ラグナ・セカの名物コーナー『コーク・スクリュー』 アメリカ・カリフォルニア州モンテレイに位置するウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカは、9月4日金曜日より同サーキットの象徴的なコーナー『コークスクリュー』を『ザナルディ・コークスクリュー』へと正式に改名すると発表した。
これは、故アレックス・ザナルディを称え、彼の輝かしいキャリアを決定づける瞬間のひとつとなった驚異的なオーバーテイクから30周年を記念するものとなる。
元F1ドライバーのザナルディは、2001年、CARTラウジッツリンク戦の事故で両足を切断するも、不屈の精神でレースへ復帰、そしてハンドサイクル競技ではパラリンピックに出場し金メダルを獲得するなど目覚ましい活躍を見せたが、2021年の事故により再び重症を負っていた。そして2026年5月1日、彼は突然帰らぬ人となってしまった。
1996年9月8日、ラグナ・セカで開催されたCARTシーズン最終戦の最終ラップ、ターゲット・チップ・ガナッシ・ホンダ・レイナード4号車を駆るザナルディは、コークスクリュー進入時にブライアン・ハータに対して大胆なオーバーテイクを仕掛けた。この1996年シーズンの最終ラップにおけるオーバーテイクは、ザナルディの勝利につながった。
そして、この息を呑むようなオーバーテイクは、後に『ザ・パス』と呼ばれ語り継がれるものとなった。
4日に開催される改名の式典には、チップ・ガナッシ、マックス・パピス、ダグ・ボレスをはじめとするインディカーのレジェンドら、ザナルディのキャリアを支えた関係者が一堂に会する。また、ザナルディ・コークスクリューを記念するモニュメントの設置計画も発表され、モータースポーツ界で最も有名なこのランドマークに、ザナルディの名が永遠に刻まれることになる。
ザナルディの逝去直後に開催されたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開催中は、コークスクリューに「ありがとう、アレックス」というメッセージが彼の母国語であるイタリア語で掲げられていた。
「アレックスとは、彼がインディカーのルーキーイヤーにチップ・ガナッシのチームで出会ったんだ」とドライバーのブルース・カネパは語っている。
「彼の恐れを知らないレーシングスタイル、揺るぎない決意、そして何よりも、モータースポーツ界で愛されたあの魅力的な笑顔を、私たちは決して忘れないだろう」
[オートスポーツweb 2026年09月03日]