感してきましたね。

――そして、そのまま突入した2試合目、こちらは残念ながら負けてしまいましたが......。

嶋田 相手の方は白帯だった頃から存じ上げていて、僕より少し前に青帯に昇格されたんですが、そこからの快進撃も知ってましたので手ごわいとは思ってました。引き込むのがうまい人なので、そこを警戒していたんですけど、足払いを仕掛けられて「あれ、今日はちょっと違うぞ?」と思った瞬間にテイクダウンを食らって押さえ込まれてしまいました。僕はサイドに回ってからのカントチョークという技が得意なので、そこに持ち込んで巻き返しを図ろうとしたんですが、逆にそれを仕掛けられてしまったのも悔しかったですね。

――それでも5分間、タップなしで判定まで持ち込みました。

嶋田 絞められても落とされないよう、気道確保などの練習はみっちりやってきたので、それでなんとか持ちこたえられたというのが大きいです。

――では、この2試合通して、普段からの練習はしっかり活かせたという思いが?

嶋田 大いにありますね。1戦目は特にあらゆる場面で活かせましたし、2戦目も防御メインになってしまいましたけど、返すところまでいけなかったのは残念でしたね。

――それでも堂々の3位銅メダル獲得です。表彰台に登られたときのご気分は?

嶋田 それはもう『キン肉マン』と名前のついた大会で、人に拍手してばかりなのは、やっぱり寂しい話なので(笑)。自分でもなんとか1勝をもぎ取って、人から拍手を受ける機会に恵まれたのは心から嬉しかったです!

――これまでは今日の大会が大きな道しるべになってたと思うんですが、その一日を終えて、次の新たな目標というのはおありなんでしょうか?

嶋田 今年のうちは、まだ万全でない膝をしっかりメンテナンスして、来年またしっかり闘えるよう準備していきたいです。今回励みになったのは、2試合目で負けた相手の方から試合後に「実は私も先生と同じ、膝の骨切り手術をやったんですよ」って、見せてもらったら本当に僕と同じところにメスが入ってて。そこを経てあんなに力強い試合ができるようになられたのか、というのを実際に闘って体感できたのはものすごく勇気をもらえました。

――闘いからの共感、まさに『キン肉マン』のような友情パワーを感じる話ですね。

嶋田 はい。それにもうひとり、僕とは別のブロックで今回同じ3位表彰台に上がられた方も、白帯時代に闘って勝てなかった人なんです。試合前から警戒してたんですが、その人をもってしても今回決勝にいけなかった。同じクラスでまだまだ上には上がいるなというのを思い知れたのも、また気合いが入ります。

――最後に、ご自身の作品の名を冠した「キン肉マン杯2026」という今大会の印象を総括していただけますか?

嶋田 僕らはこれまでにも15年、「全国少年少女レスリング」というのをサポートさせてもらってるんですが、それ以外にも何か恩返しできることはないかなというところでお声がけいただいたのがこの大会でした。格闘技というのは僕ら、主には選手というより漫画として描いてきた立場ですけど、それでも大阪の名もなき高校生にすぎなかった嶋田と中井を、ゆでたまごという作家にして大きく育ててくれた大事なもので、そこに名前を貸したところで、どれだけの人が喜んでくれるのかという不安も未だにありました。

蓋(ふた)を開けてみたら実際こうして応募者が大勢集まってくれて、これだけ盛り上がった大会になってる。漫画家って普段はとても地味な仕事で、毎週仕事場で机に向かって漫画描いてるだけだとなかなか実感できないんですけど、改めて『キン肉マン』という作品の愛され具合いを感じることができました。もちろん、選手として参加できたことも非常に楽しかったんですが、本業の漫画を続けていく上でも大きな励みとなりました。

――これからの漫画の新たな展開も楽しみにしています。

嶋田 はい、柔術も個人競技のようで結局、多くの仲間やライバル、共感者がいてこそ成立しているものなんですよね。そういう大事なことが伝えられる漫画を、これからも描いき続けていきたいです。

ゆでたまご嶋田先生が柔術大会で青帯初勝利

取材・文/山下貴弘 撮影/榊 智朗

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