FIA裁判所が異例の声明。ブリアトーレが主張する疑惑について「審理の適正さと裁判官の誠実さを確信」

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2026年09月05日 19:00  AUTOSPORT web

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2026年F1第13戦イタリアGP 金曜会見に登壇したフラビオ・ブリアトーレ(アルピーヌ・エグゼクティブアドバイザー)
 2026年F1第6戦モナコGPで、ピットレーン速度違反についてピエール・ガスリー(アルピーヌ)に科されたペナルティが再審査により取り消された件について、レッドブルとマクラーレンが控訴を行った結果、FIAの国際控訴裁判所(ICA)は、ガスリーのペナルティを再び適用するという決定を下した。

 しかし、その後イタリアGPのチーム代表会見に登壇したフラビオ・ブリアトーレ(アルピーヌ・エグゼクティブアドバイザー)が、本件の控訴裁判に携わった裁判官について、マクラーレンと「繋がりがある」、「判決を下す裁判官は独立していなければならない」と発言し、ICAの公平性を疑問視する声が上がっていた。

 事態を把握したFIA裁判所(ICA国際控訴裁判所とIT国際裁判所の連名)は9月5日(土)に、異例の声明を出すことになった。

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 ことの発端はガスリーのペナルティを再び適用するという決定が発表された9月4日(金)。この日はチーム代表が参加する金曜会見が行われ、アルピーヌからブリアトーレ、マクラーレンからアンドレア・ステラ、フェラーリからフレデリック・バスールが登壇し、話題の中心は控訴案件となった。

 会見冒頭、ICAの判決に対する感想を求められたブリアトーレはこのように口を開いた。

「これは非常に不公平だ。とはいえ、我々はこの決定を受け入れる。ただ、非常に奇妙だったのは、4名の裁判官からなる合議体の中で、ひとりの裁判官がまるで検察官のように振る舞っていたことだ。これは大きな問題ではない」

「問題は、その裁判官がマクラーレンと非常に密接な関係にあることだ。というのも、2018年にビバリーヒルズのMSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ/特注部門)で行われたマクラーレンのスピーチで、この人物が写っている素敵な写真があるからだ。彼は『ワン・ドロップ財団』という財団を運営しており、マクラーレンはその財団に2台か3台のマクラーレン車を寄贈した。これはかなり不公平だ。裁判官のひとりが、我々を訴えていたチームと関係があったのだ」

 なお、続けて意見を求められたステラは、ブリアトーレの主張については「こうした疑惑について話すのであれば、それは適切ではないと思う」とし、多くを口にしなかった。

 この会見内容はFIAの会見議事録にも記載され、F1ファンを中心に大きな話題に。事態を把握したFIA裁判所は下記の声明を出すことになった。FIA公式サイトに掲載された声明の全文は以下のとおりだ。

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ケースICA-2026-06-07-08-09(編注:ガスリーのピットレーン速度違反取り消しの控訴案件)に関するICAの声明

FIA裁判所は、ケースICA-2026-06-07-08-09の判決を下した合議体の裁判官の独立性および公平性を疑問視する世論の声が上がっていることを認識している。

FIA裁判所は、当該事案における裁判官の任命および参加が、他のいかなる事案と同様に、国際仲裁における利益相反に関するIBAガイドラインなどの最高水準に則った、適用されるFIAの司法手続きおよび慣行に従って行われたことを明確にしておきたい。

すべての裁判官はFIA総会によって選出されており、その一部はFIA定款に基づき、少なくとも5つのF1チームからなるグループの提案を経て選出されている。裁判官は全員、FIA司法・懲戒規則に定められた独立性および守秘義務の要件に従い、FIAコンプライアンス・オフィサーに対して年次利害関係開示を行い、係争中の問題および関係当事者を考慮して、各事案ごとに特定の独立性宣言書に署名し、これを当事者に送付している。

審理の開始時および終了時、当事者に対し、手続または裁判所の構成に関する問題があれば申し立てるよう求められた。申し立てを行った当事者はいなかった。審理中、裁判所による証人への尋問方法や手続の進行に関して、異議は申し立てられなかった。

ICAは、異なる文化的・地理的背景を持つ裁判官で構成される合議体を設置することの重要性を強調している。これにより、審議や議論が多様な法的伝統、視点、アプローチを反映するよう確保され、手続の公平性、独立性、信頼性、および公正な裁判へのアクセスがさらに強化される。

裁判所の決定については、その法的妥当性に関して様々な解釈や意見の余地が残されることがあるが、それは公正なことであり、すべての裁判官によって受け入れられている。裁判所は、審理の適正さと裁判官の誠実さを確信している。FIA裁判所は、裁判官の独立性と公平性、ならびに司法手続きの誠実さを今後も堅持していく。

署名:ローラン・アンセルミ(ICA会長兼FIA審判員会議会長)、ルイ・ボティカ・サントス(IT会長兼審判員会議副会長)、ヴァルトラウド・ヴンシュ(ICA副会長)、ジェラール・マルタン(IT副会長)。

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[オートスポーツweb 2026年09月05日]

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