2026年F1第7戦バルセロナ・カタルーニャGP 岩佐歩夢(レッドブル) 今週末の2026年F1第13戦イタリアGPのフリー走行1回目(FP1)には、4人の若手ドライバーが参加することになった。レッドブルは岩佐歩夢を起用し、その他にもコルトン・ハータ(キャデラック)、ポール・アーロン(アルピーヌ)、そしてルーク・ブラウニング(ウイリアムズ)がステアリングを握る。
岩佐は前戦オランダGPの後、ムジェロ・サーキットで行われたピレリ主催のタイヤテストに参加し、レッドブルのマシンを走らせた。今回のイタリアGPでは、マックス・フェルスタッペンのマシンを引き継いで走行するということだ。
イタリアGPの舞台であるモンツァは、典型的なサーキットとは異なる高速コースで、こういったコースで新人を走らせることにはリスクが伴う。実際2年前には、アンドレア・キミ・アントネッリがメルセデスで初めてFP1に参加した際、パラボリカで高速クラッシュを喫しわずか2周で走行を終えた。しかし、それでもモンツァはルーキーを走らせるのに申し分ないサーキットだと考えられており、過去にも複数のチームが同様の目的でモンツァでの機会を利用してきた。
また中東情勢の影響により、カタールGPとアブダビGPの開催に関する疑問が大きくなっている。アブダビに代わって最終戦を開催する可能性のあるイタリアのイモラ・サーキットは、その時期には気温が低く、ダンプコンディションになるおそれもある。マシンにダメージを与えるようなリスクを負うことは誰も望んでおらず、残りのレースにおいてルーキーを起用するのに適したサーキットが限られたため、モンツァで若手が走ることになったのだ。
さらにイタリアGPの後に続くスペイン(マドリード)、アゼルバイジャン、シンガポールはいずれもコース脇に壁が迫る市街地サーキットだ。バーレーンGPを開催するマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットについては、多くのドライバーが同地を訪れたことすらないため、チームはレギュラードライバーに可能な限り多くの走行時間を与えたいと考えている。
その後のアメリカ大陸に関しては、アメリカGPではスプリントが開催され、サンパウロGPの舞台であるインテルラゴスはリスクの高いコースであることから、ルーキーを走らせる現実的な選択肢として残るのはメキシコシティGPくらいだ。そうした状況から、イモラよりもモンツァの方が、より安全な選択肢として浮上したのだ。
■アーロンはFP1後にファクトリーでシミュレーター作業
ハータやアーロン、ブラウニングにとって、2027年のシートが埋まる前に実力をアピールできる機会はこれがほぼ最後であり、彼らもそのことを十分に認識しているようだ。FIA F2での最初のシーズンにおいて、不本意な成績に甘んじているハータだが、FP1参加を前に「MAC-26の様々な面を体験できる絶好の機会だ」とコメントした。
「バルセロナやブダペストといったハイダウンフォース・サーキットを走った経験を踏まえると、モンツァでは大きく異なる課題に直面することになるだろう。ロードラッグ仕様のセットアップにすると、マシンがより動きやすくなって、ブレーキングポイントでの正確さや、シケインの縁石を縫うように走る際の精密さがよりいっそう求められることになる」
「モータースポーツ界屈指の象徴的なサーキットで、レースウィークやチームのさらなる発展に貢献できることを本当に楽しみにしている」
アルピーヌとアウディの双方で走行の機会を得ているアーロンは、ハンガリーGPでアルピーヌA526をドライブした際の好調な流れを維持したいと考えており、次のように語った。
「ブダペストでのセッションには非常に満足した。今回はその成果をさらに発展させたい。特にシミュレーターでテストした最新のアップグレードパッケージについて、チームが比較検討を行うためのサポートができればと思っている」
なおアーロンは、「金曜日の夜にはエンストンのシミュレーターでチームのセットアップ調整をサポートし、土曜には再びサーキットに戻るという、非常に忙しい週末になるだろう」と明かし、「チームにとって実りある週末となるよう、全力を尽くす」と意気込みを語った。
また、今年全は日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦し、印象的な走りを見せているブラウニングだが、2027年にウイリアムズのF1ドライバーへ昇格することはないと理解している。それでもモンツァでのFP1に向けて、「FW48を走らせて貴重な周回を重ね、マシンへの理解を深めると同時に、グローブへ有益なデータやフィードバックを持ち帰るための絶好の機会だ」と述べた。
「どのセッションからも新しい学びがある。自分自身の成長とチームの前進を続けるために、そこから得られるあらゆる経験を活かしたい」
[オートスポーツweb 2026年09月04日]