2026年F1第13戦イタリアGP シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトン(フェラーリ)のバトル フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールは、F1イタリアGPは、ルイス・ハミルトンを優先して戦うという決断を下すべき段階ではなかったと語った。ハミルトンは、今季のF1世界選手権争いでメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリに勝つためには、ランキングでより上位にいる自分をシャルル・ルクレールより優先すべきであるという考えを示してきた。
モンツァでフェラーリは思うような結果を出せなかった。長いストレートを備えるモンツァは、フェラーリSF-26の特性に適したサーキットではなかった。それでもルクレールとハミルトンが2列目のグリッドを確保したことで、スクーデリアはそれなりの結果を期待していたはずだが、実際にはハミルトンが6位を獲得するにとどまった。
■スタート直後のバトルで後退したハミルトン、交戦ルールを求める
決勝開始早々、問題が発生した。ふたりのドライバーがファーストシケインで激しく競り合った結果、ハミルトンはグラベルに飛び出し、6つポジションを落としたのだ。
レース終了直後、ハミルトンは自分には悪いところはなかったと主張し、この出来事は「チームにとって非常に悪いことであり、それが順位を大きく後退させた」と述べた。自身の見方として「ターン2では自分が前に出ていた。エイペックスでは僕が前だった。だが、そこに“僕たち”という概念はなかった」と述べ、チームとして問題に取り組んでいくべきだと付け加えた。
ルクレールとのホイール・トゥ・ホイールのバトルについて問われたハミルトンは、次のように明言した。
「僕は汚いレースをすることはない。これまでも常にクリーンかつフェアにレースをしてきたし、常に相手にスペースを残してきた。このチームに加入してからも、スペースを尊重しようとしてきたし、チームを危険にさらすようなことはしていない。その点については自分の考えを貫く。僕から話せるのは、それだけだ」
さらに、バスール代表にとってはおそらく快く聞こえないだろう発言も飛び出した。ハミルトンは以前所属していたチームに言及し、「メルセデスにいた時は、レースでの取り決めを文書化したルールがあった。大きな問題が起きることはほとんどなかった。戦略ミーティングでも、物事がどう展開されるべきか、何をしてよくて何をしてはいけないのかを話し合っていた。すべてはレースに関する取り決め次第だ。だがここにはルールがない」と語った。
■代表はチームオーダーは必ずしもプラスにならないと示唆
2周目に最終コーナーで大クラッシュを喫し、レースをリタイアしたルクレールは、ハミルトンとの間に対立があるとの見方を否定した。
「僕たちが敵対しているというストーリーを誰が作っているのか、正直よく分からない。でも、今回、僕たちが行き過ぎてしまったのは確かだ」
「ルイスはターン1で激しく攻めてきた。だからターン2では、できるだけタイトなラインを取ろうとした。でも、それでも十分ではなかった。ここでああいうことをするのはよくない」
バスールはこのインシデントについて自らの見解を述べることを拒み、「ルイスとは数秒間話しただけで、シャルルとはまだ話していない。まず2人と1コーナーで何が起きたのかを話し合ってから、他の誰かに話すつもりだ」と述べた。
ハミルトンがチーム内の序列を確立するよう求めていることを指摘されると、バスールは、次のように語った。
「昨年のマクラーレンで起きたことと、いい比較ができると思う。昨シーズンのこの時期、ピアストリがマクラーレン内で上位のドライバーだった。あの時、もしマクラーレンがオスカーにすべての力を注いでいたら、マックス・フェルスタッペンがチャンピオンになっていただろう」
「どこかの時点では決断を下さなければならない。しかし、(モンツァの前に)その決断を下すのはまだ早すぎたと思っている」
[オートスポーツweb 2026年09月09日]