さいたま地裁=さいたま市浦和区 私立埼玉栄高(さいたま市)で2024年11月、男子生徒4人がグラウンド整備用の軽乗用車を校庭で走らせて横転し、2人が死傷した事故で、死亡した生徒=当時(17)=の両親が2日までに、同校を運営する学校法人佐藤栄学園(同市)などを相手取り、計約1億3660万円の損害賠償を求める訴訟をさいたま地裁に起こした。
訴状などによると、教職員らは無施錠で駐車した車の中に鍵を放置しており、誰でも運転できる状態に置くなど安全管理を怠っていたと指摘。また、2年間で約30人の生徒が21回も無断運転を繰り返していたのに学校側は把握できず、調査や是正措置も講じなかったと主張した。
埼玉県警は25年11月、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で、運転していた同校元生徒を書類送検。今年3月には業務上過失致死傷容疑で、車の管理を担当していた同校サッカー部の監督ら2人も書類送検した。
2日に行われた会見で、死亡した生徒の父親は「何で子どもがこんなことになってしまったのか、学校から何の説明もない。真実を知りたい」と話した。