綾野剛が次第に若者の心を侵食する”メンター”に 『mentor』新ビジュアル解禁

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2026年08月20日 16:10  クランクイン!

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映画『mentor』埜本ビジュアル (C)2026「mentor」製作委員会
 磯村勇斗と末澤誠也(Aぇ!group)がダブル主演を務める映画『mentor』より、綾野剛演じる“メンター”埜本を捉えた新ビジュアルが解禁。併せて、本作で特殊メイクを施して役作りに挑んだ綾野や、吉田恵輔監督のコメントが到着した。

【写真】綾野剛、特殊メイクに3時間 映画『mentor』場面写真

 本作は、過去にとらわれたまま大人になった2人の青年と、彼らの運命を静かに、しかし確実に狂わせていく“メンター”の存在を描く。物語の鍵を握る重要な“メンター”役を、やけどの特殊メークに3時間かけて臨んだ綾野剛が怪演する。

 15年前、花火遊びによるアパートの火事で妻子を失い、自身も大火傷を負い、怪我の後遺症を抱えながら生きてきた埜本(綾野)。ある日、火事を起こして以来引きこもりがちな日々を送ってきたかつての少年・拓海(末澤)と、偶然の再会を果たす。恨んで当然の相手なのに、土下座して詫びる拓海を埜本は優しく包み込む。その後拓海は、全力で自己肯定をしてくれる埜本を、次第に心の拠り所、すなわち“メンター”として崇めていく。
 
 一方、共に火事を起こした龍之介(磯村)は、埜本と再会するも、不気味なほど寛容な態度に違和感を覚え、強い警戒心を抱いていく。

 本作のタイトルである“メンター”とは、一般的に仕事や人生において、手本となり助言や指導をしてくれる、良き指導者や信頼できる相談相手を指す。

 今年50歳をむかえる吉田監督は、「自分も誰かのメンターになるべき年齢になってきている」と感じていたという。本作の脚本を執筆した当時を振り返り、「メンターについて調べていくうちに、結局は他人を導くことで自分が気持ちよくなっていないか、自分に酔いたいという承認欲求がそこには発生するんじゃないかと。胡散臭さを感じると同時に、そこを面白がる自分も出てきて。逆にメンター的な発言をしている人の恥部を見たい気持ちも湧いてきたんだよね」とコメント。希望や救いをもたらす存在に潜む人間のエゴに着目したことを明かした。

 この度解禁された新ビジュアルには、雨粒が滴るガラス越しに佇み、どこか一点を見つめる埜本の姿が。愛情とも恨みともつかぬ感情がよぎる刹那が切り取られている。龍之介や拓海に見せる優しすぎる顔ではないその眼差しは、赦すことへの葛藤や、自身から家族と日常を奪った者への静かな復讐心を秘めているかのようだ。さらに、埜本のトレードマークである中日ドラゴンズキャップの色とも重なる青い光が不穏さと悲しみをより一層際立たせ、裏の顔を見てしまったような息をのむ一枚となっている。

 埜本の顔の火傷痕は、キャップを被った状態でも左耳の上から首元までおよんでいるのが見て取れる。この得体の知れないキャラクターを作るにあたり、まず綾野の顔を粘土で型取り。シリコンに落とし込んで作成したものを5つのパーツに分けて貼り合わせ、特殊メイクによって生々しく再現された。加えて、長袖の先から見える両手にも特殊メイクを施し、その痛々しい姿で生きてきた15年を物語る。

 また、キャップの裾からのぞく白髪混じりのもじゃもじゃした髪型は、綾野本人の発案によるもの。綾野は「特殊メイク、ヘアメイク、演出部の各部署とともに徹底的に追求した結果、素晴らしい造形が完成した。彼の知られざる15年の軌跡を想像してもらえると思います」と出来に自信をにじませた。

 そして「撮影中は、彼をどう救い、どう生きられるかだけを考えていました」と振り返り、「彼に出会えてよかったです。彼の気持ちをたくさん想像できましたし、彼に対する私自身の答えも見えました。私にとって彼との時間は幸せでした。埜本さんに感謝しています」と語っている。

 過剰なまでの優しさの奥に潜む埜本の真意とは、一体何なのか? 15年の時を経て交錯する3人の運命は、狂気へと染まっていく――。

 映画『mentor』は、10月16日より公開。

※吉田恵輔監督の「吉」は「つちよし」が正式表記。
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