
10万円以下なら株主優待を始めやすい
株主優待の内容が魅力的でも、100株購入するのに数十万円、場合によっては100万円以上必要となる銘柄もあります。初めて優待株に投資する人にとっては、必要な投資金額も重要なポイントでしょう。そこで今回は、2026年9月4日時点の株価を基準に、100株を10万円以下で購入できる銘柄を選びました。
取り上げるのは、自社グループ商品などがもらえるフォーシーズHD、2026年限定の記念優待を実施するプレステージ・インターナショナル、デジタルギフトがもらえるタナベコンサルティンググループです。
なお、株価は毎日変動します。実際に購入する際には10万円を超えている可能性もあるため、最新の株価を確認してください。
フォーシーズHD<3726>
フォーシーズHD<3726>は、化粧品や衛生コンサルティングなどの事業を展開しています。毎年9月末時点の株主を対象に株主優待を実施しています。|
|
|
|
100株なら2026年9月4日時点で4万円程度から投資できるため、今回紹介する3銘柄の中でも必要資金が少ないのが特徴です。まずは少額から優待株を保有してみたい人には検討しやすいでしょう。
プレステージ・インターナショナル<4290>
プレステージ・インターナショナル<4290>は、自動車や海外旅行、住宅などのトラブルに対応するアシスタンスサービスを手掛けています。2026年9月末時点で100株以上を保有する株主には、創業40周年を記念して3000円分のQUOカードが贈られます。100株の投資金額は、2026年9月4日時点で7万円程度です。
投資金額に対して3000円分という点は目を引きますが、これは創業40周年に伴う今回限りの記念優待です。2027年3月末からは通常の株主優待制度が再導入される予定ですが、今回と同じ内容が続くわけではありません。
|
|
|
|
タナベコンサルティンググループ<9644>
タナベコンサルティンググループ<9644>は、企業の経営戦略や人材育成、DXなどを支援する経営コンサルティング会社です。9月末時点で100株以上を保有すると、保有株数に応じてデジタルギフトがもらえます。100株の場合は500円分で、AmazonギフトカードやQUOカードPay、PayPayマネーライト、楽天ポイント、dポイントなどから交換先を選べます。
100株の投資金額は2026年9月4日時点で7万円台です。優待額だけを見ると500円分と大きくありませんが、10万円以下から投資でき、自分が利用しやすい交換先を選べることが特徴です。
優待額の大きさよりも、少額で株主優待を体験してみたい人に向いた銘柄といえるでしょう。
|
|
|
|
少額でも「優待だけ」で投資先を決めない
今回紹介した3銘柄は、いずれも2026年9月4日時点では100株を10万円以下で購入できる銘柄です。一方、優待の仕組みはそれぞれ異なります。フォーシーズHDは自社グループ商品など、プレステージ・インターナショナルは3000円分のQUOカード、タナベコンサルティンググループは500円分のデジタルギフトです。
中でも注意したいのがプレステージ・インターナショナルです。3000円分のQUOカードは2026年9月限りの記念優待であり、毎年続く制度ではありません。
また、「10万円以下だから損失も小さい」とは限りません。例えば7万円で購入した株式が20%下落すれば、評価損は1万4000円です。数百円、数千円の優待を目的に、それ以上の株価下落リスクを負う可能性があることは忘れないようにしましょう。
少額で購入できる銘柄であっても、優待内容だけでなく、業績や配当、将来性なども確認し、長く保有したい会社かどうかを考えて選ぶことが大切です。
※最低投資金額は2026年9月4日時点の株価を基に、100株購入する場合の概算です。
※株主優待の内容は2026年9月4日時点です。詳細につきましては、各社が発表している株主優待内容をご確認ください。
※記載されている情報は、正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。予告なく変更される場合があります。また、資産運用、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、ご自身の責任でお願いします。
文:田代 昌之(金融文筆家)
新光証券(現みずほ証券)やシティバンクなどを経て金融情報会社に入社。アナリスト業務やコンプライアンス業務、グループの暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事し、2024年よりフリー。ラジオNIKKEIでパーソナリティを務めている。
(文:田代 昌之(金融文筆家))
