カルロス・エスペレータ(MotoGPグループ副CEO) MotoGPグループは、カルロス・エスペレータを新たに副CEOに任命したことを発表した。これまでチーフ・スポーティング・オフィサーを務めていたカルロスは、今後は現CEOである父カルメロ・エスペレータを支えながら、MotoGPの運営により深く関わっていくことになる見込みだ。
MotoGPグループは、ロードレース世界選手権を運営する組織で、現在はリバティ・メディアの傘下にある。今回の人事は、リバティ体制のもとでMotoGPをさらに発展させていくための動きと見られる。
◆新副CEO、カルロス・エスペレータとは何者か?
1991年生まれのカルロス・エスペレータは、2007年にインターンとして当時MotoGPを保有していたドルナスポーツに加わった。その後、2013年に正式に入社し、組織のなかでキャリアを重ねてきた。
2021年にはチーフ・スポーティング・オフィサーに就任。スポーツ面や技術面だけでなく、プロモーターとの調整、レース運営、若手ライダー育成など様々な側面からこのスポーツに関わってきた。
マドリード欧州大学で機械工学とビジネスを学んだ経歴を持つ一方、ライダーとしての経歴も併せ持っている。2012年にはスペイン耐久選手権でタイトルを獲得し、2017年から2019年にかけてはGSeriesアイスレーシングで2年連続のチャンピオンとなった。
◆リバティ・メディア体制下でMotoGPは新たな成長へ
MotoGPグループは、今回の昇進について、カルロスがこれまで選手権の発展に貢献してきたことを評価するものだとしている。今後は、MotoGPをさらに成長させていくため、より大きな役割を担うことになる。
カルロスは、MotoGPにとって重要な時期にこの役割を任されることは大きな名誉だとコメントしている。リバティ・メディア、そしてMotoGPに関わる人々とともに、新しいファンにMotoGPを届け、シリーズの商業的な可能性をさらに広げていきたい考えだ。
リバティ・メディアのCEOであるデレク・チャンも、カルロスにはこの変化を進めていくための経験とビジョンがあると評価。MotoGPがすでに築いてきた世界的な基盤を生かしながら、次の段階へ進める人材だと見ている。
もっとも、今回の任命は、驚きをもって受け止められたものではない。パドックでは以前から、カルロスが将来的にMotoGPを率いる有力な存在と見られていた。事実ここ数年は、重要な判断に関わる場面も増えていた。
一方で、1994年からドルナ/MotoGPグループを率いてきた父、カルメロ・エスペレータは、引き続きCEOとして職務を続ける。今回の人事は、すぐにトップが交代するというより、カルロスの役割をより明確にし、今後を見据えた運営体制を整える意味合いが強い。
MotoGPグループでは5月にヴィンス・ラッセルがチーフ・ファイナンシャル・オフィサーに就任するなど、経営陣の強化が続いている。リバティ・メディアのもとで、MotoGPは競技面だけでなく、ビジネス面でも新たな段階へ進もうとしている。
情報源: Moto.it (8月25日掲載)
[オートスポーツweb 2026年08月28日]