チェッカーまで続いた一騎打ち。水野涼が長島哲太との0.1秒差の攻防を制し開幕7連勝/全日本ロード第5戦もてぎJSB1000レース2

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2026年08月30日 21:20  AUTOSPORT web

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優勝を飾った水野涼(SDG DUCATI Team KAGAYAMA)/2026全日本ロード第5戦もてぎ JSB1000 レース2
 8月30日、2026年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第5戦 スーパーバイクレース in もてぎのJSB1000クラスの決勝レース2がモビリティリゾートもてぎで行われ、水野涼(SDG DUCATI Team KAGAYAMA)が、チェッカー間際までにおよぶ大激闘を制して今季7勝目を飾った。

 前日は雨量が多いなかで予選が行われ、水野涼(SDG DUCATI Team KAGAYAMA)が脅威のベストタイムとセカンドベストタイムで唯一の1分56秒台をマークし、圧巻のダブルポールポジションを獲得。レース1では途中から雨量が増え、難しいコンディションとなったもののうまく攻略してポール・トゥ・ウインを飾り、連勝を6へと伸ばした。それでも野左根航汰(Astemo Pro Honda SI Racing)や中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)といったライバルが後ろに控えているが、レース2ではどのライダーが優勝を勝ち取るだろうか。

 ウイーク最終日となった30日は予報通り、朝からどんよりとした雲が覆っており、所々にウエットパッチが残るコンディションとなった。定刻14時にコースインが始まろうした矢先、上空からパラパラと小雨が降り出し、レッドクロスが振られる状況で各車がグリッドへと向かっていく。グリッド上ではタイヤ交換を行うチームも多く見られた。スタート進行が進むにつれて、次第に雨は止み、サイティングラップを前に日が差し始める。

 そんななかで迎えたレース2は、レース1と同様に水野がポールポジションからスタート。2番手からは國井勇輝(SDG Team HARC-PRO.Honda)、そして3番手からは中須賀、4番手からは野左根がそれぞれスタートした。好反応を見せたのは、レース1に続いて國井だったが、水野がホールショットを奪い先頭をキープする。2番手には野左根、3番手に國井、4番手に長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)、5番手に中須賀と続いていく。

 オープニングラップから順位を上げた長島は、S字のひとつ目で國井をパッシング。ダウンヒルストレートでも野左根に並びかけて顔を覗かせるが、ここは野左根が抑え切る。しかし、あっという間の2周目に長島が2番手に浮上する。さらにV字コーナーで水野をも抜き去って、0.313のマージンを早くも築き始める。それでも、水野と野左根も離されまいと食らいついていく。

 3周目に入ると、ペースを上げ兼ねていた國井を中須賀がパス。7周目にはようやくタイヤが温まってきのか、國井が中須賀を捉えて4番手を取り戻す。しかし、依然として2台はピタリと前後につけ、いつ抜かれてもおかしくない状況。先頭を走る長島は、レース折り返し時点で0.594秒差をつけていたが、水野もペースを上げ始める。3番手の野左根はペースこそ悪くはないものの、前2台とは2.6秒ほど差が広がっていた。対して後方からは國井も少しずつ差を縮めつつあった。

 長島、水野と互いにファステストを塗り替え合いながら周回を重ねていき、付かず離れずの状態が続くなか、11周目に動きが出た。S字のふたつ目で長島にややミスがあり、その隙を逃すまいと水野も一気に詰め寄る。しかし長島もすぐに立て直して、トップを死守する。その5秒後方では、野左根の0.5秒後ろに國井、さらに中須賀も迫り、3台による表彰台争いが展開される。13周目には野左根と國井が一気に接近。ホームストレート上で抜き去って、14周目に表彰台圏内へと押し上げてきた。

 長島は安定したラップタイムを刻む一方、水野はややラップタイムが落ち始める様子も見られた。0.3秒から0.4秒へと差がわずかに広がる。長島も李yいあタイヤがやや暴れるのを必死に抑えている様子がうかがえ、一切ミスが許されない状況が続く。0.166秒差でファイナルラップへと突入。

 非常に接近した状態で、手に汗握る展開が続くなか、5コーナーで水野がイン側から長島をパスしてトップに浮上。130Rで長島も再び奪い返し、V字コーナーも抑え切る。しかし、その後のヘアピンへの進入で水野が一気に刺し、先頭を奪う。長島も意地を見せ、90度コーナーで左右に揺さぶりをかけて、アウトから攻めるもわずかに届かない。だがしかし、両者一歩も譲らず、並んだ状態のままチェッカーラインへ。

 長島も粘りを見せたが、0.1秒わずかに水野が前でフィニッシュ。開幕からの連勝記録を7へと伸ばした。チェッカー間際まで順位を互いに入れ替える白熱のバトルを制した水野は、力強いガッツボーズで喜びを爆発させた。

 一方のダンロップタイヤで初優勝が目前にまで見えていた長島は、早々にトップを奪い、最終ラップまで強敵の水野を抑え切っていたものの、わずかに及ばず、優勝は持ち越しとなった。マシンから降りた長島を、藤沢裕一監督は力強く抱きしめて「ありがとう」と声をかけていたが、長島はしゃがみ込んで悔し涙を滲ませる様子も見られた。

 3位は國井が中須賀を抑え切って、表彰台を獲得。4位は中須賀、5位は西村硝(S-SPORTS SUZUKI)が続く結果となった。終盤までトップ争いを演じていた野左根は、終盤の5コーナーで痛恨の転倒を喫し、再スタートを切ったものの大きくポジションダウン。それでも9位でチェッカーを受けた。

 チェッカーの瞬間まで息を呑む展開となり、大接戦となったレース2。ライバルたちがトップとの差を着実に詰めてきているが、依然として水野がランキング首位をキープしており、大量リードを持った状態で残り2戦に挑む。9月15〜17日に岡山国際サーキットでのテストを経て、約1カ月後の9月26〜27日に開催予定の第6戦へと挑んでいく。次戦でチャンピオンが決まるのか、それとも最終戦までもつれ込むのか……目が離せない展開が続きそうだ。

[オートスポーツweb 2026年08月30日]

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