トヨタ、WRCパラグアイに5台のGRヤリス・ラリー1を投入。南米2連戦でマニュファクチャラーズタイトルを決めにいく

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2026年08月24日 23:30  AUTOSPORT web

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勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)
 TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)は、8月27日(木)から30日(日)にかけて、南米パラグアイ南東部のエンカルナシオンを拠点に開催される2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦『ラリー・デル・パラグアイ』に参戦する。5台のトヨタGRヤリス・ラリー1を投入し、昨年の大会制覇に続く2連覇と、2026年シーズン10回目の優勝を目指す。

 TGR-WRTからはエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(1号車)、オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(99号車)、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)の4台を投入。TGR-WRT2からはサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)が加わる。なお、前戦ラリー・フィンランドではランデがサイドシートを外れていたが、今大会よりレギュラー・コドライバーに復帰してオジエとの体制が再び整った。

 前戦ラリー・フィンランドでは24歳のパヤリが地元でラリー・エストニアに続く2連勝を飾り、TGR-WRTは1-2-3-4フィニッシュで今シーズン9勝目を挙げた。マニュファクチャラーズ選手権でのリードは174ポイントに拡大しており、今大会でリードをさらに6ポイント以上広げることができれば、6年連続となるマニュファクチャラーズタイトル獲得の権利が生まれる。いよいよ選手権を手中に収める最初のチャンスが目前に迫った。

 ドライバーズ選手権では、全5クルーがランキングトップ5に名を連ねている。首位はエバンスで、直近2戦を制してランキング2位に浮上したパヤリと30ポイント差をつけている。3位は勝田(41ポイント差)、4位はソルベルグ(45ポイント差)と、トヨタ勢が上位を独占する状況だ。5位のオジエは前戦フィンランドでアクシデントに遭いリタイアを余儀なくされており、エバンスとは62ポイント差とギャップは拡大した。ただし、まだタイトル争いから脱落したわけではなく、今シーズン2勝目へ向けて南米に戻ってくる。

 今年が第2回目の開催となるラリー・デル・パラグアイ。ステージの多くはアルゼンチンとの国境を流れるパラナ川周辺に設けられ、独特の赤土の路面が大会最大の特徴だ。コースは直線的でハイスピードな区間が多くを占めるが、テクニカルなツイスティセクションも少なくない。路面は全体的に固く締まっており、複数台が通過するにつれて表面が磨かれ、非常に滑りやすくなる。

 雨が降ればグリップは大幅に低下し、昨年の大会でも突然の降雨により多くのドライバーが大きなタイムロスを喫した。大きなジャンプや窪みが連続し、鋭い石や岩が露出する区間もあるため、タイヤへのダメージリスクも高い。マシンへの上下方向の負荷も大きく、セットアップ面でのバランス感覚が問われる1戦だ。

 ラリーのサービスパークは、パラグアイの首都アスンシオンから南東に360km離れたエンカルナシオンに置かれる。27日(木)の午前11時(日本時間28日0時)からシェイクダウンが行われ、夜7時にはセレモニアルスタートが予定されている。競技本戦は翌28日(金)朝から幕を開ける。

 28日(金)のデイ1は、サービスパーク東側エリアを中心に4本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行し、計8本・153.78kmと3日間で最長の1日となる。29日(土)のデイ2は、サービスパーク北東エリアで4本のステージを各2回走行後、1日の最後にエンカルナシオン市街地を舞台とした全長3.1kmのスーパーSSが設定され、計9本・135.74kmとなる。

 最終日の30日(日)は、サービスパーク北および北西エリアで2本のステージを各2回走行するほか、独立した1本のステージを加えた計5本・68.12kmで締めくくる。最終SS22『エンカルナシオン2』はパワーステージに指定されており、トップ5タイムを記録したドライバーとマニュファクチャラーにボーナスポイントが付与される。全22本のスペシャルステージ(SS)のSS合計距離は357.64km、リエゾンを含む総走行距離は946.57kmが予定されている。

 チーム代表代行のユハ・カンクネンは「シーズンの最終局面を迎え、まだタイトルが決まっていない状態で南米へ向かうことを楽しみにしているよ」と意気込みを語り、「パラグアイではマニュファクチャラーズタイトルを確定させる最初のチャンスが訪れる。ただ、それが簡単なことだとは考えていない」と気を引き締めた。

 昨年の初参戦の印象については「現地の道とコンディションがいかに過酷であるかを実感したね。南米ではいつもそうであるように、多くの情熱と応援を感じることができたので、再び訪れることを楽しみにしているよ」と述べ、「我々のドライバーたちはチャンピオンシップでの目標達成を目指して走り、ライバルたちも間違いなく我々を打ち負かそうと意気込んでいるだろうから、今回もエキサイティングな大会になると思うよ」と期待を示した。

[オートスポーツweb 2026年08月24日]

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