吉田鋼太郎、孤高の家具職人に「金継ぎ」と「ウイスキー」がつなぐ切なくも温かな再生×ラブストーリー

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2026年09月11日 05:00  オリコンニュース

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『きんつくろい-金繕い-』で主演を務める吉田鋼太郎 (C)フジテレビ
 フジテレビは10月8日、吉田鋼太郎主演のスペシャルドラマ『きんつくろい-金繕い-』(後10:00)を放送することが決定した。

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 本作は、世界的な評価を得ながらも人里離れた工房で孤独に暮らす家具職人と、将来に悩む大学生が割れてしまったウイスキーグラスをきっかけに出会うことから始まる世代を越えたヒューマンドラマ。時間をかけて熟成するウイスキーと、割れた器を修復する “金継ぎ”を通して、長い間止まっていた人間関係と人生の時間を、丁寧につなぎ直していく。壊れたものは完全には元に戻らなくても、新たな形で直すことができるという希望を描く、切なくも温かな再生のラブストーリー。

 吉田鋼太郎が演じる主人公は、若くして夢を追ってイタリアにわたり、日本人として初めて権威あるデザイン賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得た家具職人・柊恒一(ひいらぎ・こういち)。輝かしい成功の裏で、自らを一人前だとは思えていない。若き日にイタリアへ渡る際に、ひそかに恋心を抱いていた同級生・薫(かおる)と「一人前になったら、必ず帰ってくるから」と約束。しかしその約束は果たされないまま時が過ぎた。現在は職人としての創作意欲も失い、家具の修理を請け負いながら日々の暮らしをしのいでいる。果たせなかった約束への後悔と、創作への迷い――その二つを胸の奥に抱えたまま、山奥のアトリエでひっそりと暮らしている。

 頑固で不器用、感情を表に出すことが苦手な柊のもとを、ある日、就職活動中の大学生・守谷夏樹(もりや・なつき)が訪ねてくる。夏樹が「祖母の大切なものを壊してしまったので、直してほしい」と差し出したのは、割れたウイスキーグラス。食器の修理は受けていないと追い返そうとする柊だったが、夏樹がかつて大切に思っていた女性・薫の孫であることに気づく。

 割れたグラスを金継ぎで修復する時間の中で、夢をかなえたはずなのに過去にとらわれる柊と、就活中でまだ何者でもない自分の未来に迷う夏樹は、少しずつ互いの心を通わせていく。戻らない時間、壊れてしまった関係、伝えられなかった思い。長い時を経て、彼らはそれぞれの人生をどのようにつなぎ直していくのか。

 本作を象徴するのは、割れた器を漆と金で修復し、傷跡を含めて新たな姿へと生まれ変わらせる「金継ぎ」。一度壊れてしまった人間関係が、長い時間を経て再びつながっていく姿を描き出す。また、「金継ぎ」とともに重要なキーアイテムとなるのが、40年前と現在をつなぐ「ウイスキー」だ。自身も酒好きとして知られる主演の吉田鋼太郎が、ウイスキーと金継ぎされたグラスを介して自らが選んだ人生と、そこに刻まれた傷に向き合っていく主人公を表現する。

 吉田は、俳優・演出家として活躍し、舞台では「彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd」で芸術監督を務める。映像作品では、連続テレビ小説『花子とアン』(2014年/NHK)、『東京センチメンタル』(2016年/テレビ東京系)、『おっさんずラブ』シリーズ(2018年・2019年/テレビ朝日系)、大河ドラマ『麒麟がくる』(2020年/NHK)、『柳生一族の陰謀』(2020年/NHK BSプレミアム)、『おいハンサム!!』シリーズ(2022年・2024年/東海テレビ・フジテレビ系)、『ヤンドク!』(2026年/フジテレビ系)など、数々の作品で強烈な存在感を放ってきた。俳優歴40年以上を誇る吉田が、本作で初めて家具職人役に挑み、吉田がフジテレビ系列のドラマで主演を務めるのは、『おいハンサム!!2』以来、2年ぶりとなる。重厚な役柄からコミカルで愛らしい人物まで自在に演じきる吉田が、寡黙で不器用な家具職人の繊細な心の揺れをどのように体現するのか、注目いただきたい。

