ハリー・ティンクネル/トム・ギャンブル組の007号車アストンマーティン・ヴァルキリー(アストンマーティンTHORチーム) 2026年WEC第4戦サンパウロ アストンマーティンTHORチームのドライバーであるトム・ギャンブルは、9月4〜6日にサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催される『ローン・スター・ル・マン』で、アストンマーティン・ヴァルキリーがWEC世界耐久選手権において「画期的な表彰台」をもたらすことを期待している。
アメリカ国旗を掲げるハート・オブ・レーシング・チームを擁するこのイギリスのメーカーは、シーズンを通じて着実に進歩を遂げており、今季第2戦スパ・フランコルシャンでの4位フィニッシュや、前戦インテルラゴスでのプログラム初となるダブル入賞がそのハイライトとなっている。
「昨年、我々は(COTAで)非常に速いマシンを手にしていた。ドライでもそうだったが、予選ではスリックタイヤでのウエットコンディションを走る状況となったため、それをあまり示すことができなかった。そしてレースも非常に激しい雨だった」とギャンブルはSportscar365に語った。
「しかし、ウエットコンディションのレースで僕たち々のマシンは本当に速かった。だから、どのようなコンディションでも、我々にとって有利なはずだ」
「このサーキットはマシンの特性に少し合っているし、システム開発などの面でも開発はかなり進んでいるため、本当に強力な結果を目指して挑戦できる良い状態にあると思う」
「しかし、そうは言ってもライバルのレベルはつねに上がっているように見える。ジェネシスでさえ、レースごとに本当に速くなっており、ますますスピードを上げている」
「間違いなく競争は過熱している」
今季2026年のWECでは、バランス・オブ・パフォーマンス(BoP=性能調整)の数値が非公開にされていることもあり、パフォーマンスの変動があるものの、ギャンブルは競争全体のレベルも上がっていると述べた。
「自分たちの思いどおりにことが運べば楽しいが、ライバルがどれほど強力なのか、競争の激しさは予想不可能だ」
「昨年を振り返ると、あのレースは我々がタイムシートのトップに立ち、まさに最前線にいた最初のレースだったかもしれない。『おっ、我々には強力なペースがあるぞ』と思わせるような、転換点となる週末だった」
「2025年のCOTAと富士はマシンに合っていた良い傾向があり、サーキットの特性が我々にとってうまく機能した。今度こそ、ブレイクスルーとなる表彰台を獲得できることを願っている」
「もちろんブラジルでは2台のヴァルキリーが入賞するという、別のブレイクスルーを残すことができた」
「昨年のサンパウロは、僕たちとって本当に苦しい戦いとなったが、今年は最終的に6位となった。我々がそれほど得意ではないと考えていたトラックとしては非常に良い結果だと思う」
「レースの終盤にも本当に、本当に強力なペースがあった。週末のCOTAでどうなるか見てみよう」
■体温超えの猛烈な暑さ
2台ヴァルキリーを走らせるハート・オブ・レーシングは、今週末にふたりだけのドライバーラインアップを採用する唯一のチームであり、ギャンブルはこれが007号車と009号車のドライバーにとって、ちょっとした「試練」につながる可能性があると述べている。
週末のオースティンは、気温が華氏100度近く(摂氏38度)に達する見込みで、体感温度は華氏110度台(摂氏43度以上)に達すると予想されている。
「幸いにも昨年は雨が降ったので、少し救われた」と007号車をドライブするギャンブルは語った。「大丈夫だと思う。ヴァルキリーには本当に優れたドライバー冷却システムが備わっているので、問題ないはずだ」
「おそらく、それぞれがダブルスティントを担当し、最後にシングルとシングルとつなぐことになるだろう」
「(ハリー・ティンクネルと)ふたりだけでドライブするというのは、ちょっとした試練になるかもしれないが、きっと大丈夫だ。レース中、ずっと良好な体力と健康状態を維持できるよう、食事や理学療法士などのサポート体制が整っている」
「少しでもマシになることを願っているが、非常に暑くなることは間違いないだろうね」
「僕たちはここまで堅実なシーズンを送ってきた。ついにあの表彰台に登れたら素晴らしいことだ」
[オートスポーツweb 2026年09月04日]