ポールポジションの9号車ランボルギーニ・テメラリオGT3を先頭としたレースのスタートシーン 2026IMSA第9戦バージニア 8月23日、アメリカ・バージニア州に位置するバージニア・インターナショナル・レースウェイで開催されたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の第9戦『ミシュランGTチャレンジ』で、パフ・モータースポーツの9号車ランボルギーニ・テメラリオGT3(アンドレア・カルダレッリ/サンディ・ミッチェル)が前戦からの2連勝を飾った。
GTDプロおよびGTDの2クラスでのレースとなるバージニア戦で、ミッチェルがドライブする9号車ランボルギーニは、ベン・バーカー駆る64号車フォード・マスタングGT3エボに1.517秒差をつけて優勝。ロード・アメリカでの世界初勝利からわずか1戦目にして、2026年導入のこの新型GT3マシンに、圧倒的な強さを見せつける勝利をもたらした。
ポールポジションからスタートしたカルダレッリは、序盤にリードを拡大した。
レースは1周目に、アレクサンダー・シムズ(コルベット・レーシング・バイ・プラット・ミラー・モータースポーツ3号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R)が激しいクラッシュを起こし、フルコースコーションが導入される展開となった。
シムズのGTDプロ車両はタイヤバリアに激しく衝突し、横転寸前の状態となってしまう。シムズは自力でマシンから脱出し、サーキット内のメディカルセンターでの診察を終えて解放された。その後、2時間40分のレースの残り2時間20分間は、コーションなしで進行することとなった。
パフは今回の勝利により2連勝を達成。カルダレッリとミッチェルはGTDプロ選手権ランキングで3位に浮上し、残り2戦を残して、首位に対してわずか56ポイント差に迫っている。
フォード・レーシングは、クリストファー・ミースとフレッド・バービシュが駆る65号車が3位に入り、今シーズン初のダブル表彰台を獲得した。
この結果は、異なる燃料戦略を採り3番手を走行していたニキータ・ジョンソン(チームRLLの59号車マクラーレン720S GT3 Evo)が、レース終盤にピットストップを余儀なくされたことで実現した。ジョンソンとマックス・エスターソンはクラス8位でレースを終えている。
これにより、ヴァレンティン・ハース・クロットとマルコ・ソーレンセンのYRBレーシング68号車アストンマーティン・ヴァンテージGT3が4位に繰り上がり、クラスポイントリーダーのコナー・デ・フィリッピ(ポール・ミラー・レーシング1号車BMW M4 GT3エボ)がトップ5を締めくくった。
トミー・ミルナーは4号車コルベットで6位に入賞。同車はドアのトラブルで最初のピットストップに時間がかかり、さらに2回目のピットストップでも給油トラブルが発生したため、ミルナーはレース終了まで燃料を極限まで持たせる走りを強いられた。
AOレーシングの77号車ポルシェ911 GT3は、ロングスティントを経て残り1時間28分でピットインし一時トップに立ったものの、ニック・タンディが残り53分で最後のピットストップを余儀なくされたことで、優勝争いから脱落している。
バッサー・サリバンの14号車レクサスRC F GT3は、ベン・バーニコットが接触事故の責任を問われ、ドライブスルー・ペナルティを科されたことが響いた。この接触によりバーニコットはコースオフし、後にグリルの草を取り除くためにコース上で停止せざるを得なくなり、結果としてこのイギリス人ドライバーはGTDプロクラスの全車に遅れをとることとなった。
■GTD:ウインワードのメルセデスが3連勝
GTDクラスでは、フィリップ・エリス/ラッセル・ウォード組(ウインワード・レーシング57号車メルセデスAMG GT3)が、ハート・オブ・レーシングチーム27号車アストンマーティン・バンテージGT3を駆るトム・ギャンブルとの終盤の劇的なバトルの末、GTDクラスで3連勝を飾り、ポイントランキングでも首位に立った。
ギャンブルはクラス首位を争う中で、エリスの57号車メルセデスと接触し、その責任を問われて残り5分を切った段階でドライブスルー・ペナルティを科された。
これによりエリス組がクラス優勝を手にし、2位に入ったターナー・モータースポーツの96号車BMW(ロビー・フォーリー/パトリック・ギャラガー組)に6.413秒の差をつけてフィニッシュした。
インセプション・レーシングの70号車フェラーリ296 GT3 Evoを駆るフレデリック・シャンドルフとブレンダン・イリベは、コンクエストの34号車フェラーリが最終ラップに燃料補給のためピットインを余儀なくされたことで、予期せぬ表彰台を獲得した。
ギャンブルはペナルティの影響で、それまでクラスランキング首位だったエドゥアルド・バリチェロとともに4位でチェッカーを受けた。5位にはウェイン・テイラー・レーシングの45号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 EVO2を駆るダニー・フォーマルが入っている。
フォーマルは、最後のピットストップ・シークエンス後にクラス2番手を争っていた際、エリスに対して「レーシングスペースを空けずに反応的な動きをした」として、ドライブスルー・ペナルティを科されていた。
このランボルギーニ・ヤング・プロフェッショナルであるコスタリカ出身のドライバーとコ・ドライバーのトレント・ヒンドマンは、レース序盤をリードしていたが、最後のピットストップを終えてコースに復帰した直後のラップで、ターン2にてコースアウトを喫してしまった。これにより、その時点でギャンブルがクラス首位に立つこととなっていた。
次戦、IMSA第10戦は9月20日にインディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースにて行われる。
[オートスポーツweb 2026年08月24日]