 フジテレビヤングシナリオ大賞の受賞者にオリジナルドラマ執筆の機会を提供し、その後の活躍を後押しする「ヤンシナ脚本家応援プロジェクト」。未来の脚本家を育てるフジテレビと、その挑戦を応援しながら、お酒が人生にもたらす豊かさや魅力を届けるサントリーがタッグを組み、受賞者が書き下ろしたオリジナル脚本をドラマ化する取り組みとして2024年に始動し、本作で第3弾を迎える。

 今回も商品テーマに“ウイスキー”を掲げ、第33回フジテレビヤングシナリオ大賞で佳作を受賞した金民愛が、初めてテレビドラマの脚本を手がける。プロデュースを務めるのは、『愛の、がっこう。』(2025年/フジテレビ系)、『ナンバMG5』(2022年/フジテレビ系)などを手掛けた栗原彩乃。演出を務めるのは、『あなたがしてくれなくても』(2023年/フジテレビ系)、『新宿野戦病院』(2024年/フジテレビ系)、『最後の鑑定人』(2025年/フジテレビ系)などを手掛けた清矢明子。割れた器を美しくよみがえらせる“金継ぎ”と、長い時間をかけて熟成する“ウイスキー”を通して、不完全なままでも人は再びつながることができるという希望を、丁寧に紡いでいく。

■コメント
◇吉田鋼太郎
◆今作のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。
「主演でお話をいただいたので、びっくりしました。“やろう、やりたい、やるぞ!“と気合が入りました」

◆台本を読んで、作品に持った印象をお聞かせください。
「とても、いい意味でゆったりとした流れの台本で、それぞれの登場人物の感情の流れを丁寧に追っていく物語だと感じました」

◆ご自身が演じる柊恒一と似ている部分や、共感できる部分はありますか?
「柊という人物に共感できるのは、自分では納得いってないけれども、人が求めるものを作ってくれと言われて作っていく中で、実は自分が本当にやりたいことではないと葛藤する部分です。僕らの仕事にも、そういう時があったりするので」

◆家具職人・柊恒一を演じる上で、心掛けようとしていることをお聞かせください。
「家具職人であり、割れたグラスを金でつないでいく金継ぎの職人でもあるので、職人としてのリアリティを持って演じるために、どれくらい準備をすればいいのだろうと思っています。僕は実はとても手先が不器用で、小学校の工作の課題もまともにできた試しがありません。自分とはすごくかけ離れた役ではありますが、そういうものにも挑戦しなければいけないと思いまして。準備はなかなか大変ですが、やりがいはあると思います」

◆本作では“金継ぎ”と“ウイスキー”が重要なモチーフになります。吉田さんにとって「お酒」とはどのような存在ですか?
「お酒は大好きで、20歳からずっと飲んでいます。やっぱりリラックスする時、仕事が大変な時に飲みますね。いろんな緊張や、頭も体もハイになっている状態が、お酒を飲むとふっとほどけていく。そういうためにも必要なものです」

◆作中では、青年・夏樹が進路に悩む姿を見て、柊自身も心情が変化していきます。吉田さんご自身には、後輩俳優など若い世代の方々が悩む姿はどう映っていますか?
「僕らの時代と比べると、今の20代の方はとても正直で、いい意味で臆さないというか、照れたり恥ずかしがったりしないですね。ストレートに物事を伝えてくれるので、とても話しやすいです。彼らが悩みを克服して、これから大きくなっていく姿を目の前で見ていると、“この人たちの時代なんだな”と思います。ちょっと悔しいですけど(笑)」

◆放送を楽しみにしている視聴者の皆さんへメッセージをお願いいたします。
「心がざわつくようなことが多い時代ですが、その中でとってもゆったりと心に染み入る作品です。ウイスキーのように、ゆっくりと体の中に染み渡っていくようなストーリーと登場人物たちのお話ですので、ここ最近では、なかなかお目にかかれないようなドラマになると思います。ぜひ楽しんでいただきたいです」

◇金 民愛(脚本)
「自分が思い描いた物語が映像になること、とても感慨深く思っています。執筆中は迷うこともたくさんありましたが、プロデューサーや監督に温かく支えていただいたおかげで、最後まで大切に書きあげることができました。このドラマが、見てくださった方々にとって、大切な人やこれまで過ごしてきた大切な時間を振り返るきっかけになれたらうれしいです」

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